エタニティリング0.5ct ダイヤ数比較

ダイヤが横一列に並べてセッティングされたエタニティリング。

エタニティとは永遠を意味することから、ブライダルリングとして認知されがちですが、さにあらず。

既婚、独身問わず幅広い年代層で愛用され、今ではファッションリングとして大変人気のあるリングです。

エタニティリングは最近流行りだしたリングと思われがちですが、実は30年以上前から「一文字リング」という名で販売されていました。

装填されたダイヤの数はエタニティリングに及びませんが、デザインはまさしく同じで、ダイヤが横一列に配列された一文字リングはエタニティリングと全く同じといえます。

つまりこのエタニティリングは時代を超えて愛されるデザインということで、まさに一生もののダイヤリングともいえるわけです。

そしてこのエタニティリングの中でも最も人気の高いのが0.5カラットのエタニティリング。

その理由は大きすぎず小さすぎないちょうどいいボリュームの大きさで、普段使いにもカジュアルにも、はたまたフォーマルにもご使用が可能だからです。

なぜそんなにいろんなシーンで活用できるかというと、装填されているダイヤ数によってボリューム感の加減ができるからです。

これはエタニティリングのひとつのメリットとも言えます。

ではダイヤ数によってどれだけボリュームが変わってくるか、実際に装着写真を見てみましょう。

0.5ctエタニティリング ダイヤ数比較

0.5ctエタニティリングをダイヤ数5~20ピースでビジュアルの違いを比べてみました。


0.5ct(ダイヤ5石)

0.5ct(ダイヤ7石)

0.5ct(ダイヤ10石)

0.5ct(ダイヤ11石)

0.5ct(ダイヤ12石)

0.5ct(ダイヤ15石)

0.5ct(ダイヤ17石)

0.5ct(ダイヤ19石)

0.5ct(ダイヤ20石)

いかがでしょう。

ダイヤ数の違いで、リングのボリューム感が異なってくることがお分かりいただけたでしょう。

フォーマルに使うならちょっと見栄えのするエタニティリングが欲しいもの。

そんな時はダイヤが5~10ピース程度のエタニティリングにすればいい。

普段使いやカジュアルなら嫌味に映らない程度のものがいい。

そんな時は11~20ピース程度のものにすれば問題なし。

このように同じ0.5ctのエタニティリングであってもダイヤ数によってそのビジュアルは変化し、多用途で活用できるのがこのリングのいいところです。

エタニティリングのダイヤの見方

0.5ctエタニティリングのダイヤ数ごとのビジュアルの違いを確認できたと思いますが、今度は選ぶにあたってのダイヤ品質の見方についてお話ししたいと思います。

ダイヤのカラーについて

ダイヤの価値は4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)によってほぼ決められますが、このうちのカラーはダイヤの色を表し、無色のダイヤほど高い評価が下されます。

カラーは最高のDを無色とし、黄色味を帯びるに従いE、F、G・・と評価されます。

最近ではVery Light Brownなどのダイヤも販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。

ダイヤはやはり無色のものが美しく、その理由は無色ダイヤに顕著に表れるプリズム効果にあります。

プリズム効果を発揮する無色のダイヤ

太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。

これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。

この現象がダイヤ内でも起こります。

ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。

上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。

無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。

しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。

これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。

ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。

同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。

プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。

つまりエタニティリングにセッティングされているダイヤは、Hカラー以上が望ましいのです。

クラリティについて

クラリティとはダイヤの透明度を表す指標で、透明度の高いダイヤほど光をよく透過させ、ダイヤをよく輝かせます。

ダイヤは天然鉱石ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。

インクルージョンの多いダイヤは透明度が低くなり、逆に少ないダイヤは透明度が高くなります。

つまり簡単にいうと、インクルージョンの量の度合いによって透明度が測られているのがクラリティというわけです。

クラリティは11段階に区分けされ、インクルージョンのない場合クラリティは「FL(フローレス)」と評価されます。

そしてインクルージョンの量が増えるに従い、IF、VVS1、VVS2、VS1・・・と評価されていきます。

ではダイヤが輝くために必要なクラリティはどの程度かというと、「SI」クラスです。

SIクラスというのは表からおわかりのように、肉眼でインクルージョンの発見が困難な時につけられる評価です。

つまりそれだけ微小ということ。

インクルージョンが微小なため光の透過にそれほど影響を与えないのです。

しかしその下のランクの「I」クラスになると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を著しく邪魔するのです。

言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像をご覧ください。

左がSIクラス、右がIクラスです。

明らかに透明度の違いが見て取れるでしょう。

このようにダイヤが輝くためには、ダイヤの透明度を測る指標のクラリティが少なくともSIクラス必要なのです。

つまりエタニティリングにセッティングされているダイヤは、クラリティSIクラス以上が望ましいのです。

カットについて

ダイヤが輝くのはカットのお蔭です。

カット技術が進まなければあのようにダイヤが輝くことはなかったでしょう。

そしてその最も輝くカット法がラウンドブリリアントカットといわれるものです。

しかしダイヤをラウンドブリリアントカットすればすべて輝くかというと、そうではありません。

やはりそこは出来不出来にかかってきます。

下のイラストをご覧ください。

これはダイヤのカットの出来によっての光の反射の違いを表したものですが、たとえばExcellentカットされたダイヤに光が入射すると光はダイヤ内で反射され再びダイヤ外へ放射されます。(イラスト左参照)

これを全反射といいますが、ダイヤのカットが深すぎたり浅すぎた場合には光は全反射せず光が途中で漏れてしまい、輝きが劣ることになるのです。

これがカットの出来如何による輝きの違いです。

ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。

ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。

ではダイヤが輝くためにはカットはどのランクのものがいいかというと、「Good」以上のダイヤです。

FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。

つまりダイヤが輝くためには、カットがGood以上必要なのです。

しかしエタニティリングのダイヤに、Good以上のカットを求めるのは酷です。

なぜならカラット数の総計が0.5ctですから、ダイヤが10ピースあれば1ピースは0.05ctになるわけです。

そんな小さなダイヤひとつひとつにすべてGoodカットを求めるのは無理というものです。

事実、売られているエタニティリングのダイヤの品質表示はカラーとクラリティ止まりで、カットに関しての記載はありません。

よってエタニティリングに限っては、カラーとクラリティが十分な評価ならそれで良しとすべきだと思います。

まとめ

0.5ctエタニティリングのダイヤ数比較をしました。

参考になりましたでしょうか。

このページが皆様のお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、真に有難うございました。

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