0.5カラットダイヤラインネックレス11ピース比較

以前このブログで、1カラットのダイヤラインネックレスの11ピース比較をしました。

今回は、0.5カラットの11ピースのラインネックレスを比較をしてみたいと思います。

ダイヤラインネックレスは、数個のダイヤをライン状に並べたデザインのネックレスですが、並べるダイヤの数はまちまちで、7個、9個、10個、11個、13個といったものがあります。

この中の、11ピースのダイヤラインネックレスをなぜ取り上げたか?

それはこの中で、最も多く出品されているのが11個のダイヤのラインネックレスだからです。

それゆえ価格比較もしやすいため、どれを買えば得かすぐにわかるわけです。

では早速比較してみたいと思いますが、その前に、ネットで販売されている0.5ctダイヤラインネックレスの場合、5つのカテゴリーに分類されていることを知っておいていただかなければなりません。

それは、

1.ダイヤの品質がまったく記載されていないもの

2.ダイヤの品質の内、クラリティのみ記載されているもの

3.ダイヤの品質の内、カラーとクラリティのみ記載されているもの

4.ダイヤの品質の内、カットのみ記載されているもの

5.ダイヤの品質がすべて記載されているもの

の以上5つです。

ダイヤラインネックレスの主となる部分は、ダイヤです。

これが美しく、そして輝くかどうかが問題です。

それゆえ、ダイヤの品質がどの程度のものであるか知る必要があります。

ですが現実問題として、1のような全くダイヤ品質の情報が明らかにされていないラインネックレスもあるのです。

これなどは論外です。
選ぶに値しないラインネックレスです。

それゆえ、このページは取り上げていません。

このページでは2~5のラインネックレスを取り上げ、そのダイヤがどの程度のものであるのか、それがいくらで販売されているのか示していきたいと思います。

クラリティのみ記載されているダイヤラインネックレス

まずは、2のクラリティのみ記載されているダイヤラインネックレスについて説明をさせて頂きます。

はじめに、以下の商品をご覧ください。

こちらの商品はクラリティがSIクラスとだけ記載されたラインネックレスです。

このクラリティSIクラスとだけ記載されたダイヤとはいったいどういうダイヤでしょうか?

まずはSIクラスのダイヤを知って頂くために、クラリティについて少し説明をさせて頂きます。

クラリティについて

ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。

このインクルージョンが多いダイヤは透明度が低くなり光の透過率が劣るわけですが、このインクルージョンの多い少ないのグレードを表したのがクラリティなのです。

つまりクラリティとはダイヤの透明度を表した指標というわけです。

そしてこのクラリティは11段階にランク付けされます。

インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。

では透明度のあるダイヤとは、どの程度のクラリティであればいいのか?

それはSIクラスです。

以下の表をご覧ください。

SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。

しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔してしまうのです。

つまりSIクラス以上のダイヤは透明度が高く、光が透過しやすいといえます。

透明度の高いだけのダイヤでは輝きを保証しない

ただし透明度が高いからといってダイヤの輝きを保証するものではありません。

ダイヤが輝くためには、クラリティSI以上のほかに、カットがGood以上なければならないのです。

カットに関する説明は後述しますが、カットがGood未満のFairになりますと、光がダイヤ底部より漏れてしまい、輝きが劣ることになるのです。

つまりSIクラスのダイヤとは、透明度が高いダイヤというだけのことです。

まとめ

つまりSIクラスのダイヤラインネックレスというのは、透明度が高いダイヤがセッティングされたものを言います。

しかし先述しましたように、輝きを保証するものではないということです。

これらのことを確認し、買うか買わないか決められればよろしいかと思います。

カラーとクラリティのみ記載されたラインネックレス

では次に3に移りましょう。

カラーとクラリティのみ記載されたダイヤラインネックレスです。

はじめに、以下の商品をご覧ください。

これらの商品は、Hカラー、SIクラスとだけ記載されたラインネックレスです。

ではこのHカラー、SIクラスとだけ記載されたダイヤとは、一体どういうダイヤでしょうか?

