ダイヤピアス0.5カラットの選び方

大きすぎず、小さすぎないちょうどいい大きさの0.5カラットのダイヤピアス。
片耳0.25ctですから、耳たぶの上に丁度いいバランスで乗っかり、嫌らしさを感じさせない大きさゆえ、幅広い年代層に人気があります。

さて人気の0.5カラットダイヤピアスですが、価格においてかなりのばらつきがあります。
一番安いもので3万円台、高いものになると20万円台です。

およそ7倍の開きがあり、この3万円台~20万円台の間には、それぞれグレードの異なったダイヤピアスが存在します。

このページでは、3万円台~20万円台のどの価格帯がどの程度のダイヤを使っているのか、そしてその中で、皆さんの予算と希望に合致したダイヤピアスがあるかどうか見て頂きたいと思います。

3万円台の0.5ctダイヤピアスはあまり輝かない!

約3万円台で販売されている0.5ctのダイヤピアスです。

価格に幅があるのは、地金がk18かプラチナか、あるいは鑑別書付かそうでないかによって変わってきますが、ダイヤの品質においては同等で、Hカラー、Iクラス、Fairカットあるいはそれ以下のダイヤが使われています。

カラーがHというのは上位5番目にあたり、ほぼ無色ということから上質のダイヤといえます。

そしてIクラスというのは、クラリティでは最低のランクに属し、肉眼で容易にインクルージョン(内包物)が発見できる部類のダイヤだということです。

クラリティとはダイヤの透明度を表し、インクルージョン(内包物)が少ないほどダイヤは透き通っていますから、光の透過がスムーズになされるのです。

ところがIクラスのダイヤの場合、インクルージョンが光の透過を妨げることになりますから、あまり輝かないダイヤといえます。

最後にカットですが、Fairというのは下から2番目に属し、あまりよろしくない出来栄えのものです。

ダイヤの輝きはこのカットの出来栄えによるところが大きく、最上級のExcellentカットされたダイヤなら、入射した光を漏らすことなくダイヤ内で全反射し、再びダイヤより放たれるためよく輝くのです。(以下イラスト参照)

ところがカットが深すぎたり浅すぎた場合、光はダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになります。

Fairカットのダイヤはまさにそれで、輝きにあまり期待できないピアスだといえます。

以上のことから、3万円台で販売されている0.5ctダイヤピアスには、輝きは期待できないといえます。

6万~7万円台の0.5ctダイヤピアスは輝くピアス

次に6万~7万円台で販売されているものを見てみましょう。
楽天市場で販売されている0.5ctダイヤピアスです。


カラーGは上位4番目にあたり、上質のダイヤといえます。

そしてクラリティSI2。

実はダイヤが輝くためにはクラリティSI2以上必要で、SIクラスというのは、肉眼ではインクルージョン(内包物)の発見が困難な時に付けられる評価で、つまりそれだけインクルージョンが微細ということで、光の透過を妨げないのです。

しかし先ほども説明したように、Iクラスのダイヤはインクルージョンが光の透過を遮り、あまり輝かないダイヤにしてしまうのです。

言葉での説明ではわかりにくいと思いますので、実際にSIクラスとIクラスのダイヤとを見比べてみましょう。

いかがでしょうか。
明らかに透明度の違いが見て取れるでしょう。

SIクラスのダイヤというのはこれほど透明度が高いため、光はスムーズに透過されダイヤはより輝くのです。

そしてカットがGood。

先ほども説明しましたが、ダイヤの輝きはカットの出来栄えによって左右されます。

光の反射を最も効率よく行うのがExcellentカットですが、ダイヤが輝くための最低ラインはGoodカットまでで、それ未満のカット評価なら輝きの期待は薄いといえます。

このダイヤのカットはGoodですから、最低ラインをクリアしているため輝くダイヤといえます。
以下に、同じ条件を満たしたピアスをご紹介します。



クラリティSI2、カットがGoodで輝く要素が揃ったダイヤピアス。
この価格帯になって、ようやく輝くダイヤピスが登場しました。

買えば絶対お買い得なピアスばかりです。

10万円台 0.5ctダイヤピアス

次に、楽天市場で販売されている10万円台のダイヤピアスを見てみましょう。


カラーはIで、中の上といえるダイヤが使われています。

そしてクラリティは透明度の高いSI2で、カットはExcellent。

カットに関しては、もうご説明するまでもないでしょう。

最高のExcellentカットが施されているゆえ、最高の輝きを発します。

その上ハート&キューピットが出るダイヤですからまさに最高です。

ハート&キューピットとは、プロポーションとシンメトリ(対称性)の良い最高のカットをダイヤに施した場合、8つのハートとアロー像が特殊スコープで確認できるのです。

このような像を確認できたダイヤは、クラリティとカラーが2~3段階アップして見える極上のダイヤモンドになるといわれています。

10万円台の0.5ctダイヤピアスは、カットグレードをさらにアップしたExcellentカットが施されたダイヤばかりを使用しており、購入されて満足のいくお品だといえます。

以下にそのほかの10万円台のダイヤピアスをご紹介します。




20万円台 0.5ctダイヤピアス

次に20万円台で販売されている0.5ctダイヤピアスを見てみましょう。
この価格帯の特徴は、クラリティの質がさらにアップしていることです。

10万円台のクラリティがSIクラスに対し、20万円台になるとクラリティはVVSクラスかVSクラスになっていることです。

ちなみにVVSとは、Very Very Slightの略で、極々微少なという意味を表しており、10倍の顕微鏡でも発見が困難なほどインクルージョンが小さいということです。

クラリティの質の高さは透明度の高さを表しており、それだけよく輝くダイヤが使われている証といえます。

そしてさらにもうひとつの特徴は、カラーがDのものが使われていること。

Dカラーというのは、ダイヤ最高のカラーでこれ以上のものはありません。
ダイヤの輝きがクラリティとカットで決まるなら、ダイヤの美しさはカラーで決まるといえます。

無色のダイヤほど美しいものはなく、光を変色させることなくありのままに反射させるダイヤは、本当に美しいダイヤといえます。

いずれにしても買って絶対後悔しないダイヤピアスといえましょう。


まとめ

以上、ネットで販売されている0.5ctダイヤピアスを価格別に分析しました。
どの程度のダイヤピアスが、どの価格帯で売られているのかご理解頂けたと思います。

ダイヤピアスはピンからキリまであり、どの点で妥協しそれを選ぶかは、その人の予算とピアスへの希望にかかってきます。

よって第三者である私があれこれ言うことはできず、買って後悔するかしないか程度の助言しかできません。

このページが0.5ctダイヤピアスを求める方の一助になれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。

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