ダイヤがリング周りを覆うエタニティリング。
クセのないシンプルなデザインゆえ、世代を超えて幅広い年齢層に人気があるダイヤリング。
使われるシーンも様々で、普段使いやカジュアル、フォーマルと多岐にわたり、この用途の広さも人気がある要素のひとつでしょう。
しかしカラット数によって、年齢層や使われるシーンに合う合わないがあるのは言うまでもありません。
たとえば30代の女性が1カラットのエタニティリングが合うかといえば、少し大きすぎる帰来あります。
そしてまた、普段使いに1カラットのエタニティリングが合うかといえば、あまりにも仰々しすぎて合いませんね。
このように年齢層、シーンによって、それに相応しいエタニティリングがあるのです。
このページでは、50代に合うエタニティリングを、シーン別に分けてその選び方を述べさせて頂きたいと思います。
どのシーンで使う?
エタニティリングを普段使いかカジュアルか、それともフォーマルで使うかで、ダイヤの大きさも変わってきます。
エタニティリングは、小さいもので0.1ct、大きいもので3ctのものまでありますから、装着時のことを考えて、T.P.Oに合わせた選び方をするのが賢明といえます。
では何カラットのものが相応しいか?
シーンごとに考えていきましょう。
普段使い・カジュアル
50代の女性が身につけるわけですから、普段使いでも少し見栄えのするエタニティリングがいいと思いがちです。
しかし大きすぎるダイヤのエタニティリングは普段使いに向きません。
たとえば1カラットのエタニティリングを普段はめていたらどうでしょう。
周囲がびっくりしますね。
嫌味に映り、見せびらかしていると錯覚されます。
それゆえ、カラット数を少し抑えたエタニティリングがいいのです。
以下は0.5ctのエタニティリングを装着したときの写真です。
そしてその下は0.3ctのエタニティリングを装着したときの写真です。
ふたつの写真のアングルが若干違いますが、どちらも自然な装いで普段使いやカジュアルに合った大きさだといえます。
では1カラットではどうでしょう。
どうみても目立ちすぎていますね。
フォーマルならいいかもしれませんが、普段使いには向きません。
カジュアルなら、着けていく場所によってはいいかもしれませんが・・・
このように、普段使い・カジュアルな場に着けていく場合、あまり大きすぎるダイヤは避けた方が無難です。
せっかくのおしゃれも、嫌味に映ったら元も子もないですからね。
少し抑えたものがいいといえます。
フォーマル
50代の女性がフォーマルの場に着けていくのですから、それなりの大きさが欲しいものです。
できれば0.5ct~1.0ctあたりのエタニティリングがいいのではないでしょうか?
この0.5ctのエタニティリングはその上の1.0ctのエタニティリングに引けを取らないボリュームですが、その秘密はグラデーションが施されたエタニティリングだからです。
中央のダイヤに一番大きなものをセッティングし、段階的に小さくしてあるためリングにボリュームがあるように映り、1カラットの引けを取らないものに仕上がるのです。
普段使い・カジュアルで紹介した0.5ctのエタニティリングと全然ボリュームが違うのがわかるでしょう。
フォーマルの場では、指輪は目立たなくてはいけません。
ダイヤがどんなに大きくても嫌味に映ることはありません。
それはフォーマルの場だから。
それゆえ同じ0.5ctであっても、できるだけ大きく見せるエタニティリングにした方がいいといえます。
ダイヤは輝かなければならない
50代に相応しいエタニティリングを選ぶ場合、最重要になるのはダイヤの輝きです。
普段使いにしろカジュアル、フォーマルにしろ、ダイヤが輝かなければリングそのものが安っぽく見えます。
それゆえ、選ぶときは輝くダイヤが装填されたエタニティリングを選ぶことが肝要です。
しかしそれにはダイヤの輝く仕組みを知っておかなければなりません。
ここで、ダイヤが輝く仕組みをご説明し、最後に輝くダイヤが装填されたエタニティリングをご紹介します。
ダイヤの輝く仕組みと美しさの関係
ダイヤが輝くためには、ある条件が整わなければなりません。
そしてダイヤの美しさも、ある条件が整わなければなりません。
それには、ダイヤの4Cについて知っておく必要があります。
4Cとは、カラット(重量)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びます。
この中のカラー・クラリティ・カットの程度が、ダイヤの輝きと美しさに大いに関係してきます。
まずは、ダイヤの輝きに関係するクラリティとカットについて詳しく説明します。
クラリティについて
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョンが多いダイヤは透明度が低くなり光の透過率が劣るわけですが、このインクルージョンの多い少ないのグレードを表したのがクラリティなのです。
つまりクラリティとはダイヤの透明度を表した指標というわけです。
そしてこのクラリティは11段階にランク付けされます。
インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。
ダイヤの輝きには、ある程度の透明度が必要となるわけですが、
ではどの程度の透明度、クラリティであればいいのか?
それはSIクラスです。
以下の表をご覧ください。
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔してしまうのです。
つまりSIクラス以上のダイヤは透明度が高いといえます。
ただし、ダイヤの輝きまで保証するものではありません。
ダイヤが輝くためにはクラリティのほかに、次に説明するカットが重要な要素となります。
カットについて
採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。
そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よってカットがGood以上のダイヤが、輝くダイヤといえるのです。
ハートアンドキューピットとは
販売されているダイヤ製品の中で、ハートアンドキューピットという記載が見られます。
これは何のことかというと、カットに関する記載です。
素晴らしいカットが施されたダイヤを特別のスコープで覗き込むと、8つのハートとアロー像が確認されることがあります。
これをハートアンドキューピットが現れるダイヤとして重宝されています。
これはプロポーションとシンメトリ(対称性)の良い最高のカットをダイヤに施した場合、8つのハートとアロー像が特殊スコープで確認できるのです。
つまりハートアンドキューピットが現れるダイヤとは、最高のカットが施されたということで、カットグレードでいえばExcellentかVery Goodにあたるのです。
ダイヤの輝き まとめ
以上の説明からご理解頂けたと思いますが、ダイヤが輝くためにはクラリティSIクラス以上、カットGood以上必要です。
輝くダイヤのエタニティリングを求めるなら、この条件が整ったものを探すことです。
美しく輝かせるカラーの働き
輝くダイヤの見分け方は理解できたと思います。
しかし輝くだけでなく、そこにプラス美しさも加えたいと望むならカラーも重要な要素です。
カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。
最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色の方が美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあります。
プリズム効果を発揮する無色のダイヤ
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
ダイヤの美しさ まとめ
カラーはダイヤの輝きの強度には関係しませんが、輝きの質に関係してきます。
ダイヤはやはり美しく輝いて欲しいもの。
そのためには、カラーがH以上のダイヤを探すことです。
ただし、輝く条件をすべてクリアしたうえでのことですが。
50代に合うエタニティリング
上記の条件がすべて揃ったエタニティリングです。
私が楽天で安いものをピックアップしました。
参考までにご覧ください。
0.3ctエタニティリング
0.5ctエタニティリング
1.0ctエタニティリング
まとめ
50代に合うエタニティリングの選び方を述べさせて頂きました。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。