クラリティSIについてはすでに述べました。

今回はまずカラーについて知って頂き、このダイヤの内容についてお話ししたいと思います。

カラーについて

カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。

最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。

ダイヤはやはり無色の方が美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあります。

太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。

これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。

この現象がダイヤ内でも起こります。

ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。

上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。

無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。

しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。

これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。

ではプリズム効果を発揮するダイヤカラーとはどの程度のものか。

それはHカラー以上のダイヤです。

以下の表をご覧ください

Hは「ほとんど無色」に属しています。

ほとんど無色には、G、H、I、Jとありますが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。

それゆえHカラーはプリズム効果が発揮できるギリギリのラインといえます。

つまりHカラー以上のダイヤは、美しいダイヤに属することを意味しています。

Hカラーだけではダイヤの美しさは保証されない

ただしいくらHカラーのダイヤが美しいといっても、透明度の伴わないダイヤは美しいとは言えません。

たとえば、Hカラー、クラリティIクラスのダイヤでは、たとえカラーが無色でも美しいダイヤとはいえません。

ダイヤは、カラーと透明度が伴ってはじめて美しいダイヤといえるのです。

よって、先に紹介したHカラー、SIクラスのダイヤラインネックレスは、色、透明度とも申し分のない、美しいダイヤがセッティングされたネックレスといえます。

まとめ

つまり、Hカラー、SIクラスのダイヤラインネックレスというのは、美しいダイヤがセッティングされたものを言います。

ただし、輝きを保証するものではありませんので、それを容認したうえで買うか買わないかを決められればよろしいかと思います。

カットのみ記載されたラインネックレス

では次に4のカットのみ記載されたラインネックレスの説明をさせて頂きます。

まずは、以下の商品をご覧ください。

ハートアンドキューピットが現れるダイヤがセッティングされたラインネックレスと説明しています。

これはどういうことでしょうか?

ハートアンドキューピットについて知って頂くために、まずはカットについて少し説明させて頂きます。

カットについて

採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。

それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。

そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。

しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。

カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。

Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)

しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。

これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。

ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。

ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。

ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。

FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。

よってカットがGood以上のダイヤが、輝くダイヤといえるのです。

ハートアンドキューピットとは

販売されているダイヤ製品の中で、ハートアンドキューピットという記載が見られます。

これは何のことかというと、カットに関する記載です。

素晴らしいカットが施されたダイヤを特別のスコープで覗き込むと、8つのハートとアロー像が確認されることがあります。

これをハートアンドキューピットが現れるダイヤとして重宝されています。

これはプロポーションとシンメトリ(対称性)の良い最高のカットをダイヤに施した場合、8つのハートとアロー像が特殊スコープで確認できるのです。

つまりハートアンドキューピットが現れるダイヤとは、最高のカットが施されたということで、カットグレードでいえばExcellentかVery Goodのカットにあたるのです。

まとめ

つまりハートアンドキューピットとはカットに関する記載で、その内容はExcellentかVery Goodのカットが施されたことを意味しています。

つまり最高に近いカットが施されたダイヤということです。

ただし、カットが最高だからといってすべてが輝くわけではありません。

透明度の悪いダイヤであったら、光は透過せず輝きが劣ることになります。

つまりダイヤが輝くためにはカットだけでは不十分で、クラリティがSI以上必要というわけです。

先に紹介したラインネックレスは、カットは最高であってもクラリティ、カラーの記載がありません。

それゆえ、美しいとも輝くとも言い切れないのです。

そのことを容認し、買うか買わないかを決められればよろしいかと思います。

ダイヤすべての品質が記載されているラインネックレス

では最後にすべての情報が記載されているダイヤラインネックレスについて説明させて頂きます。

まずは以下の商品をご覧ください。

ふたつともGカラー、SIクラス、Goodカットのダイヤがセッティングされたラインネックレスです。

お値段の違いは、18金とプラチナとによる価格差です。

カラーグレードは、Hカラーよりワンランク上のGカラー。

そして輝く条件であるクラリティSIクラス、Goodカットが揃っています。

よってこれらのラインネックレスは、美しく輝くダイヤラインネックレスだといえます。

まとめ

ダイヤネックレスですべての情報を開示するのは、ダイヤの品質に自信があるからです。

自信のないダイヤの場合は、自信のある部分だけ開示してあとは伏せます。

それゆえ、情報をすべて開示したこのダイヤラインネックレスは、本当に美しく輝くダイヤラインネックレスと言えます。

そして値段もそれほど高くありません。

上の2~4までの商品とあまり変わらないことに気づかれたでしょう。

ダイヤは輝きが命ですから、輝きを重視して選ばれるのがよろしいかと思います。

総括

0.5カラットのダイヤラインネックレス11ピースの比較をさせて頂きました。

同じ0.5ct 11ピースであってもダイヤの品質が異なり、値段も若干違いましたね。

ですがよーく見ると、どれがお得かわかったはずです。

このページが皆様のお役に立てれば幸いです。

最後までお読み頂き、真に有難うございました。

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