一粒ダイヤネックレス 普段使いの定義?

世代を超えて人気のある一粒ダイヤネックレス。

流行に左右されず、いつの時代でも受け入れられるシンプルなデザインが人気の秘密です。

昨今、この一粒ダイヤネックレスが普段使いのネックレスとして人気を集めています。

それはティファニーやアガットのようなブランド品にも、このような一粒ダイヤネックレス的なデザインがあることからも、その人気のほどを推察できます。

さてこの一粒ダイヤネックレス。
どんなものでも普段使いに合うかというとそうでもありません。

たとえば1カラットのダイヤネックレス、
これが普段使いに合うでしょうか?

合いませんね。

だいたい1カラットのダイヤでは仰々しすぎて周囲が引いてしまいます。
普段使いには絶対向きません。

もっと別のシーンでするべきなのです。

つまり普段使いにするには、それなりのダイヤの大きさがあるはずです。

このように、一粒ダイヤネックレスを普段使い用にしようとするなら、ある一定の枠があるはず。

この枠を定義付けし、普段使いに相応しい一粒ダイヤネックレスとはどのようなものであるかを考えてみたいと思います。

普段使いにするネックレスの定義?

まずは、普段使いするネックレスについて定義付けしてみたいと思います。

普段使いにするネックレスは、どのようなことに気を遣えばいいか?

自然な装い

普段使いですから、普段の自然な装いの邪魔をしてはいけません。

どこまでも自然で、ありのままの自分を表現できるもの。

仰々しくなく、周囲から素直に受け入れてもらえるそんなネックレスが求められます。

これ見よがし感がない

これ見よがしのネックレスは周囲から見れば嫌らしく映ります。

「これ見て~」といわんばかりのネックレスは、「見せびらかしている」ように受け取られ、身に着けている人の品さえも疑われます。

身に着ける以上は、品を向上させるようなものを選ばなければなりません。

存在を誇示せず、さりげなくアピール

「これ見よがし感」に通じるものですが、存在を誇示するようなネックレスであってはいけません。

さりとて全く存在をアピールしないネックレスでは、着けてる意味がなくなります。

つまり、さりげなく存在をアピールするのですが、誇示しない。

そんなネックレスこそが、控えめで上品さを漂わせる普段使いのネックレスに相応しいといえます。

一粒ダイヤネックレスならどう定義付けできるか?

では上の定義に基づいて、一粒ダイヤネックレスではどうか考えてみましょう。

ダイヤの大きさ

これが一番重要なポイントです。
ダイヤの大きさによって、普段使いに合うか合わないかが決まってきます。

1カラットのダイヤは言うまでもなく普段使いに合いません。
あまりにも大きいため、あなたの普段の自然な装いの邪魔をします。

周囲もそれをしているあなたをみると、いっぺんに引きます。

では、どのくらいの大きさが普段使いに適しているか見てみましょう。

見比べてみてどう思いましたか?

普段使いに合うダイヤの大きさの判別は、人によって様々だと思います。

この中で自分ならどの大きさのダイヤが適当か、判別できるはずです。

ちなみに私なら、0.1~0.2ctあたりが適当だと思います。

普段の自然な装いを邪魔することなく、これ見よがし感がない大きさ。
小粒のダイヤゆえチェーンも細く、存在を誇示しないフォルム。

私なら、0.1~0.2ctあたりが普段使いには適していると思いますね。

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地金について

k18かプラチナか?
これは年代にもよります。

若い世代の方ならk18が相応しく、40代以上ならプラチナがいいのではないでしょうか。

まあこれは好みですから何とも言えませんが、要は自然な装いを邪魔しない地金を選べばいいと思います。

さりげなくアピールするダイヤの輝き

存在を誇示せずさりげなくアピールする方法として、ダイヤの輝きが求められます。

仮に、0.1カラットのダイヤネックレスを普段使いに選んだとして、もしこのダイヤの輝きがイマイチだった場合、そのネックレスは存在をさりげなくアピールできるでしょうか?

ダイヤが超小粒だから存在はチェーンの中に埋もれ、ただのチューンネックレスと思われてしまいます。

しかしこのダイヤが輝けば存在が明らかになり、華奢なフォルムの中にきらりと光るダイヤが存在をさりげなくアピールしてくれるのです。

つまりダイヤの輝きこそが、ネックレスの存在をさりげなくアピールしてくれるというわけです。

ではどういったダイヤが輝くのか疑問に感じるところですね。

ここでダイヤついて詳しく知って頂くため、ダイヤの輝きについてお話ししたいと思います。

ダイヤの輝きは透明度とカットによって決まる

ダイヤの輝きは光の反射によって起こるものですが、その反射を効率よく行うにはダイヤの透明度とカットが重要なカギを握ります。

まずは透明度を表すクラリティについてお話しさせていただきます。

クラリティとは

ダイヤの価値を測る指標に4Cがあります。

カラット(重さ)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びます。

その中のクラリティとはダイヤの透明度を表す指標で、透明度の高いダイヤほどよく輝きます。

ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
インクルージョンの多いダイヤは透明度が悪く、反対に少ないダイヤは透明度が高くなります。

