部屋の掃除をしたら運気が上昇したなんて話をよく聞きます。
本当かな、と疑いたくもなるのですが、私としてはまんざら嘘ではないように思えます。
なぜならこれとよく似た話が過去にあったからです。
それをお話ししたいと思います。
割れた窓ガラスの法則
これは今から約15年前に聞いた話ですが、あるアメリカの犯罪心理学者が提唱した法則に「割れた窓ガラスの法則」というのがあります。
これは、窓ガラスが割れた1台の車を路上に放置していたらどうなるかという実験をしたところ、次から次へと同じような車がその周りに放置され、見る見るうちに廃車の車でいっぱいになったということです。
つまりこれは、たとえ1台であってもそこに廃車を放置しておけば、同じような車が集まってくるという法則です。
これと似たようなことがゴミ捨てにみられますね。
一人の人間があるところにごみを捨てる。
はじめはゴミがひとつであったのに、それを見た他の人はごみを捨ててもいいと思って同じようにごみを捨てる。
違う人がまた捨てる。
捨てる捨てると積み重なって、結局ゴミの山となる。
これも割れた窓ガラスの法則と同じでしょう。
要は、はじめの1個のゴミがなかったら、こんなことにはならなかったという話です。
この法則はあまり気分のいいものではないのですが、
実はこの割れた窓ガラスの法則を逆手に取った人がいるのです。
その結果ニューヨークの犯罪が大幅に下がるという結果をもたらしたのです。
落書きをすべて消す
逆手に取った人は、当時のニューヨークの市長さんです。
その市長さんがどうしたかというと、ニューヨークの地下鉄構内にある落書きをすべて消したのです。
ご存知のようにニューヨークの地下鉄構内の壁は落書きでいっぱいです。
この落書きがニューヨークの犯罪の高さに関係しているのではないかと思い、その市長さんはそれを消すよう命じたのです。
その結果どうなったか。
なんとニューヨークの犯罪が大幅に減ったという結果がもたらされたのです。
この事実をどうみますか。
見る対象物によって人の心情は変化します。
汚いもの、醜いものをみたら気分が悪くなり、思わず目を背けます。
反対に美しいものきれいなものを見たら心は感動し、思わず見入ってしまいます。
つまり見るものによって心が変化するのです。
ニューヨークの落書きは、アート的な落書きは別にして、醜い嫌らしい落書きは気分を悪くさせるばかりか心を荒ませ、それが犯罪につながっていたのかもしれません。
いずれにしても、目に映るものによって人の心に影響を与えるのは間違いないでしょう。
掃除と運勢
このニューヨークの話を受けてどう思いますか?
どう感じましたか?
掃除というのは部屋を美しくします。
美しい部屋に入ると心が和み、安らかになります。
そして心が明るく、安らぎを得ているときこそ運勢は上がります。
掃除をすれば運勢が上がるというのは、掃除をすることによって部屋がきれいになり、それを目にすることによって心が安らぎを得るからではないでしょうか。
わたしが、掃除で運勢が上がるというのがまんざら嘘ではないというもの、こういった理由から発しているのです。
いかがだったでしょうか。
このページが参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。