ストレッチ前の準備運動とは

体の硬い人がいきなりストレッチをやる。
これはやめておいた方がいいです。

なぜなら硬い筋肉が固まった状態ですから、非常に筋肉が伸びにくく効率の悪いストレッチになるからです。

ストレッチは何かの運動を始める前の準備体操のようなものですが、この準備体操であるストレッチを効率よくするために、さらに準備運動を前もってする必要があります。

ストレッチは、お風呂上がりにするのがよいとよく聞きますが、これは体が温たまった状態でしたほうが筋肉の伸びもよく、効率的にできるということからそう言われています。

つまりストレッチを始める前には、体を温め、筋肉が伸びやすい状態にしてくことが大切なのです。

このページでは、ストレッチを効率よく行うための準備運動を紹介させて頂きます。

ウォーキング

体を温め、筋肉を伸びやすい状態にするには、ウォーキングが最も手っ取り早い方法です。

背筋を伸ばし、正しいフォームでのウォーキングなら尚更よく、ウォーキング自体がストレッチにもなります。

なぜなら、普段自分が歩くときの癖(前傾姿勢、猫背、外股歩きなど)を見直し、正しいフォームを意識してのウォーキングを行うことによって、歩くときに使ったことのない筋肉まで使うようになるからです。

つまりウォーキング自体がストレッチにもなり、さらにストレッチ前に行うことによって、体は温められ、筋肉はほぐされて伸びやすくなりますから、効率の良いストレッチを行うことができるのです。

屈伸運動

前屈ストレッチ、開脚ストレッチ問わず柔らかさを求められるのは、骨盤周りの筋肉です。

この筋肉が硬いとストレッチできる状態になりません。

なぜなら骨盤が寝た状態での座りになり、この体勢から上体を前に倒しても伸ばしたい筋肉を伸ばせないからです。

以下の写真は、骨盤が起きた状態の開脚座りです。

この体勢なら上体を前に倒せば、太もも裏の筋肉が伸ばせます。

しかし骨盤が寝た状態ならどうでしょう。

この体勢で上体を前に倒しても、伸ばしたい太もも裏の筋肉は伸ばせず、ストレッチにならないのです。

おわかり頂けるでしょうか。

つまりストレッチを効果的にするためには、まず骨盤が起きた状態で座れるようにすることが先決なのです。

その助けになる運動が屈伸運動というわけです。

屈伸運動は足首、脛の横の筋肉、股関節周り、骨盤周りの筋肉を伸ばします。

やり方はこうです。

両足を肩幅に開いて立ち、そのまましゃがみます。
この時踵は床につけたままです。

屈伸運動で最も大切なところがここです。

踵を床につけたまま行うことによって、足首、脛の横の筋肉、股関節周り、骨盤周りの筋肉が伸ばされます。しかし踵を床から上げてしまうとその効果は得られません。

屈伸運動のよくある間違いはここのところです。

そして踵を床につけたまま立ち上がり、しっかりと膝を伸ばします。

これが正しい屈伸運動です。

これをストレッチ前に行うことで、ストレッチは効率的になります。

しかし最初は踵が浮いてしまうかもしれません。

そんな人は、まずしゃがみ運動から始めればいいでしょう。

しゃがんだままじっとしてる。

こうすることで、自分の体重が足首はじめ股関節、骨盤周りの筋肉を徐々に伸ばし始めます。

時折この体勢のまま重心を前後左右に移動すると、ストレッチ効果が高まります。

ストレッチに欠かせない骨盤周りの筋肉の柔軟性。

屈伸運動はその手助けをしてくれます。

伸脚運動

太もも裏の筋肉からふくらはぎにかけて柔らかくする運動です。

この運動は、開脚ストレッチに役立ちます。

ただしこれもやり方があります。
やり方を間違うと効果がありません。

一般にこの伸脚運動を見ておりますと、踵を浮かした状態でする人が多いのです。

しかしこのやり方だと足の筋肉は伸ばせても、肝心の骨盤周りの筋肉は伸ばせていないのです。

骨盤周りの筋肉を伸ばすためには、踵を床につけて行わなければなりません。

こうすることで、太もも裏の筋肉からふくらはぎ、そして股関節、骨盤周りの筋肉を伸ばすことができ、のちに行う開脚ストレッチもスムーズにできるようになるのです。

しかし最初からこの体勢を取るのは難しいです。

はじめは踵を浮かしたままで伸脚運動をし、踵を徐々に床に近づけてく訓練をしていけば、いずれ踵をつけたままこの体勢を取ることができるようになります。

肝心なのは、焦らずゆっくり行うことです。

まとめ

これらはすべて私がストレッチ前に行っている運動です。

これらの運動を抜きにしてストレッチはやりません。

特に屈伸運動と伸脚運動は必須です。
これをやるとやらないとでは、ストレッチの能率性が変わってきます。

ストレッチを始めて10年。
今ではこんなに柔らかくなりました。

それゆえ是非ともこの運動をストレッチ前に取り入れて頂きたいと思います。

このページが皆様のお役に立てれば幸いです。

最後までお読み頂き、真に有難うございました。

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