人生100年時代といわれています。
仮に100歳まで生きるとして、何歳まで元気に活動したいですか?
80歳まである程度体を動かせていたとしても、残り20年が寝たきりでは話になりませんね。
可能なら、死ぬその瞬間まで元気に動ける体であってほしいものです。
では元気に動ける体には何が必要でしょうか?
私は体の柔軟性の維持・向上と考えました。
柔軟な体は可動域が大きいゆえ動きが滑らかで、たとえ転んだとしてもケガをしにくく、また体が柔らかいということは血管も柔らかく、したがって血圧も安定し動脈硬化が起こりにくいというメリットがあるのです。
このブログでは、私が実際に50歳から始めた「人生100年時代」を念頭においたストレッチ法を掲載させて頂きます。
皆様の健康増進にお役立てください。
前屈ストレッチ
まずはオーソドックスな前屈ストレッチ。
いわゆる前かがみのストレッチです。
両足をまっすぐ伸ばして座り、上体を太ももにつけることを意識して前に倒します。
これは、ふくらはぎから太もも裏側の筋肉を伸ばすストレッチで、両手がつま先に届けばいいほうで、50代のほとんどの方はできません。
しかし今年60歳になる私はできます。
ハイ、この通りです。
40代に体の老化を感じ始めた私は、このまま歳をとっていけば益々体が動きにくくなるんではないだろうかと懸念し始めました。
そこで50歳になったのを契機としてストレッチを始めたのです。
そして結果はこの通り、60歳とは思えないほどの柔軟性を身に付けたのです。
体は軽くなり、若いころのキレが蘇ってきました。
ではこの前屈ストレッチがどのようにすればこんなに柔らかくできようになるかを解説します。
前屈ストレッチがスムーズにできるコツ
両足をまっすぐ伸ばして座り上体を前に倒すのですが、大抵の方は両つま先に手が届かず、倒したと同時に両ひざが曲がって足が床から浮き上がっているのに気づくはずです。
これではなかなか筋肉を伸ばしきれず、柔らかくなりません。
そこでそれを防止するために一工夫します。
右足を左ひざの上に載せて、ちょうどプロレスの4の字固めのような恰好を作ります。
こうすれば右足の重みが左ひざを抑え、ひざが浮き上がらないようにしてくれます。
この状態で、上体を前に倒すのです。
まずは左手で左足のつま先を掴むことを目標にします。
初めてする方は相当キツイですが我慢して行って下さい。
つま先を掴めたら、そのまま静止してください。
ストレッチをするとき、イチ、ニー、サンと反動をつけてされる方が多いですが、私が行ったやり方は静止ストレッチです。
痛い状態のままじっと静止しているのです。
そうすると次第に筋肉が伸びてきて、痛みが和らいできます。
和らいできたら、少し無理して上体をもう少し倒すのです。
そしてそこでも我慢して静止します。
できる方は、右手で左足つま先を掴み、左手は左足かかとを掴んでください。
痛みが和らいできたところで足を交代します。
今度は左足を右ひざの上に載せて同じように繰り返します。
そして左右の足のストレッチが終わったら両足を伸ばして座り直し、前屈ストレッチを再度行ってみてください。
両手が両つま先に届くようになっているのに驚かれることでしょう。
筋肉が伸びて柔らかくなった証拠です。
これを毎日ちょっとした無理を積み重ねてくと、私のようにスムーズに前屈ストレッチができるようになります。
このストレッチのいいところは、反動をつけずに行いますからケガが少ないことです。
ちょっと痛いところで静止し、それが和らぐまで待つ。
このように50代で行うストレッチは、急激な負荷を筋肉に与えないことが大切です。
急激な負荷は筋肉を傷めるおそれがあります。
ゆっくりゆっくり少しずつ筋肉を伸ばしてやるのが50代のストレッチ法で、大いなる無理をせず、ちょっとした無理を積み重ねることによって筋肉が次第に柔らかくなってくるのです。
実際に私が行ってきた方法ですから、保証します。
続ければ必ず柔らかくなります。
是非試してください。