防災グッズを揃える時の注意点

平成は災害の多い時代でしたが、令和に入ってもそれが治まる気配がありません。

最近では地震だけでなく、台風や風水害による災害が多発しており、しかも年々台風や洪水の規模が大きくなり、被害を拡大させております。

これも地球温暖化に関係があるのではないかと危惧しています。

こんなに災害が多いと、いつ自分の身に降りかかってくるかもしれないと不安にかられ、我が家にも防災グッズを新たに揃えなければならないと考えるのですが、いざ取り組もうとするとどれを選べばいいのか迷ってしまいます。

実は我が家は平成7年の阪神淡路大震災を体験しており、そのあと防災グッズなるものを揃えたのですが、これが今考えれば使えないものばかり。

中には粗悪品もあり、ほとんどのものを捨ててしまったという苦い経験があります。

そんなわけで、防災グッズを揃えるにあたっては十分な検討と品質は確かかどうかを見極める必要があり、何でもかんでも揃えればいいというわけではないのです。

このページでは、防災グッズを揃えるにあたっての注意点を、私の失敗談をもとにお話しさせていただきます。

その防災ラジオは大丈夫

被災時、情報収集は二次災害を防ぐ極めて重要な防災事項です。

その媒体としてラジオは欠かせないのですが、最近の防災ラジオはライト付きで、電池のほかにダイナモ、ソーラー充電も可能、そして携帯やスマホへの充電機能など、機能が多岐にわたって非常に充実しています。

しかしそのラジオ、記載通りにちゃんと機能してくれるのか!

私の買った防災ラジオも今となっては古い型ですが、その時は最新でライトが付いて乾電池、ダイナモ、ソーラー充電が可能と謳っておりました。

買った当初は機能しておりましたが、1年後検品しますと乾電池でしか発電せず、ダイナモを回しても発電せず、ソーラーはお飾り程度のもので、そしてライトもつかなくなり結局普通のラジオになってしまったのです。

これは20年以上も前の話ですが、これと同じようなことがないとも限りません。

ある方が現在売られている防災ラジオを検品したところ、ダイナモ発電でスマホに充電しようとしたら思うようにできなかったという事例があります。

一刻を争う緊急時、これでは役に立ちません。
全てスムーズに事が運ばなくては、緊急時ではダメなのです。

巷では様々な防災ラジオが販売されていますが、そのラジオが果たして説明書通りに機能してくれるのか。これはよくよく疑ってかかる必要があります。

ネットで購入する場合は安いからと安易に選ぶのでなく、レビューなどをよく閲覧してから買うほうがいいでしょう。

防災ラジオを買うときはよーく考えてからしましょう。

簡易トイレだけでは用はたせない

阪神淡路大震災の後、我が家では防災グッズとして簡易トイレを買いました。

震災時、食べ物よりトイレが困ったという体験談を聞いたからです。

そのトイレは輸入品で、パイプの折り畳み式、
開くと椅子になり、座面中央に穴があいたトイレです。

買ったときは満足していたのですが、ある時ふと思ったのです。
このトイレどこで使うの?

