揺れるダイヤネックレスと4Cとの関係

一粒ダイヤネックレスの中でもダイヤがゆらゆら揺れるネックレスがあります。

別名ダンシングダイヤネックレスといいますが、おそらくダイヤが揺れるさまをダンスに見立ててつけられたネーミングでしょう。

確かにダイヤが揺れると反射した光は拡散され、キラキラとよく輝きます。

ですが選ぶ時注意しなければ、期待通りの輝きがないダイヤネックレスを買うことになります。

このページでは、揺れるダイヤネックレスを選ぶときに重要なダイヤの4Cの関係についてお話ししたいと思います。

ダンシングダイヤと4Cとの関係

ご存知のように、ダイヤにはその価値を測る4C評価があります。

カラット(重量)カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとって4Cと呼びますが、この中のカラット、クラリティ、カットがダンシングダイヤネックレスを選ぶうえで重要なカギとなるのです。

それを順にお話しさせて頂きます。

ダイヤの大きさは0.5ct以上必要

ダンシングストーンネックレスがはじめて世に出たのはクロスフォー社からです。

この時中石はダイヤモンドではなくキュービックジルコニアでした。

このジルコニアを不安定に石留することでゆらゆら揺れるダンシングストーンができたわけですが、この時のキュービックジルコニアの直径は約5㎜程度でした。

なぜこれほどの大きさにしたのかというと、あまり小さいと揺れているのがわからないからです。

直径5㎜というと、ダイヤでいえば約0.5ctにあたります。

つまり、それ未満のダイヤであればたとえ揺れていてもそれが判別できず、ダンシングダイヤネックレスに見えなくなってしまうおそれがあるです。

ネットでは0.1ct程度のダイヤのダンシングネックレスも販売されています。

しかしこんなに小さいと揺れているかどうか判別できず、ただのダイヤネックレスと思われてしまいますので選ぶときに注意が必要です。

ダイヤのクラリティはSIクラス以上、カットはGood以上必要

クロスフォー社がダンシングストーンに装填したキュービックジルコニアは、すべてクロスフォーカットが施されたものです。

クロスフォーカットとはクロスフォー社独自のカット法で、ストーン中央に十字の輝きが現れるというカット法です。

このカットはすべてダイヤでいえばExcellentカットにあたり、十分な光の反射が得られるというもの。

そしてキュービックジルコニアは人工宝石ですから透明感がよく、ダイヤでいうインクルージョン(内包物)が存在しない状態です。

つまりダンシングストーンに装填されているキュービックジルコニアは、輝くために必要な透明度とプロポーションを持ち合わせているキュービックジルコニアといえるのです。

これだけの質を与えたキュービックジルコニアだからこそ、揺れてあれほど輝くのです。

もし仮にここまでジルコニアに施さなければ、ダンシングストーンはそれほど輝かなかったでしょう。

つまりダイヤが揺れて輝くためには、クロスフォー社のジルコニアのような質がダイヤにも必要なのです。

ではどれほどの質が必要かというと、クラリティSIクラス以上、カットGood以上必要といえます。

なぜか?

それを知るためにはクラリティとカットの働きを知る必要があります。

以下にクラリティとカットの働きについてお話しします。

クラリティについて

クラリティとはダイヤの透明度を表す指標です。

ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。

このインクルージョンが多いダイヤは透明度が低くなり、反対に少ないダイヤは透明度が高くなります。

つまりクラリティとは、インクルージョンの多い少ないのグレードを表したものなのです。

クラリティは11段階にランク付けされます。

インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。

では透明度が高いダイヤのクラリティはどのランク以上かというと、「SIクラス」以上のものです。

SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。

しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔してしまい、輝きも劣ってしまうのです。

言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像を見てみましょう。

左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度が違うでしょう。

このように、クラリティがSIクラス以上のものは透明度が高いダイヤといえます。

ただし、透明度の高さだけではダイヤの輝きは保証されません。

ダイヤの輝きはこの透明度のほかに、次に説明するカットが重要になります。

カットについて

採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。

それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。

その方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。

しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。

カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。

Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)

しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。

これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。

ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。

ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。

ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。

FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。

よってダイヤが輝くためには、カットがGood以上必要なのです。

まとめ

以上の説明でおわかり頂けたと思いますが、揺れるダイヤネックレス、ダンシングダイヤネックレスを選ぶにあたって大切なことは、ダイヤの大きさが0.5ct以上、クラリティSIクラス以上、カットGood以上必要ということです。

これ未満のダイヤ品質では残念ながら揺れに気づくことも、ダイヤが期待通りにキラキラ輝くこともないでしょう。

以上、揺れるダイヤネックレスと4Cとの関係でした。

参考になりましたでしょうか。

最後に、上の条件に適った揺れるダイヤネックレスを紹介しこのページを閉じたいと思います。

最後までお読み頂き、真に有難うございました。

揺れて輝くダイヤネックレス

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