20代から40代の女性に人気のフクリン留め一粒ダイヤネックレス。
普段使いや仕事場など、気軽におしゃれができることで非常に人気が高いネックレスです。
ダイヤを囲うフクリン留めがダイヤの派手さを抑え、嫌味のないアクセサリーにしてくれる。
そんな理由から、普段使いや仕事場用に選ばれるのかもしれません。
そしてフクリン留めはダイヤを大きく見せてくれるという特徴があり、少しの予算でボリュームあるネックレスが買えるというのも、このネックレスの魅力のひとつです。
さてこのフクリン留めのダイヤネックレス。
台座の地金は、プラチナと18金に分けられます。
通常ダイヤの台座に使われる地金は、ダイヤの白さを強調するためにプラチナを用います。
しかしフクリン留めのダイヤネックレスに関しては18金、とりわけイエローゴールドを用いる方がいいのです。
その理由とは?
フクリン留めダイヤネックレスに見るダイヤの特徴
ダイヤは輝きが命です。
輝いてこそダイヤといえます。
ダイヤが輝くためには4Cでいう、クラリティとカットがそれぞれSIクラス以上、Goodカット以上なければいけないのです。
しかしフクリン留めダイヤネックレスに使われているダイヤの品質は、このグレードを満たしておらないものがほとんどで、これでは輝くダイヤとは言えないわけです。
つまりフクリン留めダイヤネックレスは、あまり輝きに期待が持てないのです。
ダイヤの輝きをフォローするイエローゴールドの輝き
ここに興味深いデータがあります。
金属素材の反射率のグラフです。
一番反射率が高い金属は銀で、銀は鏡の反射板として使用されることからも頷けます。
その次は金で、銅とプラチナに関しては、可視光黄色(波長570~590nm)を分岐点として上下が入れ替わっています。
ここでイエローゴールドとピンクゴールドの素材の割合を見てみましょう。
イエローゴールドは、金が75%、銀が10%、銅が15%。
(配合比率は銀と銅は変わることもある)
ピンクゴールドは、金が75%、銀が4%、銅が19%、パラジウムが2%。
これが何を意味しているかわかるでしょうか?
イエローゴールドの方が、反射率の高い素材で占められているということです。
つまりネックレスなどに使われる地金の素材は、プラチナやピンクゴールドよりイエローゴールドが一番よく光を反射するということです。
輝かないダイヤをイエローゴールドがフォロー
言うまでもなく、ダイヤの輝きは光の反射によるものです。
たとえば、Excellentカットされたダイヤの光が入射すると光は内部で反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎた場合、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
フクリン留めのダイヤネックレスの多くは、この類のダイヤを使用しており、あまり輝きに期待できないわけですが、これをフォローするのがイエローゴールドというわけです。
ダイヤより漏れ出た光をイエローゴールドが反射し、ダイヤの輝きを全反射とまではいかなくともフォローしてくれるのです。
フクリン留めダイヤネックレスの選ぶ条件
では、イエローゴールドを使ったフクリン留めダイヤなら何でもいいかというと、そうではありません。
ダイヤが輝くためにはカットのほかに、透明度も重要なカギを握ります。
冒頭で申し上げました、クラリティがSIクラス以上必要なのです。
ではクラリティSIクラスというのはどういうダイヤかと申しますと、肉眼でインクルージョン(内包物)の発見が困難な時に付けられる評価で、つまりそれだけ微小だということを意味しています。
これだけ微小なインクルージョンだと光の透過にさほどの影響を与えず、ダイヤのカットに応じた輝きを放ってくれます。
つまりフクリン留めのダイヤネックレスを選ぶときはダイヤのクラリティがどの程度か見極め、必ずSIクラス以上のダイヤを使っているものを選ぶのが賢明です。
おすすめイエローゴールドフクリン留めダイヤネックレス
まとめ
イエローゴールドは、他の地金の素材より輝きます。
光の反射はダイヤだけでなく地金にも存在し、その地金の反射によってダイヤの輝きが微妙に変わることも事実です。
特にフクリン留めはダイヤを地金が囲っているためその影響を与えやすく、あまり輝かないダイヤであっても反射率の高いイエローゴールドならそれなりに輝くのです。
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