囲いも何もないところで、こんなトイレで用が足せるはずがありません。
恥ずかしながら、そんなこと、何も考えてなかったのです。

用を足すにはとにかく便器が必要。
それだけを考えていたんですね。バカな話です。

皆さんは私のようなバカな失敗をしないようにしてください。

防災用の簡易トイレを買うときは、必ずその囲いとなるものも一緒に買ってください。

非常食はお米や乾パンだけではダメ

これは体験によるものではなく、東日本大震災での被災地を見ての教訓です。

非常食としてアルファ米や乾パン、ビスケットなどを揃える方が多くいらっしゃいますが、これだけではダメなんです。

被災地では野菜などの栄養が摂りにくく、そのため便秘や口内炎で悩まれた方が多くいたと聞いています。

つまりお米やビスケットなどのほかに、野菜などの栄養分が摂れるよう野菜ジュースなどを非常食に加えておく必要があります。

被災したら精神的にも不安になり、便秘にもなりやすくなります。
食物繊維が摂れる野菜ジュースなどを入れておくといいでしょう。

エマージェンシーブランケットだけでは寒さは防げない

寒い冬に被災し、一晩体育館などで過ごさなければならなくなった場合、アルミでできた防災用ブランケットが役に立ちます。

しかしこれ1枚で、寒い冬の夜を一晩過ごすのは不可能です。

このアルミブランケットは体を包み込めば暖かさを保てるというメリットがありますが、非常に薄いため、体が壁などに触れるとその冷たさが身体に伝わるというデメリットもあるのです。

体育館などでこれにくるまって寝ようとすると床の冷たさが身体に伝わり、とても寒くて寝られるものではありません。

つまりエマージェンシーブランケットだけで寒さを防ぐのは不可能で、エアーベッドのような空気層をもったベッドを下に敷かなくてはならないのです。

エマージェンシーブランケットを防災グッズに加えるときは、エアーベッドとペアにして持つのが好ましいといえます。

100均の商品だけで防災グッズを揃えてはいけない

100均には様々なグッズがあって、防災グッズに使えそうなものもたくさんあります。
しかし100均商品だけで防災グッズを揃えるのには無理があります。

なぜなら100均商品は日用品として開発されたもので、防災仕様にはなっていないからです。

衛生用品である、包帯や絆創膏、ピンセットやハサミなどは100均商品で十分だと思いますが、それ以外のグッズは防災仕様のものにした方が賢明です。

防災は生命にかかわることですから、ケチらずに揃えることが大切です。

灯りは懐中電灯だけではダメ

防災用品として、懐中電灯は必ずみんなが持っています。
しかしこれだけでは不十分です。

闇路を照らすのに懐中電灯は役に立ちますが、1箇所にとどまったときの灯りは懐中電灯では役不足です。

ランタンのような周囲を明るく照らす灯りが必要不可欠です。

灯りは人の心を慰めます。
灯りの前にいると心が安らぎます。

被災した時だからこそ、こういった灯りが必要です。

防災用品にはぜひランタンを加えてください。

防災グッズはセットで買うのが一番

防災グッズを揃えるにあたっての注意点を縷々お伝えして参りましたが、実際これらをひとつひとつ揃えるには時間と手間がかかります。

それに、揃えたものをすぐに持ち出せるようデーバック等に入れなければなりませんし、それらが入る大きさのデーバックも用意しなければなりません。

このように、いざ揃えるとなると手間と時間がかかるのがこの防災グッズなのです。

そこで私の結論ですが、防災グッズはセットで買うのが一番手間がかからないということ。
さらに欲をいえば、防災のプロが選んだものなら間違いはないということです。

素人があれやこれやと悩みながら防災グッズを選んでいく手間を考えると、防災のプロが「コレ!」というものを選ぶ方が手間も時間かからず確かだといえます。

防災グッズの内容は、各家庭において様々です。
小さな子供さんがいるご家庭や、高齢者がいるご家庭など、各家庭において用意する防災用品も異なってきます。

それにはまずプロが選んだ防災セットをベースにして、各家庭に合った防災グッズを付け加えていく方法がベストだといえます。

以下に、楽天で販売されている防災セットをご紹介します。

この防災セットは防災士が監修し、内閣府・防災推進協議会で防災推奨品と認定されたもので、多くのメディアが取り上げて紹介してきました。

そしてこの防災セットは、KDDI、レクサス、ロイヤルホールディング、エレクトラックス、伯方の塩、カゴメ物流サービス、大阪水上警察、東京都足立区役所など、多くの企業や団体がこの防災セットを採用しているのです。

当然楽天市場では堂々の1位を獲得し、三木谷社長も推奨しているほどの防災セットです。

防災グッズを揃えるなら、このセットが一番です。


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