0.3ctダイヤネックレスの相場と選び方

シンプルで清楚な装いが表現できる一粒ダイヤネックレス。

誰にでも似合い、その使い方はオールマイティ。

カジュアル、フォーマルはもちろん、普段使いにおいても使用できるという優れもの。

そしてこの一粒ダイヤネックレスの中でも一番人気は0.3ct。

大きすぎず小さすぎないこの大きさは、どんなシーンにおいても違和感なく身に着けられる。

それゆえこのダイヤネックレスが大体いくらで販売されているのか、その相場を知りたくもなるでしょう。

このページでは、0.3ctの一粒ダイヤネックレスの今の相場と、買うに値するその選び方を解説させて頂きます。

ダイヤはピンキリ

タイトルに挙げましたようにダイヤはピンキリです。

同じ0.3ctのダイヤであってもピンキリで、美しく輝くものもあればあまり輝かないダイヤもあります。

それらを一括りにして相場を挙げることはできません。

それゆえまずはあまり輝かない0.3ctのダイヤネックレスが一体いくらで販売されているか、そのあたりから相場を探ってみたいと思います。

ダイヤが美しく輝く条件とは

まずはダイヤに関する基本的知識からお話しします。

ダイヤがまず輝くための条件は、ダイヤの透明度を示すクラリティと、ダイヤ内の光の反射を左右するカットが重要なカギを握ります。

単刀直入に申し上げますと、ダイヤが輝くためにはクラリティがSIクラス以上、カットがGood以上必要です。

その理由についてはクラリティとカットについての説明が必要かと思われますので、以下に説明させて頂きます。

クラリティについて

クラリティとは先述しましたようにダイヤの透明度を表します。

ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。

このインクルージョン(内包物)の存在がダイヤの透明度に影響を与えるのです。

クラリティは11段階に区分けされ、インクルージョンが少ない順にランク付けされます。

インクルージョンの全く存在しない「FL(フローレス)」から始まり、量が増えるにしたがってIF、VVS1、VVS2、VS1と評価がつけられます。

ではダイヤが輝くのにあまり支障のないクラリティ(透明度)はどの程度かというと「SI」クラスです。

SIクラスというのは表からおわかりのように、肉眼で発見が困難な時につけられる評価で、それだけインクルージョンが微小ということです。

つまり光の透過にそれほど影響を与えないという程度です。

しかしその下のランクの「I」クラスになるとそうではありません。

Iクラスというのは、肉眼でも容易にインクルージョンが発見できるというもので、それだけインクルージョンの存在が大きく、光の透過を邪魔する存在なのです。

つまり光の透過の妨げはダイヤの輝きに影響しますから、Iクラスのダイヤモンドはあまり輝かないということになるのです。

言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像をご覧頂きます。

左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。

明らかに透明度の違いが見て取れるでしょう。

つまりダイヤが輝くためには、クラリティが少なくとも「SI」クラス必要なのです。

カットについて

次にカットについてお話しさせて頂きます。

ダイヤモンドの採掘時はすりガラスのようですが、それがカットによってあのような輝きを放つ石に変貌するのです。

そして最も輝くカット法をラウンドブリリアントカットといいますが、すべてのダイヤがこのカットを行うことによって輝くかというとそうではありません。

そこはやはり出来不出来というものがあり、素晴らしいカットがなされたものだけがより輝くダイヤへと変貌します。

以下のイラストをご覧ください。

矢印は光の反射のベクトルを表したものですが、Excellentカットされたダイヤに光が入射すると光はダイヤ内で反射され、それが再びダイヤ外へ放射されます。(イラスト左参照)

これを全反射といいます。

しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると光は全反射せず、ダイヤの底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。

これがカットの出来如何による輝きの違いです。

ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。

ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。

ではダイヤが輝くためにはカットはどのランクのものがいいかというと、「Good」以上のダイヤです。

FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。

よってダイヤが輝くためには、カットがGood以上のものにする必要があるのです。

美しいダイヤを求めるなら

次に、カラーとダイヤの美しさの関係性について説明させて頂きます。

いくらダイヤが輝いても、その輝きが美しくなければ魅力は半減します。

その美しさを左右するのがカラーというわけです。

カラーはダイヤの色を評価したもので、無色のダイヤほど高い価値が付けられます。

最近ではVery Light Brownなどのダイヤも販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。

ダイヤはやはり無色のものが美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあるのです。

プリズム効果を発揮する無色のダイヤ

太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。

これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。

この現象がダイヤ内でも起こります。

ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。

上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。

無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。

しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。

これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。

ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。

同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。

それゆえプリズム効果を発揮するのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。

以上ダイヤに関する豆知識を知っていただいたうえで、あまり輝かないダイヤネックレスの相場をまず探ってみます。

あまり輝かないダイヤネックレスの相場

通常一粒ダイヤネックレスの場合、ダイヤの品質によっぽどの自信がなければ4C評価をつけません。

つまりカラット以外の表記が全くないものばかりなのです。

以下の商品はすべてカラット表記、つまり0.3ctと記載されているだけで、他のクラリティやカット、カラーについては全く記載されていません。

またあったとしても、上記の美しく輝くダイヤの条件より逸脱したものです。

それゆえ安く販売されているのが実情といえましょう。

まずは安い順にご覧ください。

以上ご覧いただいた通り、あまり輝かず、そしてあまり美しくない0.3ctダイヤネックレスの相場は、2万円台後半から4万円台前半といったところでしょうか。

そこそこ美しく輝く0.3ctのダイヤネックレスの相場とは

次にそこそこ輝き、そこそこ美しいダイヤネックレスについて見てみましょう。

以上ご覧いただいた通り、そこそこ美しく輝く0.3ctダイヤネックレスの相場は5万円~8万円あたりでしょうか。

美しく輝く0.3ctダイヤネックレスの相場とは

カラーはDカラー。

カットはExcellent。

みな一級品のダイヤです。

違うところはクラリティ。

通常ダイヤネックレスの場合クラリティはSIクラスがほとんどですが、一級品になるとVSクラス、VVSクラス、IFクラスまで入っています。

さすがに相場はかなり幅がありますが、10万円~15万円台といったところでしょうか。

0.3ctダイヤネックレスの選び方

これまで低質、中質、上質のダイヤネックレスを見比べて頂きました。

やはり当然のことながら相場にはこれほど開きがあります。

確かにダイヤは美しく輝くのがいいのですが、ネックレスにするダイヤに上質のものはあまり必要ありません。

選ぶとしたら中質、つまりそこそこ美しく、そこそこ輝くダイヤであればネックレスとして十分役目を果たしてくれます。

それゆえ、買うとしたら5万円~8万円程度のものにした方が賢明だといえます。

つまりダイヤネックレスはそこそこで十分ということです。

このページがお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき真に有難うございました。

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