30代~40代に最もポピュラーなダイヤネックレスといえば0.3カラットです。
どんな場所にも着けていける適度の大きさだから、普段使いのネックレスとして人気があり、またお値段もお手頃なこともあって、0.3カラットのダイヤネックレスを買い求める人が多くいます。
しかし一口に0.3カラットのダイヤネックレスといっても様々な値段が付けられており、どの程度のものが光るのか、素人ではわかりにくいと思います。
そこでこちらのページでは、そのダイヤネックレスが光るのかそうでないのかを、見分ける方法をお話ししたいと思います。
2万~3万円台の0.3ctダイヤネックレス
0.3ctのダイヤネックレスは安いもので2万~3万円台で販売されています。
普段使いとしてのネックレスにはお手頃価格といえましょう。
しかしダイヤの輝きに関していえば、期待できないネックレスといえます。
素人さんはダイヤを商品画像で選んでしまいがちですが、ネット通販でそれをすると間違いなく失敗します。
ダイヤネックレスを購入する場合、見るべきは商品画像ではなくダイヤのスペックです。
ダイヤのスペックを見るだけでそのダイヤが輝くか、そうでないかがはっきりするのです。
ダイヤが輝くためには
輝くダイヤは美しい。
表面だけの輝きでなく、ダイヤの奥底からも光が放たれます。
それもいろいろな色の光線が。
見る者の心を捉え、うっとりさせるほどの美しさ。
それがダイヤです。
そうです。
ダイヤは輝きが命です。
輝いてこそダイヤといえます。
ではダイヤが輝くためには何が必要か。
そのお話しをさせて頂きます。
カットについて
採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。
そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よって輝くダイヤを見つけるためには、カットがGood以上のものにする必要があるのです。
クラリティについて
クラリティとはダイヤの透明度を表す指標で、透明度の高いダイヤほど輝きます。
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョンが多いダイヤは透明度が低くなり輝きが劣るわけですが、このインクルージョンの多い少ないのグレードを表したのがクラリティなのです。
クラリティは11段階にランク付けされます。
インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。
ではダイヤが輝くためにはクラリティはどのランク以上のものがいいかというと、「SIクラス」以上のダイヤなら輝くといえます。
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔し輝きを著しく落としてしまうのです。
言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像を見てみましょう。
左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度が違うでしょう。
このように、輝くダイヤを見つけるためにはクラリティがSIクラス以上のものにする必要があるのです。
無色のダイヤは美しく輝く
輝くダイヤの見分け方は理解できたと思います。
しかし輝くだけでなく、そこにプラス美しさも加えたいと望むなら、カラーも選択基準の要素に加えなければなりません。
カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。
最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色の方が美しく、美しく輝くダイヤを望むならカラーにもこだわりたいものです。
プリズム効果を発揮する無色のダイヤ
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
2万~3万円台の0.3ctダイヤネックレスのカットとクラリティ
2~3万円台のダイヤネックレスの場合。ダイヤのスペックはカラーH、クラリティがIクラス、カットに至っては表記がありません。
カットの表記がないということは、表記するほどのカットではないということ。
つまり、低レベルのカットであるということ。
そしてクラリティはIクラス。
ダイヤ内はインクルージョンが目立ち、光の透過を邪魔します。
したがって2~3万円台の0.3ctダイヤネックレスでは、輝きは期待できないことになります。
では輝く0.3カラットのダイヤネックレスはいくらで販売されているのでしょうか?
驚くべきことに、あと約1万円プラスするだけで、輝くダイヤネックレスが購入できるのです。
以下にその商品を価格の安い順にご紹介します。
輝く0.3カラットダイヤネックレス
それでは輝く0.3カラットのダイヤネックレスを見てみましょう。
クラリティSI2以上、カットGood以上のダイヤが使われているダイヤネックレスです。
まだ輝かないダイヤネックレスを選びますか?
輝かない0.3ctダイヤネックレスは2~3万円。
輝く0.3ctダイヤネックレスは安いもので4万円台。
プラス1万円で、輝くダイヤネックレスが買えます。
同じダイヤでも、輝くものと輝かないものとでは雲泥の差があります。
しかしたった1万円プラスするだけで、それが逆転するのです。
どちらがお得か言うまでもないでしょう。
輝きに美しさが加わった0.3ctダイヤネックレス
上記のダイヤネックレスは、輝きをもったダイヤネックレスでした。
しかし以下の商品は、輝きに美しさが加わったさらにグレードの高い0.3ctダイヤネックレスです。
まずは、カラーがDで、カットがExcellentの0.3ctダイヤネックレスからご紹介。
Dカラーというのはダイヤ最高の色で、これ以上のものは存在しません。
先述しましたようにカラーはダイヤの美しさを象徴し、無色なものほど美しく眩く光を輝かせます。さらにExcellentカットが加わったことによって、光は全反射され最も強く輝くのです。
そして次はこのグレードにプラス、ハート&キューピットが出るダイヤネックレス。
ハート&キューピットとは、プロポーションとシンメトリ(対称性)の良い最高のカットをダイヤに施した場合、8つのハートとアロー像が特殊スコープで確認できるのです。
このような像を確認できたダイヤは、クラリティとカラーが2~3段階アップして見える極上のダイヤモンドになるといわれています。
美しいダイヤをお求めなら、このネックレスがおすすめです。
まとめ
0.3ctダイヤネックレスの光るものと光らないものとの見分け方を解説しました。
参考になりましたでしょうか。
要は、クラリティSI2以上、カットGood以上あればそのダイヤは光るということです。
ここを基点にして選ぶと、いいダイヤか悪いダイヤかを見分けることができ、あとは予算に合わせてグレードを上げていけば、ご自身に合ったネックレスを見つけることができます。
このページがご購入の参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き有難うございました。