つまりクラリティとは、インクルージョンの多い少ないを表したものなのです。

インクルージョンの全くないダイヤの場合クラリティはFL(フローレス)と評価され、増えるにしたがいIF、VVS1、VVS2・・とランク付けされます。

では、ダイヤが輝くためにはどのランク以上のクラリティが必要かというと「SIクラス」以上の評価があればそのダイヤは輝くといえます。

「SIクラス」というのは、インクルージョンの発見が肉眼では困難なときに付けられるレベルで、つまりそれだけインクルージョンが微小だということです。

そのためダイヤ内での光の透過にそれほど支障とはならず、輝きにあまり影響を与えないレベルなのです。

しかしその下の「Iクラス」となると、インクルージョンが肉眼で容易に発見できるほど大きいため、光の透過を邪魔し輝きを著しく落としてしまうレベルなのです。

言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像を見てみましょう。

左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度の違いがわかるでしょう。

このように、ダイヤが輝くためにはクラリティがSIクラス以上必要で、これ未満であれば輝きは期待できないということになるのです。

カットとは

採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのように見えます。

しかし人の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石に変貌するのです。

それがラウンドブリリアントカットというカット法です。

しかしラウンドブリリアントカットであればなんでも輝くというものではありません。

カットの良し悪しによってダイヤは輝いたりそうでなかったりするのです。

たとえばExcellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)

しかしカットが深すぎたり浅すぎたりすると光は全反射せず、ダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。

これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。

光が全反射するためには、ダイヤ理想のプロポーションというものが存在し、以下の比率で構成されています。

この理想のプロポーションに近く、研磨状態が良好なダイヤから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。

ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。

FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。

よって輝くダイヤを見つけるためには、カットがGood以上のものにする必要があるのです。

一粒ダイヤネックレス 普段使いの定義 まとめ

一粒ダイヤネックレスを普段使いにする場合の定義をまとめてみますと、
自然な装いを壊さず、これ見よがし感のない小粒のダイヤが相応しく、また存在をアピールするためにダイヤに輝きが必要だということです。

そしてダイヤが輝くためにはクラリティSIクラス以上、カットGood以上必要で、それ未満のものは選択肢から外した方がいいということになります。

ではこの小粒の輝くダイヤネックレス(0.1~0.2ct)がどのくらいの値段で売られているか、興味のあるところですね。

実際に調べてみましたところ、輝くものとあまり輝かないものの価格差はそれほどないのがわかりました。

安価で売られている0.1~0.2ctダイヤネックレス

通常、よく輝くダイヤが付いたネックレスは、おおむね値段が高く設定されています。

当然といえば当然です。

しかし0.1~0.2ctのダイヤネックレスに関しては、グレードの高いダイヤであっても安い値段で売られているものもあるのです。

この事実をご存知でしたか?

以下にそれを証明します。

まずは0.1ctダイヤネックレスから。

0.1ctダイヤネックレス

以下の商品は楽天市場で販売されている0.1ctダイヤネックレスです。
画像をクリックすれば、楽天ショップの商品ページに飛びます。

ダイヤのスペックである4Cは以下の通り。
Hカラー、Iクラスのクラリティ、カットに関しては表記がありません。

k18 0.1ct
Hカラー、Iクラス

13,800円(税込)

k18 0.1ct
Hカラー、Iクラス

11,800円(税込)

プラチナ 0.1ct
Hカラー、Iクラス

17,800円(税込)

k18 0.1ct
Hカラー、Iクラス

13,641円(税込)

そして残念ながらこれらのダイヤはあまり輝きません。

ダイヤが輝くためにはクラリティSI2以上、カットGood以上必要で、上のどのダイヤネックレスもそれを満たしていないからです。

次に輝く条件が揃った0.1ctダイヤネックレスを見てみます。

いかがですか。
値段がほとんど変わらないのに気づかれたことでしょう。

次に0.2ctのダイヤネックレスを見てみましょう。

0.2ctダイヤネックレス

同じく楽天市場よりチョイスした0.2ctダイヤネックレスです。
画像をクリックすると楽天ショップの商品ページに飛びます。

ダイヤスペックは以下の通り。
どれも同じようにHカラー、I1クラスのものばかり。
最後の商品はクラリティSIクラスとだけ謳ったもので、カラー、カットの表記がありません。

ダイヤの輝きは、SI2以上かつGood以上に限られたもので、どちらかが欠けても輝きません。
よっていくらクラリティがSIクラスであってもカットが悪ければ輝かないのです。

pt900 0.2ct
Hカラー、I1クラス

27,747円(税込)

pt999 0.2ct
Hカラー、I1クラス

25,961円(税込)

pt900 0.2ct
Hカラー、I1クラス

29,975円(税込)

pt900 0.2ct
SIクラス

25,000円(税込)

したがってこれらのダイヤネックレスに輝きは期待できないということになります。

次に輝く条件が揃った0.2ctダイヤネックレスを見てみます。

いかがでしょうか。
0.2ctのダイヤネックレスでも値段がほとんど変わりませんね。

このように、0.1~0.2ctのダイヤネックレスに関しては、グレードの高いダイヤが付いていても値段がほとんど変わらないのです。

しかしこの上の0.3ct以上になりますと、グレードの違いによって値段が格段に上がるのです。

普段使い用の一粒ダイヤネックレス。
どうせ買うなら輝くものがいいでしょう。

まとめ

一粒ダイヤネックレスの普段使いの定義をまとめてみました。

そしてそれにふさわしい0.1~0.2ctのダイヤネックレスを紹介させていただきました。

参考になりましたでしょうか。

このページが少しでもお役に立てたら光栄です。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。

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