非加熱サファイアと京セラサファイアの比較

どこまでも深く青い宝石サファイア。

その青は時に深海を思わせ、ある時は真っ青な大空を想起させるほど美しく、見る人の心を魅了する。

しかし人を魅了させるほどの青を有したサファイアは数少なく、ほとんどのサファイアには加熱処理がされているのが実情です。

熱を加えることでサファイア本来の色を取り戻すという目的のもと、こうした手法が認められているのですが、しかしこんな方法を取る必要のないサファイアもあります。

それが非加熱サファイアと呼ばれるものです。

サファイアがもともと美しければ加熱処理をする必要はなく、ありのままの姿で十分美しいため、非加熱サファイアとして世に出回っているのです。

この非加熱サファイアを求める人が少なからずいるのも事実で、その理由は天然宝石へのこだわりからです。

天然宝石は本来カット以外は人の手が加えられていないもの。

しかし加熱処理はそれを越えたものです。

天然宝石にこだわる人にとって加熱処理されたサファイアはもはや天然宝石と呼ぶに値せず、それゆえ非加熱にこだわるのでしょう。

しかし非加熱サファイアといってもそれほどメリットはなく、むしろデメリットの方が多いように見受けられます。

では非加熱サファイアのデメリットとは何でしょう。

非加熱サファイアのデメリット

カラーがまちまち

サファイアで最高のカラーと称されるのはコーンフラワーブルー。

これは矢車草の青い花の色で、この色のサファイアが最高といわれています。

しかし加熱処理せずとも美しいとされる非加熱サファイアであっても、この色に近いものはあまり見られない。

それに非加熱であってもカラーがまちまちで、なかには薄いブルー系のサファイアまであり、非加熱という文言だけが前に出てきてアピールしているように思われます。

本来宝石は美しいものが重宝されるもの。

しかし美観を損ねたサファイアでは、たとえ非加熱であっても満足はできません。

つまり非加熱であってもカラーがまちまちで、すべてがきれいなブルーとは言えないのです。

値段が高い

加熱と非加熱比べると、圧倒的に非加熱のサファイアは値段が高く設定されています。

確かに純の天然サファイアと呼べる非加熱サファイアは希少性が高いゆえ、値段が高く設定されているのには頷けます。

しかし前項でも申し上げたようにカラーがまちまちで美しいものばかりとは言えず、これでは加熱であっても美しいサファイアを選んだ方が安く購入できます。

京セラサファイアは非加熱サファイア

カラーがまちまちで値段が高いというのが、非加熱サファイアに対する私の評価です。

そもそも非加熱サファイアに何を期待しますか?

純の天然宝石としての価値を期待するのか、それとも美しさを期待するのか。

純の天然宝石としての価値を期待する方には、たとえあまり美しくなくても非加熱を選んだ方がいいでしょう。

しかし美しさを期待するなら、天然にこだわることなく人工宝石でもいいんではないでしょうか。

京セラクレサンベールのサファイアは人工宝石ですが、非加熱サファイアです。

カラーは理想のコーンフラワーブルーで、色むらがなく均一化されており、しかも値段が安いときている。

そして人工宝石とはいえ、天然宝石と化学的・物理的・光学的にほぼ同じという科学的データもあります。

非加熱と美しさを求めるなら、クレサンベールのサファイアこそが相応しく、最高といえるんじゃないかと思います。

では、クレサンベールのサファイアのメリットとは何か。

それを次に述べてみたいと思います。

クレサンベールのメリット

クレサンベールは天然宝石と同じ輝きをもつ

クレサンベールは、屈折率も天然宝石とほぼ同じ。

つまり屈折率が同じということは輝きも同じということになるのです。

媒体には必ず屈折率が存在し、屈折率が高いものほど光は鋭角に曲がります。

屈折率は以下の数式で産出されます。

屈折率は臨界角に関係し、臨界角とは光が逃げない角度のことを言います。

臨界角のことをわかりやすく水と空気とで説明すると、光源を水の中に置き、そこから光を放射したとします。

放たれた光は水中から空気へと進みますが、媒質が異なるため、空気中に出ると光は屈折します。(①の場合)

水面に対して光源はほぼ真下にあるので光はこういう方向に進みますが、これがもし光源から離れたところの水面ではどうでしょう。

②のように、光は水中から出られず、そのまま水中に反射されることになるのです。
この角度を臨界角といいます。

この臨界角は宝石の場合輝きに影響し、臨界角が狭いほど光を逃さず効率的に光を反射させることができます。

ダイヤが輝くのは臨界角が極端に小さいからで、そのおかげで入射した光を逃さずダイヤ内で反射させるため、あのような素晴らしい輝きを放つことができるのです。

話を元に戻しますと、クレサンベールの宝石は天然ものと同一の成分を有しているため、屈折率は同じです。

屈折率は同じだから臨界角も同じということになり、輝きも天然のものと同じということなのです。

カラーが均一

天然宝石にはどうしても色むらがあります。

濃いもののあれば薄いものもあり均一化されていません。

それゆえ、選ぶ宝石によって色むらが発生するのです。

しかしクレサンベールの場合は違います。

クレサンベールは再結晶されたもの全部を使うわけではなく、そのいいところだけを抽出し、選びに選び抜かれたものだけをクレサンベールの宝石にしますから、色むらがほとんどありません。

すべて色が均一化された宝石がクレサンベールなのです。

それゆえ、天然ものと違って色むらはほとんどないのがクレサンベールということになります。

サファイアの場合、色は矢車草の花の美しい青色、いわゆるコーンフラワーブルーを再現したもので、高い評価を受けています。

色調が退化しない

天然宝石といっても色調をよくするため人工処理をしている色石があります。

※ サファイアなどは含侵処理を施して艶をあげているものもあります。

最初はいいのですが、時間の経過とともにそれが薄れ、色調が退化していきます。

しかしクレサンベールは加熱処理をはじめ、そのような人工処置は一切行っておりません。

したがって半永久的に色調が変わらない宝石なのです。

インクルージョン(内包物)がほとんどない

天然宝石には必ずインクルージョン(内包物)が存在します。

これは天然物ゆえ仕方がないことです。

しかしクレサンベールは違います。

再結晶時においてもインクルージョンは発生しますが、クレサンベールの場合極力インクルージョンの少ない部分だけをカットしますから、濁りのもとであるインクルージョンがほとんど存在しないのです。

つまり透明度が高いため、天然宝石より輝くといえます。

値段が安い

加熱・非加熱どのサファイアをとって見ても、クレサンベールのサファイアの方が値段が安いです。

しかも美しさは上質の天然サファイアに匹敵するほど。

それは以下の商品を見れば一目瞭然です。

どちらがお得かは言うまでもないでしょう。

まとめ

非加熱サファイアのデメリットと同じ非加熱である人工宝石、クレサンベールのサファイアのメリットについて述べさせて頂きました。

いかがだったでしょうか。

参考になりましたでしょうか。

このページが皆様のお役に立てば幸いです。

最後までお読み頂き、真に有難うございました。

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