キュービックジルコニア ネックレスの選び方

今、好景気か不景気かと聞かれれば、それほどの不景気色はないにしろ、好景気とは言い難い状況です。

どこでそれがわかるかといいますと、贅沢品があまり売れていないからです。
とりわけ宝石、それも高いものがあまり売れていません。

景気のいい時など、高い宝石がバンバン売れました。
ダイヤモンドなど、グレード(品質)がいいものからよく売れました。

しかし最近はさっぱりです。
これも不景気のなせる業でしょうが、理由はそれだけではないようです。

それは、ユーザーの意識が変わってきたせいもあります。
昔のように本物にこだわることはせず、たとえ模造品であっても本物に近いものであればそれでよしという感覚です。

ダイヤモンドの場合、その代用品としてキュービックジルコニアがありますが、たとえキュービックジルコニアであっても、ダイヤに近い輝きがあって本物に見えれば、本物である必要はありません。

むしろ安く買えて、それで本物感を味わえるのですから一挙両得です。

このページでは、キュービックジルコニアのネックレスを選ぶ際に、どのような観点からそれをみれば、より本物のダイヤに近いネックレスを見つかられるかをご説明したいと思います。

ダイヤは輝きが命

ダイヤモンドの命といえば輝きです。
輝いてこそダイヤで、輝かないダイヤはダイヤとは言えず、むしろキュービックジルコニアの方がましといえます。

一口にダイヤといってもその品質はピンキリで、輝くダイヤというのは4Cの内、クラリティとカットが関係してきます。

クラリティはダイヤの透明度を表し、ダイヤ内にあるインクルージョン(内包物)の量や存在する位置によってその価値は測られ、インクルージョンが多く、またダイヤの中央付近に位置した場合光の透過を邪魔するため、あまり輝かないダイヤになってしまうのです。

しかしいくらインクルージョンが少なくても、カットが悪ければダイヤは輝きません。
ダイヤの輝きは光の反射によって起こるものですが、たとえば最高のカット、Excellentの場合、光がダイヤ内に入射すると光は全反射され、再びダイヤ外部へ放射されます。

しかし、カットが悪ければ光は全反射されず、光はダイヤの底部より逃げてしまうのです。

つまりダイヤが輝くためには、このクラリティとカットの条件が整わなければならず、最低でもクラリティSIクラス以上、カットはGood以上のグレードが必要なわけです。

しかしこのグレードをもったダイヤモンドは値段も高く、買うことに躊躇せざるを得ないというのが正直なところです。

ダイヤモンドの代わりになるキュービックジルコニア

輝きはストーン内の光の反射によって起こります。
その反射に強く影響を与えるのは屈折率ですが、キュービックジルコニアの場合屈折率は2.15で、ダイヤの2.417と非常に近いためダイヤのような輝きが期待できます。

つまりカットの仕方によっては、ダイヤのように全反射するキュービックジルコニアができるというわけです。

そしてキュービックジルコニアは人工宝石のためインクルージョンはなく、光の透過を妨げるものは何もありません。つまりキュービックジルコニアこそ、ダイヤのような輝く宝石に代わりうるのです。

キュービックジルコニアの問題点

長々とダイヤモンドの輝きの仕組みと、それに代わるキュービックジルコニアの特徴を述べてまいりましたが、ただ一つ問題になることがあります。

それは硬度の違いです。
ダイヤの硬度は10で最高に硬いのですが、キュービックジルコニアの場合8~8.5で、この硬度の違いが研磨に影響してくるのです。

研磨とはカットのことで、ダイヤモンドの場合硬度が最高の10のため、カットしたときの面や角が非常に鋭利になっています。

しかしキュービックジルコニアの場合は柔らかく、そのためカットしたときの面や角に鋭利さはなく、それが輝きに影響を与えているのです。

ほぼ同じ屈折率をもつこの両者の輝きに違いがあるのは、こうしたカットにおける研磨上の問題があったのです。

スワロフスキーが開発したピュア・ブリリアンス・カット

しかし、スワロフスキー社が開発した「ピュア・ブリリアンス・カット」はその問題を見事に解決しました。

それは、ダイヤモンド鑑定で世界的に権威のあるGIA(米国宝石学会)の鑑定基準に基づいたもので キュービックジルコニアのための新しいカット法なのです。

そしてこのカット法で施されたキュービックジルコニアの輝きは、世界基準で理想的なダイヤモンドとされるトルコフスキー・ダイヤモンドが放つ輝きと同じであると、科学的に証明されたのです。

このキュービックジルコニアのことを、スワロフスキー・ジルコニアと呼びます。

つまり、キュービックジルコニアのネックレスを選ぶとしたら、このスワロフスキー・ジルコニアを選ぶべきなのです。

キュービックジルコニアネックレスの選び方

さて次に選ぶのは、スワロフスキージルコニアを載せる台座の素材です。
キュービックジルコニアの場合、シルバーを台座にしているのが多く見られますが、予算が合うのならプラチナ台を選びましょう。

なぜならシルバーは、時間がたてば色あせてくるからです。

えっ シルバー925でロジウムコーティングしてあるから大丈夫なんじゃないの?

はい、大丈夫は大丈夫なんですが、時間がたてばいくらコーティングしていようがシルバーは変色するのです。

変色したら手入れをしたらいいとお考えでしょうが、その時ジルコニアを拭いてしまうことになります。そうなるとジルコニアにキズが付き、輝かなくなってしまうのです。

ダイヤモンドは布で拭いてもキズは付きません。
なぜなら、最高の硬度を持っていますから、何が擦れようがキズは全くつかないのです。

しかしジルコニアは違います。
硬度が8~8.5ですから、それ以上のものが布に付着していたらジルコニアにキズが付きます。

メガネのレンズを拭けば拭くほどキズつくように、ジルコニアも拭けばキズが付き、やがて輝かなくなります。
折角スワロフスキーの輝くジルコニアを購入したのに、これではもったいないですね。

そのためにも、絶対錆びることがないプラチナのネックレスにした方がいいのです。

余談ですが、キュービックジルコニアネックレスの手入れは、できるだけ布で拭かないようにすることです。一番いいのはメガネ屋さんでよくやってる超音波洗浄機に浸けて洗い、そのあとは布で拭かずにそのまま干して乾かすのがいいでしょう。

まとめ

以上総括しますと、キュービックジルコニアのネックレスを選ぶ場合、スワロフスキーのキュービックジルコニアを選ぶこと。

そして台座は、錆びることがないプラチナ台にすること。

この2点に注意して選ぶと後悔しないと思います。
以下に、楽天やアマゾンで見つけたプラチナ台のスワロフスキージルコニアネックレスをご紹介します。参考までにご覧ください。

最後までお読みいただき有難うございました。









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