30代の女性が身に着けるエメラルドネックレス。
その選び方は、いつまでも色艶美しい輝きを保持するエメラルドでなければなりません。
しかしそのほとんどのエメラルドにはオイル処理がされているのが実情で、取扱いによっては色あせがおこることもあり注意が必要です。
このページでは、30代女性がエメラルドネックレスを着けるにあたり、どのような点に注意して選ばなければならないかをお話しさせて頂きます。
エメラルドになぜオイル処理が必要
そもそもなぜほとんどのエメラルドにはオイル処理がなされているのでしょうか。
それはエメラルドの特性が関係してきています。
エメラルドはもともとクラック(亀裂)やインクルージョン(内包物)の多い宝石で、これは結晶化するときの不純物の混入が原因で起こるのですが、実はこの不純物の混入はクラックの原因であると同時にエメラルドのグリーン色の原因にもなっているのです。
つまり不純物の混入なくしてあのような緑色の発色はあり得ないのです。
つまりエメラルドのクラックとグリーン色はコインの裏と表の関係で、切っても切れない関係にあるといえます。
それゆえエメラルドにはクラックが多いわけですが、これが今度はエメラルドの透明感を悪くしています。
透明感の劣りはエメラルドの色艶に関係し、品質を低下させます。
そこで取られた処方がオイル処理というわけです。
オイルをエメラルド内にあるクラックの隙間に含侵させ、それを目立たなくして透明感をあげるという方法です。
これによりエメラルドの色艶が復活し、見事な美しいエメラルドに生まれ変わることができるというわけです。
エメラルドの色褪せはなぜ起こる
ではなぜエメラルドの色褪せが起こるかというと、エメラルド内に含侵させたオイルが抜け落ちるからです。
たとえばエメラルドネックレスを身につけていると汗が付着します。
その汗はやがて汚れとなってネックレスに付着します。
そうするとその汚れを洗い流すために洗浄にかけます。
しかし宝石洗浄によく使う超音波洗浄にエメラルドをかけると、中のオイルが抜け落ち色が褪せてくるのです。
では超音波洗浄以外ならいいかというとそうでもありません。
たとえ石鹸水での洗浄であっても、ゴシゴシ擦るとオイルが抜け落ちます。
それゆえ軽く水洗い程度しか行ってはならないのです。
また、オイルが抜け落ちる原因は洗浄だけであはりません。
乾燥による抜け落ちもあります。
エアコンなどの風、日光が当たる場所にエメラルドを放置すると乾燥し、オイルが抜け落ちる原因ともなります。
それゆえ保管はジュエリーボックスに限り、できれば湿度調節ができる桐箱のものが最適といえます。
しかしエメラルドの乾燥はそのような環境下でなくても自然に起こるものであり、時間の経過とともに褪色があるのは避けられないともいえます。
半永久的に美しいエメラルドネックレス選びとは
ここで30代女性に進言したいのは、天然エメラルドに半永久的な美しさを求めるのは無理ということです。
それは今までお読みになった内容でご理解いただけたはずです。
では半永久的な美しさを保持したエメラルドネックレスは存在しないのか。
いいえ存在します。
それは、京セラのクレサンベールのエメラルドです。
クレサンベールのエメラルドなら褪色することなく、半永久的に色艶を保持します。
その理由は、オイル処理を一切していないからです。
ではクレサンベールとはどういったものでしょうか。
それを以下に説明します。
クレサンベールとは
京セラが出すクレサンベールとはいったいどういうものか?
