空手の上達にストレッチは不可欠です。
体が硬くては伸びのある蹴りは放てません。
確かにパワーだけで押し切る空手もアリですが、力だけに頼っていては必ず壁にぶち当たります。
しなやかな動きと伸びのある蹴りを身につけようと思ったら、まずストレッチで柔らかい体を作ることが先決です。
ここでは柔軟な体を作るストレッチ法を解説させていただきます。
前屈ストレッチ
両足を前に伸ばして座り、そのまま上体を前に倒すストレッチです。
このストレッチは、脚の裏側の筋肉、腰、背筋の筋肉を伸ばす働きがあり、ストレッチのいわば基本です。
上の写真は私の前屈ストレッチですが、ここまで上体が折れ曲がるほど柔らかくなるにはかなりの時間を要します。
今年60歳になる私ですが、50歳から始めてやっとですから10年間かかったということになります。
しかし50歳から始めてもできるのですから、人間の体はいくつになってもやろうと思えばできるということです。
では50歳からでもこのように体が柔らかくなるにはどうしたらいいのか?
前屈が柔らかくなる方法を別のページで紹介していますので、そちらを参考にしてください。
股関節ストレッチ
足の裏を合わせて座り、背筋を伸ばしてそのまま上体を前に倒すストレッチです。
股関節、腰、背筋の筋肉を伸ばす働きがあります。
股関節の硬い人は、最初足の裏を合わせて座ったとき膝が上の写真のように床に着きません。
まずは膝が床に着くようになるまで股関節を柔らかくしなくてはいけません。
そしてそれができたら、背筋を伸ばして上体を前に倒すストレッチに入ることです。
このストレッチは比較的ラクなストレッチで、続ければ必ず膝が床に着くようになります。
テレビを観ながらでもできますから、床に座ったときなど常にこの体勢を取るようにしておけば、知らぬ間に膝が床に着くようになります。
そしてそれができたら背筋を伸ばしてゆっくりと上体を前に倒してください。
毎日毎日続けると上体は徐々に下に曲がるようになり、やがて胸に足が着くようになります。
開脚ストレッチ
蹴り足を高く上げるためにはこのストレッチは欠かせません。
このストレッチは足裏の筋肉、股関節、骨盤周り、腰、背筋の筋肉を伸ばす働きがあります。
そして開脚ストレッチには横開脚だけでなく縦開脚もあります。
横、縦、両方の開脚ストレッチをすることによって腰の柔軟性があがり、蹴りに伸びが現れるのです。
この開脚ストレッチに関しても、他のページでそのやり方を解説していますので、そちらを参考にしてください。
まとめ
空手に必要な主だったストレッチ法を紹介しました。
50代では無理!
そんなふうにはじめから諦めないでください。
私は50歳ではじめて、60歳になる今こんなに体が柔らかくなったのです。
もちろん痛みは伴いますが、やってできないことはないのです。
人生100年時代で50代といえばまだ半ばです。
これからまだまだ頑張らなければならないのです。
焦らずコツコツ続けることで、柔軟な体は必ず手に入ります。
頑張りましょう。