婚約指輪としてのエタニティリングの見方

婚約時に花嫁となる人に納めるエンゲージリング。

エンゲージとは約束という意味があり、まさに婚姻の約束という意味からエンゲージリングと名付けられている。

そのエンゲージリングの定番として知られているのが一粒ダイヤリング。

ダイヤが一粒だけセッティングされたシンプルなもの。

数十年も前から、これがエンゲージリングの定番中の定番のデザインでした。

しかし数年前からでしょうか、エタニティリングという名のリングが売り出され、これがエンゲージリングに使われるようになったのは。

エタニティリングはダイヤが一列並んでセッティングされたもので、これは昔、一文字ダイヤリングとして販売されていたものとほぼ同じデザインです。

それがエタニティリングと名を変え売り出されたのはいいのですが、エタニティは「永遠」という意味があることから「永遠の愛を誓う」というエンゲージリングに相応しいということになったのでしょうか、いつしか婚約指輪や結婚指輪として認知されるようになりました。

しかしこのエタニティリングは一昔前の一文字リングと同じであり、ファッションリングのひとつとして扱うべき品物です。

なぜなら結納時、婚約指輪、いわゆるエンゲージリングを納めるときは、「寿」と書かれた桐箱にエンゲージリングを収め、鑑定書を添えて差し出すからです。

つまりファッションリングとしてのエタニティリングと、婚約指輪としてのエタニティリングは別物ということです。

つまりファッションリングを選ぶ感覚で、エンゲージリングにするエタニティリングを選べば、あとあと後悔することになります。

やはり婚約指輪にするエタニティリングは特別なものでなくてはなりません。

ファッションリングと同等のリングであってはならないのです。

なんせ一生に一度の結納のお品ですから。

婚約指輪はダイヤの質にこだわる

ダイヤモンドは永遠の輝き

これはデビアス社が作ったキャッチコピーですが、これの意味がお判りでしょうか。

ダイヤモンドは鉱物の中で一番硬く、どんなに時間がたっても摩耗することがありません。

よって表面を爪で掻こうがキズがつかず、輝きは永遠です。

これが永遠の愛を誓う結婚につながり、ダイヤモンドがエンゲージリングになったということです。

つまりダイヤモンドは他のどんな鉱物より硬く、輝きは永遠です。

その永遠の輝きを有するエンゲージリングのダイヤは、当然美しくあらねばなりません。

ファッションリングのダイヤと同等であってはならないのです。

それがエンゲージリングにセッティングされたダイヤの宿命です。

つまりエタニティリングをエンゲージリングにする場合、そのセッティングされたダイヤは美しくあらねばならないのです。

それには徹底してダイヤの質にこだわらなければなりません。

それがエタニティリングをエンゲージリングにするための条件です。

エンゲージリングにするダイヤの質とは

ダイヤは輝きが命です。

輝きてこそダイヤといえ、輝かないダイヤはその存在価値をなくします。

そしてダイヤは美しくあらねばなりません。

輝いても黄色っぽいものでは美しさに陰りを与えます。

やはりダイヤの輝きは、七色の光線を放つ美しいものでなくてはなりません。

エンゲージリングに装填されたダイヤは、そういうものでなくてはなりません。

ではどういった質のものが美しく輝くダイヤになり得るのでしょうか。

ダイヤの価値を測る指標に4Cがあります。

カラット、カラー、クラリティ、カットの頭文字をとってそう呼びますが、ダイヤが美しく輝くかどうかは、このカラット以外のカラー、クラリティ、カットにかかってきます。

通常私はダイヤをおすすめする場合、カラーはH以上、クラリティはSIクラス以上、カットはGood以上のものをすすめています。

つまりファッションリングとしてのダイヤの場合、Hカラー、クラリティSIクラス、Goodカットあれば十分とお伝えしてきました。

しかしエンゲージリングとなると話は別です。

もっとハイクオリティのものが相応しいといえます。

具体的に言えば、カラーはF以上、クラリティはVS1以上、カットはVeryGood以上です。

なぜならこれはエンゲージリングだからです。

一生に一度の結納の品だからこそ、ダイヤの品質には特にハイレベルなものが相応しいといえるのです。

エタニティリングで鑑定書付きのものを選ぶ

まずはエンゲージリングとしてのエタニティリングを選ぶなら、鑑定書付きのものに焦点を絞りましょう。

なぜなら、鑑定書が添付されるということはそれだけダイヤの品質が高いことを意味しているからです。

品質が低いダイヤの場合、鑑定書は添付されません。

添付されるのは鑑別書で、鑑定書ではありません。

鑑定に値するダイヤだからこそ鑑定書が添付されるのです。

ただエタニティリングの場合、ダイヤが数粒セッティングされているためその一つ一つに鑑定を求めるのは難しいといえましょう。

それゆえメインのダイヤモンドが中央に配置され、その両サイドに数粒のダイヤモンドが配置されたエタニティリングを選ぶ必要があります。

そのようなエタニティリングであれば、中央のメインのダイヤモンドの鑑定書が添付されるはずです。

しかし中には、全石すべて鑑定書付きというエタニティリングもありますので、エンゲージリングにうってつけといえます。

これらのエタニティリングはさすがに鑑定書付きとあって、ダイヤの品質は高級クラスばかりです。

やはりエンゲージリングに贈るリングは、これくらいのダイヤ品質が必要ではないでしょうか。

エンゲージリングとしてのエタニティリング。

やはりファッションリングとして選ぶエタニティリングとは別物といえるでしょう。

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