太陽光のもとでは深い青緑色の輝きを放ち、電灯光のもとでは赤紫色へと変化する不思議な宝石、アレキサンドライト。
ロシアのウラル山脈での発見が最初で、名前の由来は、当時のロマノフ王朝のアレクサンドル2世からその名前を取り、「アレキサンドライト」と名付けられたと言われています。
このアレキサンドライトの命と言われるのがカラーチェンジ。
太陽光のもとでは深い青緑色、電灯光のもとでは赤紫色にと、鮮やかに色変化するアレキサンドライトは価値が高いのです。
そしていくら大きなアレキサンドライトであっても、カラーチェンジが鮮やかなものでなければその価値は低いのです。
しかもこのアレキサンドライト。
鉱床の枯渇と良質のものが産出される国が少ないなどが原因で、見事なカラーチェンジが出せるアレキサンドライトが少ないという事実があります。
たとえあったとしても、かなり高額になることは予想されるでしょう。
宝石愛好者としてはカラーチェンジが見事な、しかもできるだけ安いアレキサンドライトが欲しいものですが、そんなものは滅多にありません。
それゆえ見つけるのは、不可能に近いのです。
そこでおすすめなのが京セラのアレキサンドライトです。
ご存知のように京セラのアレキサンドライトは人工宝石で、京セラ独自の技法で製造された再結晶宝石です。
ですが再結晶宝石だからこそ、成し遂げられたものがあるのです。
それは、アレキサンドライトにおける鮮やかなカラーチェンジです。
天然では薄ぼんやりとしか変化しない色も、再結晶のアレキサンドライトなら鮮やかに色変化するのです。
これがクレサンベールアレキサンドライトの強みです。
このページでは京セラクレサンベールのアレキサンドライトの強みについてお話ししたいと思います。
京セラ アレキサンドライトについて
京セラはクレサンベールについてこう述べています。
クレサンベールは天然宝石と化学的・物理的・光学的にほぼ同じと。
これを証明する形で、クレサンベールのアレキサンドライトについての科学的データを以下のように公開しています。
化学的性質は同じ
天然のアレキサンドライトの化学的組成は、BeAl2O4です。
一方クレサンベールのアレキサンドライトの化学的組成もBeAl2O4です。
これは全く同成分ということになります。
これを証づけるものとしてX線回折、分光分析を行っており、天然石と同一という結果が出ております。
物理的性質も同じ
天然のアレキサンドライトの結晶系は斜方晶系ですが、クレサンベールのアレキサンドライトも全く同じです。
そして硬度(モース)も同じ8.5、比重もほぼ同じ3.71で、融点に関しても同じ1870℃という結果が出ています。
このように物理的性質もほぼ同じといえます。
光学的性質も同じ
さらに光学的性質について見てみますと、
天然のアレキサンドライトの屈折率は1.747~1.757に対し、クレサンベールのアレキサンドライトの屈折率は1.743~1.752という結果が出ています。
つまり屈折率もほぼ同じ。
そして複屈折は天然は0.01に対しクレサンベールでは0.009という結果。
以上のデータは、すべて京セラクレサンベールの公式ホームページより抜粋したものです。
詳しくは、京セラクレサンベールの公式ホームページをご覧ください。
このように京セラは、クレサンベールの再結晶宝石は天然宝石と化学的・物理的・光学的にほぼ同じということを科学的データをもって証明しています。
この実証データを見れば、京セラのアレキサンドライトが巷にあふれる人工宝石とは一線を画している宝石といえるのではないでしょうか。
ではクレサンベールを選ぶメリットとは何でしょう。
それにはクレサンベールができるまでの製造工程を知る必要があります。
クレサンベールのできるまで
京セラはクレサンベールの製造工程において、再結晶宝石をより美しく仕上げるために様々な努力をしています。
それは原鉱石の精製に始まり、出来上がった再結晶宝石の厳選、商品化といった厳しい審査を経て、はじめてクレサンベールと認定されるということです。
以下にその工程を説明します。
不純物の除去
まず原鉱石の中で良質なものが使用できるよう、鉱石を厳選していきます。
そして適した原石が見つかったらそれを粉状にして精製していきます。
つまりこの段階で不純物を出来るだけ取り除くのです。
こうすることで黒ずみやインクルージョンの発生を抑え、良質な再結晶が生まれやすくしています。
原鉱石を溶かす
次にプラチナ製のるつぼの中で原鉱石を溶かしていきます。
地球内部のマグマと同じ状態を再現するために1410℃以上で加熱し、どろどろに溶かしていきます。
そして結晶が順調に成長するよう理想的な環境を作るために、人とコンピューター制御によって管理していきます。
しかし京セラはこう述べています。
科学技術はあくまで環境を整えるサポート役にすぎません。
結晶が美しく成長してゆく過程は、石そのものに委ねるしかないと。
こうして出来上がったのが再結晶宝石になるのですが、ここからさらに厳選が始まります。
厳選・カッティング
次に、再結晶によって生まれた原石のチェックが始まります。
色合い、インクルージョンの大きさ、位置等を確認し、良質な天然宝石に匹敵するほどの宝石になるようカッティングする部分をマーキングし、カットしていきます。
