最近テレビで人工ダイヤなるものが人気があると宣伝されていました。
最新の加工技術で人工ダイヤの原石を作り上げ、それをブリリアントカットして本物そっくりの人工ダイヤを造るというものでした。
その作成技術と原料については企業秘密とされ明らかにされていませんでしたが、私自身腑に落ちない点が一点だけありました。
それはその人工ダイヤなるもののモース硬度については明らかにされていない点でした。
ダイヤモンドは永遠の輝き、といいます。
なぜ永遠の輝きかというと、ダイヤモンドは傷つかないからです。
ダイヤモンドのモース硬度は10で、これはどの物質よりも硬い鉱物であることを意味しています。
つまりダイヤほど硬い鉱物はなく、それゆえどんなに擦れあってもダイヤは傷つくことがないということです。
輝きが経年で劣るというのは、その物質が傷つくために起こることで、傷つかないダイヤは輝きが経年で劣ることはありません。
それゆえダイヤは永遠の輝きといえるわけです。
先日テレビで宣伝していた人工ダイヤはそのモース硬度については説明されておらず、ただ輝きのみを宣伝していました。
確かに天然ダイヤ並みに光輝いて見えましたが、その輝きの持続性については何も語られていませんでした。
人工ダイヤは確かに天然ダイヤに比べ安い。
お値段も天然ダイヤの何十分の一かで販売も可能とされています。
しかしそれが指輪になり、ペンダントネックレスになりピアスになった場合、他の物質と擦れあって輝きが時間と共に劣化しないのか、それが心配です。
やはり天然のダイヤモンドは天然ダイヤモンドなりの特質があり、人工ダイヤでは及びもつかない特質が存在すると思います。
40代で選ぶエタニティリングのダイヤには、そのような天然ダイヤだけが持つ強さや美しさが表れたダイヤを装填して頂きたいと思います。
40代に相応しいダイヤとは
ダイヤは輝きが命です。
輝いてこそダイヤといえます。
しかもその輝きは永遠だということ。
この永遠こそがダイヤの本質といえましょう。
さてこの永遠に輝くダイヤですが、輝くにはそれなりの条件があります。
ダイヤを評価する基準となるものに4Cがあります。
カラット(重量)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びますが、この中のカラットは重量なのでダイヤの輝きに直接関係することはありません。
関係するのは他の3C、つまりカラー、クラリティ、カットが輝きに関係してくるのです。
先述しました人工ダイヤの場合、人の技術によってカラット、カラー、クラリティ、カットすべてを調整することができますが、天然ダイヤモンドの場合人の手に委ねられるのはカットの部分だけで、あとの部分は自然任せとなります。
では天然ダイヤが輝くための条件とは何か?
それはクラリティとカットが大いに関係してきます。
まずはクラリティとカットについて説明させて頂きます。
クラリティについて
クラリティとは先述しましたようにダイヤの透明度を表します。
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョン(内包物)の存在がダイヤの透明度に影響を与えるのです。
クラリティは11段階に区分けされ、インクルージョンが少ない順にランク付けされます。

インクルージョンの全く存在しない「FL(フローレス)」から始まり、量が増えるにしたがってIF、VVS1、VVS2、VS1と評価がつけられます。
ではダイヤが輝くのにあまり支障のないクラリティ(透明度)はどの程度かというと「SI」クラスです。

SIクラスというのは表からおわかりのように、肉眼で発見が困難な時につけられる評価で、それだけインクルージョンが微小ということです。
つまり光の透過にそれほど影響を与えないという程度です。
しかしその下のランクの「I」クラスになるとそうではありません。
Iクラスというのは、肉眼でも容易にインクルージョンが発見できるというもので、それだけインクルージョンの存在が大きく、光の透過を邪魔する存在なのです。

つまり光の透過の妨げはダイヤの輝きに影響しますから、Iクラスのダイヤモンドはあまり輝かないということになるのです。
言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像をご覧頂きます。

左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度の違いが見て取れるでしょう。
つまりダイヤが輝くためには、クラリティが少なくとも「SI」クラス必要なのです。
カットについて
次にカットについてお話しさせて頂きます。
ダイヤモンドの採掘時はすりガラスのようですが、それがカットによってあのような輝きを放つ石に変貌するのです。
そして最も輝くカット法をラウンドブリリアントカットといいますが、すべてのダイヤがこのカットを行うことによって輝くかというとそうではありません。

そこはやはり出来不出来というものがあり、素晴らしいカットがなされたものだけがより輝くダイヤへと変貌します。
以下のイラストをご覧ください。
矢印は光の反射のベクトルを表したものですが、Excellentカットされたダイヤに光が入射すると光はダイヤ内で反射され、それが再びダイヤ外へ放射されます。(イラスト左参照)
これを全反射といいます。

しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると光は全反射せず、ダイヤの底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの出来如何による輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。

ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランクのものがいいかというと、「Good」以上のダイヤです。

FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よってダイヤが輝くためには、カットがGood以上のものにする必要があるのです。
美しいダイヤを求めるなら
ダイヤの輝きとクラリティ、カットの関係性についてはご理解頂けたと思います。
次に、カラーとダイヤの美しさの関係性について説明させて頂きたいと思います。
カラーはダイヤの色を評価したもので、無色のダイヤほど高い価値が付けられます。
最近ではVery Light Brownなどのダイヤも販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色のものが美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあるのです。
プリズム効果を発揮する無色のダイヤ

太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。

同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
それゆえプリズム効果を発揮するのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
美しく輝くダイヤこそ40代に相応しい
以上の説明でおわかり頂けたと思いますが、ダイヤが美しく輝く条件は、カラーはH以上、クラリティはSIクラス以上、カットはGood以上ということになります。
しかしこのラインは最低ラインで、40代の女性にはもっと上質なダイヤが装填されたエタニティリングが相応しいといえます。
例えば、カラーはG~D、クラリティはVSクラス、カットはVeryGoodかH&C(ハートアンドキューピッド)。
そしてどうせ選ぶなら1カラットクラスのエタニティリングが相応しいでしょう。
おわりに
いくらきれいに輝いても人工ダイヤは人工ダイヤ。
永遠の輝きは保証されていません。
しかし天然ダイヤは永遠の輝き。
ここが人工とは決定的に異なる点です。
少々高額でも輝きは永遠だから、子や孫にも受け継がれていく。
40代の女性には、この永遠に輝くダイヤのエタニティリングが相応しいと思います。
最後までお読みいただき、真に有難うございました。