50代の結婚記念日にエタニティリングを

50代の結婚記念日に何を贈ろうかと考えておられるご主人にご進言。

エタニティリングはいかがでしょうか?

エタニティとは永遠を意味し、これからも永遠に愛を誓うという意味からも、エタニティリングがプレゼントとして最もふさわしいのではないかと思います。

昔は結婚10周年に、スイートテンダイヤモンドを贈るというのがありました。

0.1カラットのダイヤが10個、リング周りにセッティングされているダイヤリングで、10年間積み重ねてきた愛を10個のダイヤで表したものです。

今ではスイートテンダイヤはあまり聞かなくなりましたが、おそらくエタニティリングに取って代わられたように思います。

結婚時に一粒ダイヤリングを贈られたことでしょう。

そして人生100年時代のちょうど真ん中に当たる50代に、改めて今後の愛を誓うという意味を込めて、エタニティリングを贈るのもいいと思います。

このページでは、50代の妻に贈るにふさわしいエタニティリングの選び方を解説します。

フルかハーフか

エタニティリングにはフルエタニティとハーフエタニティとがあります。

フルエタニティとはリング全周にダイヤがセッティングされたものであり、ハーフはリング半周にセッティングされたものです。

永遠の愛という意味からいうと、全周にダイヤがあるフルエタニティリングが相応しいかと思います。

ただ、全周にダイヤがついているため手のひら側にも当然ダイヤがあり、モノをつかんだ時にあたるなどして傷つくこともあります。

ダイヤは硬度10で一番硬い鉱物です。
それゆえ摩擦によって傷つくことはないのですが、靭性は別物です。

硬度とは表面の硬さで、靭性とは強靭性のことをいいます。

つまり靭性とは、衝撃に耐えられる力をいいますが、ダイヤは衝撃を受けると割れるのです。

少々の衝撃で割れることはありませんが、やはり他との接触は避けた方がいいでしょう。

それゆえフルエタニティリングにする場合は、よそ行き用リングとして使用するのがいいでしょう。

そしてハーフエタニティの場合は、よそ行き用、普段使い用どちらでもご使用になれます。

ダイヤが手の甲側だけにセッティングされていますから、ダイヤが直接他のものと接触することが少なく安心してご使用になれます。

ご主人が奥様にプレゼントする場合、こういう点に気を付けて選ばれるといいと思います。

ダイヤの総カラット数

エタニティリングに表示されているダイヤのカラット数は、セッティングされているダイヤの総カラット数です。

結婚記念日にお渡しするのですから、もちろん大きい方が奥様は喜ばれるでしょう。

ただ、贈るリングをよそ行き用にするのか普段使い用にするのかでカラット数も変わってきます。

どういうことかというと、よそ行き用ならカラット数が大きくてもかまいませんが、普段使いにする場合、あまりにダイヤが大きいと仰々しく映ってしまい、普段使いには似つかわしくないのです。

よって総カラット数を決める時は、そのエタニティリングをどこで使うのかを考えてから決めなければならないのです。

爪留めかレール留めか

エタニティリングに留めてあるダイヤは、爪留めとレール留めの2種類があります。

また爪留めにも2種類あり、共有爪と独立爪とがあります。

共有爪とは、留めている爪がダイヤ前後を共有しているということ。

そして独立爪とは、ダイヤひとつひとつが独立した爪で留められているということをいいます。

共有爪のメリットデメリット

共有爪のメリットはメレダイヤの露出度が高くなるという点です。

爪が少ない分ダイヤの輝きが表に引き出され、エタニティリングが映えて見えるという特徴があります。

ではデメリットは何かというと、脆さです。

爪を前後で共有している分、キチキチの状態で、何らかの衝撃でリングに圧力がかかった場合、爪は均衡性を失ってどちらかに偏るとダイヤが外れることがあります。

独立爪のメリットデメリット

独立爪のメリットは何といっても頑丈さです。

独立した爪がダイヤひとつひとつをしっかりと留めてありますので、めったなことでダイヤが外れることはありません。

しかしデメリットももちろんあります。

爪の露出度が高い分、何かごつごつしたフォルムになった感が否めません。

そして爪によってダイヤの露出が減った分、ダイヤの輝きが抑えられているようにも感じます。

レール留めの優位性

共有爪も独立爪もともに爪でダイヤを留めています。

両者にはそれぞれメリットデメリットがありますが、共通しているデメリットといえば爪があるということ。

リングというのはモノとの接触が少なからずあり、そのため爪に衝撃を与えます。いくら頑丈にダイヤを留めていたとしても必ず緩んできます。

そうなると爪に繊維などを引っ掛けるケースも多くなってくるのです。

その点レール留めは安心です。
爪がない分引っ掛ける心配はなく、またダイヤの露出も十分ありますから、輝きに関しても爪留めのエタニティリングに引けを取りません。

よってエタニティリングは、レール留めが優位といえます。

輝くダイヤのエタニティリングを

50代の結婚記念日にプレゼントするのですから、やはり輝くダイヤでなければなりません。

エタニティリングは一粒ダイヤリングと違い、ダイヤの品質に重きを置いていないものが多くデザイン重視で、輝きは二の次になってしまっています。

それゆえダイヤの品質を表示したエタニティリングを選ばなければならないのです。

ところで、輝くダイヤの選び方をご存知でしょうか?

輝くダイヤを欲しいと思っても、その選び方がわからなければ何にもなりません。

選ぶには、それなりの知識が必要になってきます。

それではわからないご主人のために、ここで輝くダイヤの選び方を詳しく解説します。

ダイヤにはその価値を示す4C評価があります。

カラット(重さ)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びますが、この中でクラリティとカットが輝くうえで重要な要素となるのです。

クラリティ

クラリティとはダイヤの透明度を表す指標で、透明度の高いダイヤほど輝きます。

ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。

このインクルージョンが多いダイヤは透明度が低くなり輝きが劣るわけですが、このインクルージョンの多い少ないのグレードを表したのがクラリティなのです。

クラリティは11段階にランク付けされます。

インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。

ではダイヤが輝くためにはクラリティはどのランク以上のものがいいかというと、「SIクラス」以上のダイヤなら輝くといえます。

SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。

しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔し輝きを著しく落としてしまうのです。

言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像を見てみましょう。

左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度が違うでしょう。

このように、輝くダイヤを見つけるためにはクラリティがSIクラス以上のものにする必要があるのです。

カット

採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。

それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。

そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。

しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。

カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。

Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)

しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。

これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。

ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。

ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。

ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。

FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。

よって輝くダイヤを見つけるためには、カットがGood以上のものにする必要があるのです。

美しく輝かせるカラーの働き

輝くダイヤの見分け方は理解できたと思います。

しかし輝くだけでなく、そこにプラス美しさも加えたいと望むならカラーも重要な要素です。

カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。

最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。

ダイヤはやはり無色の方が美しく、美しく輝くダイヤを望むならカラーにもこだわりたいものです。

プリズム効果を発揮する無色のダイヤ

太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。

これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。

この現象がダイヤ内でも起こります。

ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。

上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。

無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。

しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。

これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。

ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。

同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。

プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。

まとめ

50代の奥様に贈るエタニティリングについてお話ししましたが、参考になりましたでしょうか。

最後に、私がおすすめする結婚記念日のプレゼントに相応しいエタニティリングをご紹介させていただきます。

このページが皆様のお役に立てれば幸いです。

最後までお読み頂き、真に有難うございました。

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