カットは良質な色合いの部分のみを選び、インクルージョンを避けながら行われます。
そして途中何度も品質のチェックが行われ、宝石ひとつひとつを熟練した職人による丹念な手作業で磨き上げられます。
しかしここで完成ではなく、さらに厳しい品質検査が待っています。
品質検査
研磨された再結晶宝石を、さらに熟練の鑑定士によって品質検査を行います。
GIAに準拠した判断基準をもとに、確かなグレーディングが行われます。
そして最終的に宝飾品として製品化されるのは、育成された再結晶宝石の中でたった数パーセントだと言います。
つまりクレサンベールは、これほどの行程を経てようやく世に出ることになるのです。
完成された再結晶宝石
天然では成しえることができない美しさをもった宝石。
それがクレサンベールの再結晶宝石です。
人工的になされたものは、宝石が結晶化するための環境作りだけ。
それ以外の結晶化はすべて宝石まかせ。
マーキング、カッティングは天然宝石においても行われていること。
しかしそれでも色むら、インクルージョンが混入するため、オイル処理などの人工処理が行われています。
しかしクレサンベールにはそのような人工処理は必要ありません。
科学の力で色むら、インクルージョンを出来るだけ少なくし、さらにその少ない中から厳選し、抽出したエメラルドだから人工処理せずとも美しいのです。
クレサンベールのメリット
クレサンベールは天然宝石と同じ輝きをもつ
クレサンベールは、屈折率も天然宝石とほぼ同じ。
つまり屈折率が同じということは輝きも同じということになるのです。
媒体には必ず屈折率が存在し、屈折率が高いものほど光は鋭角に曲がります。
屈折率は以下の数式で産出されます。
屈折率は臨界角に関係し、臨界角とは光が逃げない角度のことを言います。
臨界角のことをわかりやすく水と空気とで説明すると、光源を水の中に置き、そこから光を放射したとします。
放たれた光は水中から空気へと進みますが、媒質が異なるため、空気中に出ると光は屈折します。(①の場合)
水面に対して光源はほぼ真下にあるので光はこういう方向に進みますが、これがもし光源から離れたところの水面ではどうでしょう。
②のように、光は水中から出られず、そのまま水中に反射されることになるのです。
この角度を臨界角といいます。
この臨界角は宝石の場合輝きに影響し、臨界角が狭いほど光を逃さず効率的に光を反射させることができます。
ダイヤが輝くのは臨界角が極端に小さいからで、そのおかげで入射した光を逃さずダイヤ内で反射させるため、あのような素晴らしい輝きを放つことができるのです。
話を元に戻しますと、クレサンベールの宝石は天然ものと同一の成分を有しているため、屈折率は同じです。
屈折率は同じだから臨界角も同じということになり、輝きも天然のものと同じということなのです。
カラーが均一
天然宝石にはどうしても色むらがあります。
濃いもののあれば薄いものもあり色が均一化されていません。
しかしクレサンベールの場合は違います。
クレサンベールは再結晶されたもの全部を使うわけではなく、そのいいところだけを抽出し、選びに選び抜かれたものだけをクレサンベールの宝石にしますから、色むらがほとんどありません。
すべて色が均一化された宝石がクレサンベールなのです。
そしてアレキサンドライトの場合には、カラーチェンジにも重点が置かれます。
如何に鮮やかに色変化するかが重点に置かれ、それが仮に審査基準より外れれば、クレサンベールのアレキサンドライトには認定されません。
それほど厳しい審査を経て再結晶アレキサンドライトと認められるわけですから、買う側としては安心です。
どのアレキサンドライトを選んでも見事なカラーチェンジがあるのですから。
色調が退化しない
天然宝石といっても色調をよくするため人工処理をしている色石があります。
天然のアレキサンドライトなどは人工処理されることはありませんが、たとえばルビーなら鉛ガラスの含侵処理を施して艶をあげています。
最初はいいのですが、時間の経過とともにそれが薄れ、色調が退化していきます。
しかしクレサンベールはそのような人工処置は一切行っておりません。
したがって半永久的に色調が変わらないといえます。
インクルージョン(内包物)がほとんどない
天然宝石には必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
これは天然物ゆえ仕方がないことです。
しかしクレサンベールは違います。
再結晶時においてもインクルージョンは発生しますが、クレサンベールの場合極力インクルージョンの少ない部分だけをカットしますから、濁りのもとであるインクルージョンがほとんど存在しないのです。
つまり透明度が高いため、天然宝石より輝くといえます。
まとめ
色変化を楽しめる京セラのアレキサンドライトの強みについて述べさせて頂きました。
カラーチェンジが鮮やかなアレキサンドライトを見つけるのは天然でも人工でも難しいといえます。
しかし京セラが出すアレキサンドライトならカラーチェンジも良好で、しかも値段が安いときています。
買うならやはり京セラのアレキサンドライトでしょう。
最後に、京セラのアレキサンドライトネックレスを紹介し、このページを閉じたいと思います。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。