予算内でエタニティリングを探す。
この場合、最大公約数的な発想で、できるだけカラット数が大きく、しかもダイヤが美しく輝くものを見つけたいものです。
では予算を5万円台に絞った場合、何カラットのエタニティリングが買えるのか?
それを検証してみたいと思います。
美しく輝くダイヤとは
まずダイヤが美しく輝くためには、ダイヤはどの程度のグレードが必要でしょうか。
ダイヤの美しさは、ダイヤのカラーと透明度が重要で、カラーがH以上、クラリティがSIクラス以上のダイヤが美しいといえます。
そしてダイヤの輝きは、ダイヤの透明度とカットが重要で、クラリティがSIクラス以上、カットがGood以上のダイヤが輝くといえます。
ではなぜ、カラーがH以上、クラリティがSIクラス以上のダイヤが美しいといえるのか説明させて頂きます。
カラーについて
ダイヤは無色のものが最高です。
それは光を反射したときにプリズム効果を発揮するからです。
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ではダイヤがプリズム効果を発揮するためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
プリズム効果を発揮するのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
しかしカラーだけがH以上であってもダイヤは美しいとは言えません。
なぜならダイヤが白濁していれば光は反射しにくくなり、プリズム効果を発揮できないからです。
そこで大事なのがダイヤの透明度、クラリティなのです。
クラリティについて
ダイヤは天然鉱石ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョンの多いダイヤは透明度が悪くなり、反対にインクルージョンが少ないダイヤは透明度が良くなります。
つまりクラリティとは、インクルージョンの多い少ないによってダイヤの透明度を表しているのです。
そしてこのクラリティは11段階に分類されます。
インクルージョンの全くないFL(フローレス)を先頭に、IF、VVS1、VVS2とインクルージョンが増えるにしたがいランクが下がっていきます。
では光をある程度透過させるダイヤのクラリティはどの程度かというと、SIクラスということになります。
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔してしまうのです。
イラストだけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像を見てみましょう。
左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度が違うでしょう。
このようにクラリティがSIクラス以上のダイヤが透明度のあるダイヤといえます。
つまり美しいダイヤとは無色で透明度のあるダイヤで、それを具体的に示せばHカラー以上、クラリティSIクラス以上ということになるのです。
では次にダイヤの輝きについてお話ししたいと思います。
ダイヤが輝くためにはカットが重要
先に、ダイヤが輝くためにはクラリティSIクラス以上、カットGood以上必要と申し上げました。
クラリティ(透明度)に関してはもうご理解いただけたと思います。
ここではカットの重要性についてお話ししたいと思います。
よくダイヤの商品説明で、クラリティSIクラスとだけ謳ったものがありますが、確かにそのダイヤには透明度はありますが輝きまでは保証されないのです。
ダイヤの輝きにはそれにプラス、カットが重要になってくるのです。
カットについて
採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。
その方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
カットがGood以上のダイヤなら輝くといえます。
5万円台で買える美しく輝くエタニティリングは何カラットか
以上の説明でおわかり頂けたと思いますが、ダイヤが美しく、かつ輝くためにはHカラー以上、クラリティSIクラス以上、カットGood以上必要ということです。
したがってこれに適合するエタニティリングを見つけなければなりません。
では5万円台では、最高何カラットのエタニティリングが買えるのか。
以下に、楽天よりチョイスした5万円台のエタニティリングを掲載しました。
どれもダイヤは美しく輝くものばかりです。
0.3ctエタニティリング
0.5ctエタニティリング
まとめ
5万円台で買えるエタニティリングを探ってみました。
ダイヤの品質が充分で輝く条件が整ったものは、0.5ctのエタニティリングが最高のカラット数でした。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。