クレサンベールとは、京セラ独自の技法で作られた再結晶宝石のことで、色といい艶といい天然を上回るほどの品質を保持しています。
京セラはクレサンベールについてこう述べています。
クレサンベールと天然の宝石は、化学的・物理的・光学的性質にほとんど違いがないと。
これを裏付ける証拠として、京セラは科学的データを公表しています。
化学的性質は同じ
天然エメラルドの化学的組成は、3BeO・Al2O3・6SiO2です。
一方クレサンベールのエメラルドの化学的組成も3BeO・Al2O3・6SiO2です。
これは全く同成分ということになります。
これを証拠づけるものとしてX線回折、分光分析を行っており、天然石と同一という結果が出ております。
物理的性質も同じ
天然エメラルドの結晶系は六方晶系ですが、クレサンベールのエメラルドも全く同じです。
そして硬度(モース)も同じ7.5~8.0、比重は天然2.65~2.74に対してクレサンベールのエメラルドは2.65~2.70でほぼ同じ、融点に関しても同じ1410℃という結果が出ています。
このように物理的性質もほぼ同じといえます。
光学的性質も同じ
さらに光学的性質について見てみますと、
天然エメラルドの屈折率は1.565~1.598に対し、クレサンベールのエメラルドの屈折率は1.563~1.568という結果が出ています。
つまり屈折率もほぼ同じ。
そして複屈折は天然は0.005~0.008に対しクレサンベールでは0.005という結果。
これもほぼ同じです。
以上のデータは、すべて京セラクレサンベールの公式ホームページより抜粋したものです。
詳しくは、京セラクレサンベールの公式ホームページをご覧ください。
このようにクレサンベールの人工宝石は、天然宝石と化学的・物理的・光学的にほぼ同じということで、見た目だけ同じという人工宝石とは一線を画す宝石といえるのです。
ではこのクレサンベールを選ぶメリットとは何でしょう。
それにはまず、クレサンベールができるまでの製造工程を知る必要があります。
クレサンベールのできるまで
京セラはクレサンベールの製造工程において、再結晶宝石をより美しく仕上げるために様々な努力をしています。
それは原鉱石の精製に始まり、出来上がった再結晶宝石の厳選、商品化といった厳しい審査を経て、はじめてクレサンベールと認定されるということです。
以下にその工程を説明します。
不純物の除去
まず原鉱石の中で良質なものが使用できるよう、鉱石を厳選していきます。
そして適した原石が見つかったらそれを粉状にして精製していきます。
つまりこの段階で不純物を出来るだけ取り除くのです。
こうすることで黒ずみやインクルージョンの発生を抑え、良質な再結晶が生まれやすくしています。
原鉱石を溶かす
次にプラチナ製のるつぼの中で原鉱石を溶かしていきます。
地球内部のマグマと同じ状態を再現するために1410℃以上で加熱し、どろどろに溶かしていきます。
そして結晶が順調に成長するよう理想的な環境を作るために、人とコンピューター制御によって管理していきます。
しかし京セラはこう述べています。
科学技術はあくまで環境を整えるサポート役にすぎません。
結晶が美しく成長してゆく過程は、石そのものに委ねるしかないと。
こうして出来上がったのが再結晶宝石になるのですが、ここからさらに厳選が始まります。
厳選・カッティング
次に、再結晶によって生まれた原石のチェックが始まります。
色合い、インクルージョンの大きさ、位置等を確認し、良質な天然宝石に匹敵するほどの宝石になるようカッティングする部分をマーキングし、カットしていきます。
カットは良質な色合いの部分のみを選び、インクルージョンを避けながら行われます。
そして途中何度も品質のチェックが行われ、宝石ひとつひとつを熟練した職人による丹念な手作業で磨き上げられます。
しかしここで完成ではなく、さらに厳しい品質検査が待っています。
品質検査
研磨された再結晶宝石を、さらに熟練の鑑定士によって品質検査を行います。
GIAに準拠した判断基準をもとに、確かなグレーディングが行われます。
そして最終的に宝飾品として製品化されるのは、育成された再結晶宝石の中でたった数パーセントだと言います。
つまりクレサンベールは、これほどの行程を経てようやく世に出ることになるのです。
完成された再結晶宝石
天然では成しえることができない美しさをもった宝石。
それがクレサンベールの再結晶宝石です。
人工的になされたものは、宝石が結晶化するための環境作りだけ。
