50代で空手を始めるにあたって、いきなり正拳突きの基本稽古から始めるのはちょっと無理があります。
長年運動もあまりせず、体ががちがちの状態でそんな稽古をすると必ず体を痛めます。
まずは運動に適した体造りから始めなければなりません。
体造りの①ではウォーキングを紹介しました。
今回は足の筋肉をほぐす屈伸運動を紹介します。
屈伸運動の仕方
屈伸運動とは膝を曲げて伸ばす運動で、誰もが無理なくできる柔軟体操です。
しかしたいていの人はそのやり方に間違いがあり、十分な柔軟体操になっていないのです。
柔軟体操は、まず足を肩幅に広げて立ちます。
この姿勢から前にかがんで膝をつかみます。
そしてそのままゆっくりしゃがみます。
この時たいていの人は、踵が床から浮いた状態になっています。
屈伸運動で注意しなくてはならないのはこの踵の浮きです。
浮いてしまうことで伸ばすべき筋肉は伸ばされず、不完全な屈伸運動になってしまいます。
そうならないよう意識して、踵を床に着けるように屈伸をしなければなりません。
踵を床に着けて深くしゃがみこんだ後は、ゆっくり立ち上がり両手で膝を抑えます。
この運動を10回ほど繰り返して行います。
そして次に行う運動は膝回し。
膝回し
この運動はひざの関節を柔らかくするための運動で、膝周りの筋肉を柔らかくすることにより歩く時の衝撃を吸収し、股関節や腰回りの筋肉への負担を軽くする働きがあります。
やり方はまず両足をそろえて立ち、両手を膝に当てます。
そして右回りに膝を5~6周回し、それが終わったら今度は同じように左回りを行います。
勢いよくやらず、ゆっくり回すようにします。
これを毎日繰り返すことで膝周りの筋肉が柔らかくなってきます。
そして最後に伸脚運動です。
伸脚運動の仕方
伸脚運動も間違ったやり方が見受けられますので、ここで提示しておきます。
右足だけを伸ばして体をかがめる伸脚運動は、必ず踵を床につけることです。
この写真のように左足の踵は床にぴったりくっつくように行います。
脚の筋肉が硬いとどうしても踵が浮いた状態で伸脚してしまいがちですが、意識して踵を床につけるように行いましょう。
そうすることで足首、アキレス腱、股関節の筋肉を十分伸ばすことができます。
右足が終わったら左足にチェンジします。
脚が柔らかくなってくると、ふくらはぎより下の部分が床にくっつくようになります。
はじめは無理でも根気よく続けることで次第に柔らかくなってきます。
大事なのはあきらめずに続けることです。
今回は、屈伸、膝回し、伸脚運動の3点を紹介しました。
まずはこの運動を徹底的に繰り返し、下半身を柔らかくしましょう。
もちろんウォーキングも併用して行うことが大切です。
最後までお読みいただき、真に有難うございました。