今流行りのコードレス掃除機。
ダイソンを筆頭にあらゆるメーカーがこの掃除機を売り出しています。
しかし何かとクレームが多いのもこの掃除機です。
レビュー記事を見ておりますと、様々な不満箇所が指摘されています。
しかし私からすると、コードレス掃除機にあまりに期待しすぎるのではないかと思えます。
コードレスは所詮コードレスです。
キャニスタータイプの掃除機に性能的に敵うわけはないのです。
やはりそこには限界があります。
ではコードレス掃除機の限界とは何か。
それを考えてみたいと思います。
吸引力と持続性はキャニスターに敵わない
コードレス掃除機のクレームで目立つのが吸引力のなさです。
はじめは勢いよく吸っていても時間の経過とともにそれが弱り、しまいには米粒も吸わなくなったという不満です。
これは恐らくバッテリーに問題があり、使っているうちに蓄電力が少なくなり出力が弱くなったからでしょう。
またバッテリーは使い込んでいるうちにへたってきますから、フル充電しても連続使用時間が短くなり、またパワーも落ちていってしまいます。
そのため吸引力が劣ると指摘されるのでしょう。
しかしこれはバッテリー出力の限界といえるのではないでしょうか。
それを電源を直接コンセントから引くキャニスタータイプと比べたら、吸引力とその持続性が劣るのは当たり前で、そもそも比較対象するものが間違っているのです。
コードレスは所詮コードレスで、そもそも主電源が違うため、キャニスター掃除機に吸引力とその持続性において劣るのはむしろ当然なのです。
軽量化にも限界がある
コードレス掃除機とキャニスター掃除機。
どちらが軽いかといえば、全体重量でいえばコードレスですが、実際操作するときの軽さでいったらキャニスターです。
キャニスター掃除機の全体重量が仮に3.5㎏あったとしても、本体重量を引くとホース、パイプ、ヘッドの重量は1.5㎏未満のものが多く見られます。
一方コードレス掃除機はパイプ、ヘッドが掃除機のモーターと一体になっているのでその重量は重く、だいたい2㎏は超えていると思います。
掃除機が重いか軽いかを判断するのは操作するときにかかる重量で、掃除機全体の重量ではありません。
よって手軽に操作できるコードレスであっても、重量に関して言えばキャニスターの掃除機の方が軽いのです。
そのためレビュー記事には「重くて長時間使っていたら疲れる」といったものがみられるのです。
しかし最近のコードレス掃除機は軽量化し、確かにキャニスターに負けないものも出始めていますが、あまりの軽量化はモーターのちゃちさ、部材の稚拙さを招きかねません。
そうなると掃除機の重要部である吸引力にも影響してきます。
それゆえコードレス掃除機の軽量化には限界があり、あまりにこれを進めると掃除機の機能そのものに影響を与えてしまうのです。
まとめ
コードレス掃除機の限界について述べさせて頂きました。
そもそもコードレス掃除機とキャニスター掃除機の性能を比べること自体間違っているのです。
電源が異なるゆえ、そのパワーも持続性も違うのは当たり前です。
コードレス掃除機に、キャニスター掃除機並みのそれを求めるのは酷ではないでしょうか。