それ以外の結晶化はすべて宝石まかせ。
マーキング、カッティングは天然宝石においても行われていること。
しかしそれでも色むら、インクルージョンが混入するため、オイル処理などの人工処理が行われています。
しかしクレサンベールにはそのような人工処理は必要ありません。
科学の力で色むら、インクルージョンを出来るだけ少なくし、さらにその少ない中から厳選し、抽出したエメラルドだから人工処理せずとも美しいのです。
クレサンベールのメリット
クレサンベールは天然宝石と同じ輝きをもつ
クレサンベールは、屈折率も天然宝石とほぼ同じ。
つまり屈折率が同じということは輝きも同じということになるのです。
媒体には必ず屈折率が存在し、屈折率が高いものほど光は鋭角に曲がります。
屈折率は以下の数式で産出されます。
屈折率は臨界角に関係し、臨界角とは光が逃げない角度のことを言います。
臨界角のことをわかりやすく水と空気とで説明すると、光源を水の中に置き、そこから光を放射したとします。
放たれた光は水中から空気へと進みますが、媒質が異なるため、空気中に出ると光は屈折します。(①の場合)
水面に対して光源はほぼ真下にあるので光はこういう方向に進みますが、これがもし光源から離れたところの水面ではどうでしょう。
②のように、光は水中から出られず、そのまま水中に反射されることになるのです。
この角度を臨界角といいます。
この臨界角は宝石の場合輝きに影響し、臨界角が狭いほど光を逃さず効率的に光を反射させることができます。
ダイヤが輝くのは臨界角が極端に小さいからで、そのおかげで入射した光を逃さずダイヤ内で反射させるため、あのような素晴らしい輝きを放つことができるのです。
話を元に戻しますと、クレサンベールの宝石は天然ものと同一の成分を有しているため、屈折率は同じです。
屈折率は同じだから臨界角も同じということになり、輝きも天然のものと同じということなのです。
カラーが均一
天然宝石にはどうしても色むらがあります。
濃いもののあれば薄いものもあり均一されていません。
それゆえ、選ぶ宝石によって色むらが発生するのです。
しかしクレサンベールの場合は違います。
クレサンベールは再結晶されたもの全部を使うわけではなく、そのいいところだけを抽出し、選びに選び抜かれたものだけをクレサンベールの宝石にしますから、色むらがほとんどありません。
すべて色が均一化された宝石がクレサンベールなのです。
それゆえ、天然ものと違って色むらはほとんどないのがクレサンベールということになります。
色調が退化しない
天然宝石といっても色調をよくするため人工処理をしている色石があります。
※ エメラルドなどはオイル処理を施して艶をあげています。
最初はいいのですが、時間の経過とともにそれが薄れ、色調が退化していきます。
しかしクレサンベールはそのような人工処置は一切行っておりません。
したがって半永久的に色調が変わらないといえます。
インクルージョン(内包物)がほとんどない
天然宝石には必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
これは天然物ゆえ仕方がないことです。
しかしクレサンベールは違います。
再結晶時においてもインクルージョンは発生しますが、クレサンベールの場合極力インクルージョンの少ない部分だけをカットしますから、濁りのもとであるインクルージョンがほとんど存在しないのです。
つまり透明度が高いため、天然宝石より輝くといえます。
クレサンベールエメラルドのメリット
以上、クレサンベールの説明からおわかり頂けたと思いますが、
クレサンベールのエメラルドはまず第1にクラック(亀裂)、インクルージョン(内包物)がほぼない。
そして第2に色むらがない。
そして第3にカラーが深緑で統一されている。
第4にオイル処理などの人工処理が施されていないため、経年による色調劣化がない。
色艶とも半永久的に保てる。
というのがクレサンベールのエメラルドのメリットです。
30代にすすめるエメラルドネックレスの選び方
以上の内容でおわかり頂けたと思いますが、エメラルドネックレスを選ぶならクレサンベールが一番です。
いつまでも褪色しない、色艶は天然以上のものを持つエメラルド。
まさに理想のエメラルドネックレスだといえます。
最後に、クレサンベールのエメラルドネックレスを紹介し、このページを閉じたいと思います。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。