女性へのプレゼントに最適なダイヤネックレス。
なかでも一粒ダイヤネックレスは、シンプルで飽きのこないデザインゆえ世代を超えて人気があり、プレゼントにする方が多くいます。
ですが最近、一粒ダイヤに並んで人気なのがラインネックレスというアイテム。
ダイヤがライン状に並べられたデザインは、上品で清楚な雰囲気を醸し出し、身につける方の品をも向上させます。
一粒ダイヤネックレスとは一風変わった装いに変化させてくれる。
これがラインネックレスの特徴といえます。
金額的にも一粒ダイヤネックレスよりも安く、そのうえ値段の割に上質のダイヤが装填されているため、プレゼントには最適と言えます。
こちらのページでは、プレゼントの予算で一番多い金額1万円台に焦点をあて、その予算内でのラインネックレスの選び方をお伝えしたいと思います。
1万円台のラインネックレスの現状
では実際1万円台のダイヤラインネックレスは、どのような品質のものであるか。
私が楽天で調べたところ、ダイヤの品質に関してはあまり触れていない商品が多く見られました。
たとえばこれ。
ダイヤ7ピースで0.15ctのラインネックレス。
お値段も18,480円とお手頃価格ですが、ダイヤの品質については全く謳っておりません。
そしてこれ。
ダイヤが0.1ctにも満たない0.06ctのラインネックレス。
お値段がそこそこついていますので、ダイヤの品質もさぞ高いと思いきや、品質表示は全くありません。
これらの商品を否定するつもりはありませんが、ダイヤ品質が掲載されていないネックレスを購入するのには、相当の勇気がいります。
まして、実物を目で見れないネットではなおのことです。
それゆえ、選ぶとしたらダイヤの品質がはっきり記載されたラインネックレスにしなければならないということです。
ではどういった記載であればいいのでしょうか?
1万円台のラインネックレスを楽天で調べたところ、ダイヤの品質記載に関しては様々ありました。
集約すると以下の3点です。
ダイヤが「SIクラス」と記載
ダイヤが「Hカラー、SIクラス」と記載
ダイヤが「Hカラー、SIクラス、Goodカット」と記載
これらの意味するものは何でしょうか?
これらを順次説明させて頂きます。
SIクラスのダイヤとは
SIとは、Slight inclusionの略語で、クラリティの中のひとつのランクです。
そしてクラリティとはダイヤの透明度を表す指標で、11段階にランク付けされています。
まずは、クラリティについてお話をしたいと思います。
クラリティについて
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョンが多いダイヤは透明度が低くなり光の透過率が劣るわけですが、このインクルージョンの多い少ないのグレードを表したのがクラリティなのです。
つまりクラリティとはダイヤの透明度を表した指標なのです。
そしてこのクラリティは11段階にランク付けされます。
インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。
ではダイヤが輝くためにはどの程度のクラリティであればいいのか?
それはSIクラスです。
以下の表をご覧ください。
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔してしまうのです。
つまりSIクラスのダイヤというのは透明度が高く、光が透過しやすいダイヤなのです。
結論
以上の説明からおわかりのように、SIクラスのダイヤというのは、透明度が優れているダイヤのことです。
つまり光が透過しやすいダイヤといえます。
しかしながら、ダイヤは透明度だけでは輝きません。
これに優れたカットを施すことによって、初めてダイヤは輝くのです。
カットに関しては後述しますが、ダイヤの輝きは、透明度とカットがセットになって初めて可能なのです。
SIクラスのラインネックレス
Hカラー、SIクラスのダイヤとは
SIクラスのダイヤについては述べました。
次に、このSIクラスにHカラーが加わるとどういうダイヤになるのでしょうか?
それを説明するために、まずカラーについて説明させて頂きます。
カラーについて
カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。
最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色の方が美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあります。
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではプリズム効果を発揮するダイヤカラーとはどの程度のものか。
それはHカラー以上のダイヤです。
以下の表をご覧ください
Hは「ほとんど無色」に属しています。
ほとんど無色には、G、H、I、Jとありますが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
それゆえHカラーはプリズム効果が発揮できるギリギリのラインといえます。
つまりHカラー以上のダイヤは、美しいダイヤに属することを意味しています。
結論
Hカラー、SIクラスのダイヤというのは、美しく透明度の高いダイヤのことを言います。
つまりSIクラスのダイヤよりワンランク上がったダイヤということになります。
ただし、先述しましたようにダイヤの輝きを保証するものではありません。
輝きはカットと透明度に依存しており、カラーとクラリティが良くても輝くとは言えません。
Hカラー、SIクラスのダイヤラインネックレス
Hカラー、SIクラス、Goodカットのダイヤとは
Hカラー、SIクラスのダイヤについてはすでに述べました。
これにGoodカットが加わるとどうなるのでしょうか?
まずはカットに関してご説明させて頂き、最後にこれらすべてがそろったダイヤについて述べさせて頂きます。
カットについて
採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。
そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よってカットがGood以上のダイヤが、輝くダイヤといえるのです。
ハートアンドキューピットとは
販売されているダイヤ製品の中で、ハートアンドキューピットという記載が見られます。
これは何のことかというと、カットに関する記載です。
ここで少し、ハートアンドキューピットについて説明させて頂きます。
素晴らしいカットが施されたダイヤを特別のスコープで覗き込むと、8つのハートとアロー像が確認されることがあります。
これをハートアンドキューピットが現れるダイヤとして重宝されています。
これはプロポーションとシンメトリ(対称性)の良い最高のカットをダイヤに施した場合、8つのハートとアロー像が特殊スコープで確認できるのです。
つまりハートアンドキューピットが現れるダイヤとは、最高のカットが施されたということで、カットグレードでいえばExcellentかVery Goodのカットにあたります。
結論
Hカラー、SIクラス、Goodカット三拍子そろったダイヤは、美しく輝くダイヤといえます。
プレゼントにするなら、このようなダイヤが装填されたラインネックレスが相応しいでしょう。
なかでも最後にお話ししましたハートアンドキューピットが現れるダイヤであればカットもGood以上に優れたものといえ、より輝きを放つダイヤといえます。
Hカラー、SIクラス、Good以上のラインネックレス
まとめ
プレゼントにピッタリな1万円台 ダイヤラインネックレスの選び方を解説しました。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。