結婚記念日の贈り物に最適なエタニティリング。
エタニティとは永遠を意味し、永遠の愛を誓うという意味からも、夫が妻に贈るプレゼントとして非常に人気が高いリングです。
そして結婚10年あたりの40代に、このリングをプレゼントする方が多いようですね。
昔は結婚10周年に、夫が妻にスイートテンダイヤモンドを贈るというのがありました。
スイートテンダイヤとは、0.1カラットのダイヤが10個リングを囲うようにセッティングされた指輪で、10周年の10に合わせた10個のダイヤリングの贈り物です。
しかし、今ではすっかりエタニティリングに取って代わられた感がありますね。
このページでは、40代の奥様に、ご主人がエタニティリングをプレゼントすることもあろうかと思いますので、その選び方を解説させていただきます。
参考にして頂ければ幸いです。
普段使い用かよそ行き用か
エタニティリングを選ぶにあたってまず決めなければならないことは、リングを普段使いにするのか、よそ行き用(特別な場所用)にするのかです。
それによってダイヤの大きさも変わってくるでしょう。
普段使いに1カラットのようなボリュームあるリングは向きませんし、またよそ行き用に0.2カラットのような小さなものでは物足りなさを感じます。
それゆえ、まずどの場所でそのリングをするのかを決めなければなりません。
そうすることで、おのずからダイヤの大きさも決まってくるでしょう。
フルかハーフか
エタニティリングには、フルエタニティとハーフエタニティの2種類があります。
フルエタニティとは、リングの周りがすべてダイヤがセッティングされたものであり、またハーフエタニティはリングの半分程度にダイヤがセッティングされているものです。
どちらを選ぶかは好みによりますが、一般的にフルエタニティの方はよそ行き用に、ハーフエタニティの方は普段使いに向いているといえます。
なぜなら、普段によく使うリングの場合、モノとの接触が多くなりますからキズもつきやすく、フルエタニティではダイヤが痛む可能性が高くなるからです。
それゆえ、ダイヤが半分のハーフエタニティの方が向いているといえるのです。
爪留めかレール留めか
エタニティリングのダイヤは、爪で留めているものとレールで留めているものがあります。
また爪留めにも2種類あり、共有爪と独立爪とがあります。
共有爪とは、留めている爪がダイヤ前後を共有しているということ。
そして独立爪とは、ダイヤひとつひとつが独立した爪で留められているということをいいます。
共有爪のメリットデメリット
共有爪のメリットはメレダイヤの露出度が高くなるという点です。
爪が少ない分ダイヤの輝きが表に引き出され、エタニティリングが映えて見えるという特徴があります。
ではデメリットは何かというと、脆さです。
爪を前後で共有している分、キチキチの状態で、何らかの衝撃でリングに圧力がかかった場合、爪は均衡性を失ってどちらかに偏るとダイヤが外れることがあります。
独立爪のメリットデメリット
独立爪のメリットは何といっても頑丈さです。
独立した爪がダイヤひとつひとつをしっかりと留めてありますので、めったなことでダイヤが外れることはありません。
しかしデメリットももちろんあります。
爪の露出度が高い分、何かごつごつしたフォルムになった感が否めません。
そして爪によってダイヤの露出が減った分、ダイヤの輝きが抑えられているようにも感じます。
レール留めの優位性
共有爪も独立爪もともに爪でダイヤを留めています。
両者にはそれぞれメリットデメリットがありますが、共通しているデメリットといえば爪があるということ。
リングというのはモノとの接触が少なからずあり、そのため爪に衝撃を与えます。いくら頑丈にダイヤを留めていたとしても必ず緩んできます。
そうなると爪に繊維などを引っ掛けるケースも多くなってくるのです。
その点レール留めは安心です。
爪がない分引っ掛ける心配はなく、またダイヤの露出も十分ありますから、輝きに関しても爪留めのエタニティリングに引けを取りません。
よってエタニティリングは、レール留めが優位といえます。
ダイヤの輝き
輝くダイヤの選び方をご存知でしょうか?
ダイヤは輝きが命です。
輝いてこそダイヤといえます。
それゆえ輝くダイヤを選ぶことは何より重要です。
しかし選び方がわからなければ何にもなりません。
それゆえ、それなりの知識が必要になってきます。
ここで輝くダイヤの選び方を解説します。
ダイヤにはその価値を示す4C評価があります。
カラット(重さ)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びますが、この中でクラリティとカットが輝くうえで重要な要素となるのです。
クラリティ
クラリティとはダイヤの透明度を表す指標で、透明度の高いダイヤほど輝きます。
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョンが多いダイヤは透明度が低くなり輝きが劣るわけですが、このインクルージョンの多い少ないのグレードを表したのがクラリティなのです。
クラリティは11段階にランク付けされます。
インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。
ではダイヤが輝くためにはクラリティはどのランク以上のものがいいかというと、「SIクラス」以上のダイヤなら輝くといえます。
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔し輝きを著しく落としてしまうのです。
言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像を見てみましょう。
左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度が違うでしょう。
このように、輝くダイヤを見つけるためにはクラリティがSIクラス以上のものにする必要があるのです。
カット
採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。
そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よって輝くダイヤを見つけるためには、カットがGood以上のものにする必要があるのです。
美しく輝かせるカラーの働き
輝くダイヤの見分け方は理解できたと思います。
しかし輝くだけでなく、そこにプラス美しさも加えたいと望むならカラーも重要な要素です。
カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。
最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色の方が美しく、美しく輝くダイヤを望むならカラーにもこだわりたいものです。
プリズム効果を発揮する無色のダイヤ
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
まとめ
以上の点を考慮して選ぶと、お目当てのエタニティリングに出合えるでしょう。
以下に、40代女性に相応しいエタニティリングを紹介します。
参考までにご覧に頂ければと思います。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。