私の大学時代の友人に大変行儀のいいヤツがいました。
畳に座るときはいつも正座をしていて、脚を崩さないのです。
脚を崩すことをすすめると、実は彼、あぐらがかけないことを白状したのです。
あぐらをかくと後ろにひっくり返ってしまうため、それで常に正座していたわけです。
行儀とは全く無関係で、要は股関節まわりの筋肉が異常に硬いということがわかったのです。
股関節まわりの筋肉の柔らかさは、両足の裏を重ね合わせて座るとよくわかります。
股関節の筋肉が硬い人は、両足裏を合わせると下の写真のように曲げたひざが床から遠く離れます。
しかし柔らかい人は、曲げたひざが床にピッタリとくっつきます。
私の友人の場合は、上の写真のようにひざが床から遠く離れた状態です。
これではラクなはずのあぐらが苦しい姿勢になるのも無理からぬことです。
このぺーでは、この股関節まわりの筋肉のほぐし床にひざがピタッとくっつくようになるよう、そのストレッチ法を解説させて頂きます。
股関節ストレッチはテレビを観ながらでもできる
股関節を柔らかくするためのストレッチは、改めてする必要はありません。
床にくつろいでいるときやテレビを観ながらでも行えます。
やり方は簡単!
両足裏を合わせて座り、そのままじっとしていることです。
テレビを観ながらでもできるし、新聞を読みながらでもできます。
気を付けることは、背中が曲がらないように骨盤を立てるように背筋を伸ばして座ることです。
時々無理のないように、両膝をちょうちょ羽のようにバタバタと動かすのもいいでしょう。
日常このような体勢を保って座るように心掛ければ、股関節は次第に柔らかくなってきます。
さらに股関節を柔らかくする
股関節が柔らかくなり、ひざの高さが徐々に下がってきたら、今度は上体を前に倒します。
背筋を伸ばし上体をゆっくり前に倒してきます。
無理せずゆっくりゆっくりです。
足の親指に顎がくっつくことを目標にして体を倒していきます。
そして顎が親指にくっつくようになったら、今度は足が胸にくっつくように努力します。
これを繰り返していけば、股関節が柔らかくなり両足に胸がくっつくようになります。
この股関節ストレッチは比較的ラクに行えるもので、ふろ上がりの体の柔らかい時にやるのが効果的です。
是非試してみてください。