若い世代から中高年に至るまで、ファッションリングとして人気のエタニティリング。
普段使いからカジュアル、フォーマルとあらゆるシーンでおしゃれが楽しめるリングとして人気が広まっています。
ただ購入に際しては、同じカラット数であっても値段にばらつきがあるため、できるだけ安いものを求めるユーザーにとっては低価格のものを選ぶ傾向にあります。
しかしいくら安いエタニティリングであっても、譲れないものがひとつあります。
それはダイヤの輝きと美しさです。
せっかく購入するのですから、安かろう悪かろうでは話になりません。
きれいで輝くダイヤのエタニティリングなのに、値段が安い。
買い物するならこういうのを選ぶ必要があり、これこそ本当に安いエタニティリングと言えます。
では何を基準に選べばいいのか?
それがこのページのテーマである4Cを重視したエタニティリング選びです。
このページでは、4Cを基準にどの程度のダイヤを選べば美しく、かつ輝くかを解説したいと思います。
4Cとダイヤの美しさ、輝きの関係
4Cとはカラット(重量)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びます。
ダイヤの価値はこの4Cによって測られます。
そしてこの中のカラーとクラリティはダイヤの美しさに影響を与え、クラリティとカットはダイヤの輝きに影響を与えます。
ではどのようにダイヤの美と輝きに、カラー、クラリティ、カットが関係しているのかを解説させて頂きます。
カラー
カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。
最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色の方が美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあります。
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
ただし、いくらカラーがH以上であっても、ダイヤの透明度が悪ければ美しいとは言えません。
ダイヤが美しくあるためには、次に説明するクラリティが重要な要素となるのです。
クラリティ
クラリティとはダイヤの透明度を表した指標です。
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョンが多いダイヤは当然透明度が低くなり、光の透過率が劣ります。
つまりクラリティとは、インクルージョンの多い少ないを表した指標とも呼べます。
このクラリティは11段階にランク付けされます。
インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。
ダイヤの美しさ、輝きには、ある程度の透明度が必要となるわけですが、
ではどの程度の透明度、クラリティであればいいのか?
それはSIクラスです。
以下の表をご覧ください。
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔してしまうのです。
つまりSIクラスとIクラスはダイヤの透明度の境界であり、SIクラス以上のダイヤは透明度が高く、それ未満のダイヤは透明度が低いということになります。
ただし、透明度が高いからといってダイヤの輝きまで保証するものではありません。
SIクラスのダイヤというのは透明度が高いだけで、それ以上のものではありません。
ダイヤが輝くためにはクラリティのほかに、次に説明するカットが重要な要素となります。
カット
採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。
そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よってカットがGood以上のダイヤが、輝くダイヤといえるのです。
ハートアンドキューピットとは
販売されているダイヤ製品の中で、ハートアンドキューピットという記載が見られます。
これは何のことかというと、カットに関する記載です。
素晴らしいカットが施されたダイヤを特別のスコープで覗き込むと、8つのハートとアロー像が確認されることがあります。
これをハートアンドキューピットが現れるダイヤとして重宝されています。
これはプロポーションとシンメトリ(対称性)の良い最高のカットをダイヤに施した場合、8つのハートとアロー像が特殊スコープで確認できるのです。
つまりハートアンドキューピットが現れるダイヤとは、最高のカットが施されたということで、カットグレードでいえばExcellentかVery Goodにあたるのです。
ダイヤの美と輝き まとめ
以上の説明でおわかり頂いたと思いますが、ダイヤが美しく、かつ輝くためには、カラーがH以上、クラリティがSIクラス以上、カットがGood以上必要なのです。
つまり、エタニティリングを選ぶときはこの条件をクリアしたものを選ばなければならないでのす。
エタニティリングの販売動向
エタニティリングをネットで閲覧していて気付くのは、ダイヤに関する4C情報の掲載です。
私が確認したところでは、商品情報が以下の5パターンに分かれていました。
① ダイヤの品質の記載がないもの
② ダイヤの品質の記載がクラリティだけのもの
③ ダイヤの品質の記載がカラーとクラリティだけのもの
④ ダイヤの品質の記載がカットだけのもの
⑤ ダイヤの品質の記載がカラー、クラリティ、カットすべてされているもの
これまでダイヤの美しさと輝きに関する説明を読まれた方ならどれを選べばいいかもうおわかりですね。
そうです、⑤のエタニティリングです。
①~④は情報不足で、ダイヤが美しいのか、輝くのかはっきりしません。
よっていくら安くても選んではいけないのです。
エタニティリング選びは4Cを重視し、このうちどれかひとつでも欠ければ選んではいけません。
カラット、カラー、クラリティ、カットすべての記載のあるエタニティリングを選び、そのうちより美しいもの、より輝くものを選べばいいのです。
もちろんその中で一番安いものを。
美しくかつ輝くエタニティリング
4Cを重視し、エタニティリングを選びました。
どれも美と輝きを併せ持ったエタニティリングで、安いものから順に楽天より選別したものです。
参考までにご覧ください。
0.3ctエタニティリング
0.5ctエタニティリング
1.0ctエタニティリング
まとめ
4Cを重視したエタニティリングの選び方を解説しました。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。