深く濃いグリーンの宝石、エメラルド。
五大宝石のひとつで5月の誕生石としても知られ、産地としてはコロンビア産が有名で、その中でもムゾー鉱山から採れるエメラルドは最高級のものとして夙に有名です。
さてこのエメラルド。
天然のものほど貴重なものはありませんが、京セラが開発したクレサンベールのエメラルドと比べ、どういった点が違うのでしょうか。
このページでは、天然エメラルドとクレサンベールエメラルドとの違いを述べてみたいと思います。
オイル処理がされている天然エメラルド
実は天然エメラルドの大部分はオイルや樹脂が充填処理されています。
これはエメラルドの特性であるクラック(亀裂)やインクルージョンを目立たなくするために行うもので、これによりエメラルドは透明度が上がり美しい緑色に変化するのです。
しかしこの処理は半永久的ではなく、乾燥や洗浄でオイルなどが抜け落ちることもあり、時間の経過とともに最初の色鮮やかな緑が褪色することもあるのです。
それゆえ保管や取扱いに気を遣わなくてはならず、保管はエアコンの風や直射日光から避けるためにもジュエリーボックスに入れ、また洗浄は超音波洗浄は避け、石鹸水の中で軽く揺すって汚れを洗い落とす程度にしなければなりません。
このように天然エメラルドは貴重であるがゆえに、その保管方法、取り扱いには十分な注意が必要なのです。
人工処理のないクレサンベールエメラルド
天然エメラルドがオイル処理がされているのに対し、クレサンベールのエメラルドにはそういった人工処理は一切行われておりません。
なぜ処理されないのかというと、する必要がないからです。
オイル処理はエメラルド特有のクラックやインクルージョンを目立たなくするために行われますが、もともと出来上がった再結晶宝石にはそのようなクラックやインクルージョンがほとんどないため、オイル処理をする必要がないのです。
したがって天然エメラルドのようにオイルが抜け落ちて褪色するようなことはなく、いつまでも色鮮やかなグリーンを保つことができるのです。
半永久的に美しいグリーンを保てる宝石、それがクレサンベールのエメラルドといえます。
クラック・インクルージョンが付き物の天然エメラルド
どんな美しいエメラルドであっても、必ずそこにはクラックやインクルージョンが存在します。
これはベリル(エメラルドが産出される鉱物)の中でもエメラルドだけが非常に過酷な環境で結晶化されるためにそうなるのですが、インクルージョンのないエメラルドはないと言われるくらいです。
そのため先述したオイル処理が施されているわけですが、しかしもともとそれほど硬い宝石でないエメラルドはこのインクルージョンやクラックのせいで耐久性に問題が出てくるのです。
それゆえ天然エメラルドを選ぶ際は、できるだけインクルージョンやクラックの少ないものにした方がいいのです。
しかしそうなると当然価格も上がり、手の届きにくいエメラルドになるのは言うまでもありません。
クラック・インクルージョンがないクレサンベールエメラルド
一方クレサンベールのエメラルドとなると、これら天然に付き物のクラックやインクルージョンはほとんど存在しません。
それは再結晶宝石なるがゆえにですが、クレサンベールの場合さらに厳密な精査と厳格な選別が加えられ、より透明度の高いエメラルドに仕上げています。
それゆえクラック・インクルージョンはないといって等しく、衝撃による破損などの心配は天然エメラルドに比べ少なく、その耐久性は高いと言えるでしょう。
そしてこのように透明度が高いエメラルドにもかかわらず値段は安く、お求めやすいエメラルドになっています。
天然エメラルドにある色むら
天然エメラルドによくみられるのは色むらです。
グリーン色が石全体に均一化していないのです。
これは天然ゆえ仕方のないことですが、美観を損ねることになります。
一方向ではきれいなグリーンに見えても他方向からみると色が抜けている場合があるのです。
そしてこれを見抜くのは容易ではありません。
ネットではまず不可能で、店頭で実際に手に取ってみないとそれは明らかになりません。
天然エメラルドを選ぶ場合、こういった点にも注意しなければなりません。
色は均一のクレサンベールエメラルド
天然に見る色むらはクレサンベールエメラルドにはありません。
それは先ほど申し上げました再結晶宝石なるがゆえにですが、クレサンベールは厳密な精査と厳格な選別が加えられているからです。
それゆえ色は石全体に均一化され、色むらのないエメラルドになっているのです。
どの角度から見ても同じ色鮮やかなグリーン色を楽しめる宝石、それがクレサンベールのエメラルドです。
まとめ
天然エメラルドとクレサンベールのエメラルドとの違いをまとめてみました。
天然エメラルドは確かに貴重ですが、その美観と耐久性、取扱いについてはいささか問題があるようです。
しかしクレサンベールは確かに人工宝石ながら、美観・耐久性・取り扱いは天然に勝るものがあると思います。
どちらを選ぶかは自身の好みによるところです。
さあどちらを選びますか?
最後にクレサンベールのエメラルドネックレスを紹介し、このページを閉じたいと思います。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。