英語(英会話)に役立つイディオムの知識

英文を読むうえでイディオムの知識は必須です。

イディオムとは慣用句のことで、英文のあらゆるところで使われているため、理解するにはなくてはならない知識です。

簡単な慣用句を例に挙げますと”look for”というのがあります。

これは「探す」という意味ですが、これが”look after”になると「面倒を見る」「世話をする」になり、”look into”になると「調べる」という意味になります。

しかし同じ「調べる」という意味で”look~over”というイディオムがありますが、ニュアンスが若干異なります。

“look into”は”investigate” “examin carefully”(詳細に調べる)に対し”look~over”は”examin”(単に調べる)という意にとどまるのです。

このように同じように”look”が使われていても、後に続く単語の違いで意味が全然違ってくるわけです。

英文を読んでいるとこのようなイディオムがたくさん使われており、この知識がないと英文を読み誤ることにもなります。

それゆえ英文読解にはイディオムの知識が必須といえるわけです。

そしてもう一つイディオムを知っていて得することは会話でのやり取りです。

先ほども申し上げた通り、あとに続く単語の違いで意味が全然違ってきますから、一つの単語たとえば”get”を知っていれば、それに続く単語の違いだけでいろいろな使い方が可能になります。

以下に例を挙げます。

“get along”「はかどる」

“get along with”「うまく折り合っていく」

“get away”「逃げ出す」

“get awawy with”「罰を逃れて、(よくないこと)をうまくやる」

“get back”「帰る」

“get better”「良くなる」

“get busy”「忙しくなる」

“get carried away”「我を忘れる」

“get even with”「仕返しをする」

“get in touch with”「連絡を取る」

“get lost”「道に迷う」

“get off”「降りる」

“get on”「乗る」

“get one’s own way”「思い通りにする」

など、これらはほんの一部ですが”get”を使った慣用句は多くあり、”get”一つだけでいろいろな使い回しができ、英会話においても非常に役立つというわけです。

ではどんなイディオムを知っていればいいのか?

皆さんにお勧めする教材を以下に紹介します。

おすすめ本「エッセンシャルイディオム」

この本は、アメリカの権威ある英語教材執筆者R.J.Dixsonがまとめた世界的に有名な”Essential Idioms in English”という英語教材です。

この本に載っている慣用句は英語国民が毎日使っている最も基本的なものばかりです。

それゆえ英語学習には最適なイディオム教材といえ、私がおすすめする本の一冊です。

この本の特徴は、イディオムごとに2~3の例文が掲載されており、いずれもそのまま使える英文で読解・作文はもちろん会話にも役立つものです。

しかも各章ごとに練習問題があり、重要な慣用句が確実に身に付くように編集してあります。

ただしこの教材はすべて英語で記されており、解説・設問もすべて英語であるためわかりにくいという人もいるかもしれません。

ですが安心してください。

日本語訳の「エッセンシャル イディオム」も販売されています。

大きさ的には英語版より小さいですが中身は同じです。

解説・設問もすべて日本語で記されているため、日本人にはわかりやすい教材といえましょう。

初版は1987年ですからかなり古い教材ですが、中身は役に立つものばかりです。

私は約34年前に購入して実際にこの本で勉強しました。

一般の書店では購入できないかもしれませんが古本市なら手に入ります。

楽天の古本販売で、300円(日本語版)くらいで販売されていましたから、興味のある方はご覧ください。

このページが英語力向上に頑張っている人の役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、真に有難うございました。

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