俗に有事の金といわれるように、金は世情が混乱を極めたときほど価格が上昇する傾向にあります。
それゆえ今日本でも円安も手伝って金の価格は上昇傾向にあり、あらゆる業者は今金を売ったら得とばかりに金売りを促す広告がやたら目立ちます。
確かに昔金製品を買った人は今売れば得でしょうが、業者が金売りを促すのは裏を返せば「金の価格はまだ上がる」という理由からだとも推察できます。
それゆえ今のうちにユーザーから金を買い取って価格が上がるのを待ち、それを転売することで利益を得ようという魂胆があるのではないか。
そう思ってしまうのですが、穿ちすぎでしょうか。
いずれにしても世界は同時不況の様相を濃くし、ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに第3次世界大戦が勃発するのではないかと懸念され、まさに今世界は一触即発、いつ有事になってもおかしくない状況の中で、それを反映してか金の価格が高騰しています。
まさに有事の金そのものです。
有事に備えて金を資産として持つ。
このことに異論はないのですが、その金を資産として購入する物品について、少し疑問に思われることがあります。
その物品とは、24金の喜平ネックレスのことです。
24金喜平ネックレスの購入は資産として得か?
喜平とは、鎖のオーソドックスなデザインの一種で、一番強度が高い鎖として有名です。
金の喜平ネックレス・ブレスレットなどは換金性が高く、その日の金相場で価格が決定されてすぐに現金化できます。
通常喜平ネックレス、ブレスレットといえば18金のものが多く、その理由は金が極めて柔らかい素材のためあえて75%の金だけを用い、残りの25%は銅などの素材を混入させて強くし、摩耗しにくいように工夫が施されているからです。
それゆえ金の喜平ネックレスといえば18金が主流で換金性も高いため、世に出回っている喜平ネックレスのほとんどがこの18金なのです。
しかしここにきて24金の喜平ネックレスという純金のネックレスが販売されており、純金ゆえ18金よりも高い値段で取引されています。
で、この純金の喜平ネックレス。
果たして資産として有効かどうか。
重量が同じでもインゴットの方が安い
金といって最初に想起するのはインゴット、俗にいう金塊です。
24金の金の塊で、99.99%の金が含まれています。
そして先ほどお話しした24金の喜平ネックレス。
形こそ違えどこちらも同じ純金で、99.99%の金が含まれています。
一般的にこれらふたつを見比べた場合、同じ重量なら価格もおそらく似通ったものであろうと思います。
しかし現実にはそうではないのです。
インゴットより喜平ネックレスの方が高く、その理由は加工コストの違いだと思われます。
インゴットを加工する費用より喜平ネックレスに加工する費用が高いため、それが価格に反映されて値段が高くなっているものと推察できます。
では実際にどのくらい価格差があるのか、見てみましょう。
24k 喜平ネックレス10g
24k 純金インゴット 10g
24k 喜平ネックレス20g
24k 純金インゴット 20g
24k 喜平ネックレス30g
24k 純金インゴット 30g
以上、10~30gの24金喜平ネックレスとインゴットを楽天よりピックアップしました。
いかがでしょう。
インゴットの方がはるかに安いでしょう。
注目すべきはグラム数が高いほど価格差が広がっていることです。
資産として持つなら買値は安い方がいい。
これは常識です。
このように資産目的に買うなら24金喜平ネックレスよりインゴットの方が得といえるのです。
まとめ
24金喜平ネックレスよりインゴットの方が断然得です。
それゆえ24金喜平ネックレスをもつメリットは自己満足だけにとどまり、資産としてのメリットはあまりないといえるかもしれません。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、真に有難うございました。