前屈ストレッチ。
努力次第ではある程度の角度まで上体を折り曲げることができます。
しかしガラパゴス携帯のように、ピタッと体を折り曲げるまでになるには難しいです。
上の写真は今年60歳になる私の前屈ストレッチです。
ピタッとガラパゴス携帯のようになっていますね。
50歳から始めたストレッチですが、当初はここまで柔らかくなかったのです。
実はストレッチをやり始めてわかったのですが、上のように体が折れ曲がるほど柔らかくなるのには、脚裏の筋肉(ふくらはぎ・太もも裏側の筋肉)だけが柔らかくてもできないのです。
腰の根元から折れ曲がるわけですから、骨盤内のインナーマッスルと背筋の筋肉の柔軟性が必要だということがわかったのです。
もちろんこれがわかったのは、ストレッチを繰り返すうちにです。
最初から気付いていたわけではありません。
このページでは、私がどのような方法でこのような前屈ストレッチができるようになったか解説します。
片脚ずつ伸ばす前屈ストレッチ
前屈ストレッチをするとき、まず手がつま先に届くように上体を前に倒しますね。
しかし体の硬い方は、手がつま先につく前にひざが床から浮き上がってしまいます。
これでは効果的な前屈ストレッチはできませんね。
そこでひざが浮き上がらないように一工夫します。
右足を左脚のひざの上に載せて、ちょうどプロレスの4の字固めのような恰好を作ります。
この体勢で上体を前に倒すのです。
こうすれば右足の重さが左ひざの浮き上がりを抑えてくれます。
まずは左手で左つま先を掴みます。
そしてこの状態で静止します。
痛いですがじっと我慢です。
筋肉は伸ばし始めは痛いのですが、時間がたつとそれに慣れ、痛みが和らいでくるのです。
しばらくこの状態で静止していると次第に筋肉が伸び、痛みがあまり感じなくなってきます。
痛みが和らいできたら、もう少し前に倒してみましょう。
ここでも静止します。
このちょっとした筋肉への負荷がストレッチには大切なのです。
ある程度静止したら足を交代します。
今度は反対の右脚のひざの上に左足を載せます。
そして左脚のときと同じように上体を前に倒していきます。
ゆっくりゆっくり行ってください。
両脚のストレッチが終わったら、両足を前に出して前屈ストレッチをやってみましょう。
最初届かなかった手が、両足に届くようになっているはずです。
やる前と比べ、体が柔らかくなっているのです。
これを、毎日風呂上りなどの体が温まったときにやるとスムーズにでき、また柔軟のスピードも上がってきます。
やり始めは痛いですが、どうか根気よく続けてください。
必ずできますから。
股関節と背筋を伸ばす足上げストレッチ
上記のストレッチを毎日続けていると間違いなく前屈ができるようになります。
ただし、ガラパゴス携帯のようにはなりません。
そのようになるのには、骨盤内のインナーマッスルと背筋を柔らかくしなくてはいけません。
そのために、もうひとつのストレッチを紹介します。
それは足上げストレッチです。
これは骨盤内のインナーマッスルと背筋のスジを伸ばすストレッチで、体の柔軟性を高めるのには非常に効果的なストレッチです。
やり方はこうです。
足を伸ばして床に座り、右足を両手で持ち上げて頭の上にもっていくようにします。
最初は上の写真のようには上がらないでしょう。
背筋は曲がり、足は顔あたりまで上げるのが精いっぱいだと思います。
ですがこれも根気よく続けてください。
やっていくうちに脚の痛みだけでなく、背筋も痛くなってくると思います。
これは背筋が伸ばされているという証です。
次第に背筋も柔らかくなり伸びてくるでしょう。
伸びてしまえば痛みもなくなり、以下の写真のようになります。
ここまでくればしめたもの。
インナーマッスルも背筋も柔らかくなっていますから、前屈はグッと前に倒せます。
ただし、ここまでなるのには当然痛みを伴います。
ストレッチを続けるコツはこの痛みに慣れることです。
痛いのは当たり前で、痛くなければストレッチではないということ。
しかしこの痛みに慣れ、痛みを通り越せば今度は快感になってきます。
いわゆるイタ気持ちいい感覚になってくるのです。
これがストレッチの不思議なところです。
途中でストレッチを断念する人は、このイタ気持ちいいところまでいっていないのです。
痛いところでやめ、その先に行かないから、いつまでたっても体は硬いままなのです。
これからストレッチを始める方は、どうかこの痛みに慣れ、イタ気持ちいい感覚になるまでストレッチを続けてください。
その先には柔軟な体が待っていますから。
皆様の健闘を祈ります。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。