EC市場の拡大により、宝石もネットで購入する人が増えてきました。
しかしファッションリングやネックレスといった石の質にこだわらないアクセサリーに関しては気軽に購入できても、ダイヤ、ルビー、サファイアといった石の質に重点多く一粒リング、ネックレスに関しては気軽に購入というわけにはいきません。
ネットで一粒リング、ネックレスを購入できるのはダイヤモンドだけというのが私の意見で、それはダイヤモンドには価値を測る4C評価があるからです。
4Cとは、カラット(重量)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びますが、これらの評価を見ればダイヤの大きさ、美しさ、輝きをある程度把握することができます。
それゆえ他の商品と比較し、どのダイヤが安いか、お得かを検討し購入に踏み切ることができます。
しかしこれが色石となるとそうはいきません。
確たる基準がなく、謳われているのは石の大きさ(カラット数)のみで、あとの判断材料は商品画像に委ねるしかなく、これでは他商品との比較検討もできないため、価格が高いのか安いのか皆目わからないというのが実情ではないでしょうか。
しかし唯一ネットで購入できる色石を挙げるとするならば、それは京セラがつくるクレサンベール以外にないと私は思います。
このページでは、ネットで購入できる色石がクレサンベールだけという理由をあげさせて頂きます。
天然宝石は唯一無二の存在
ダイヤモンドをはじめとする天然宝石は、ひとつとして同じものがありません。
皆違う顔を持ち、大きさ、色調、輝きが皆異なります。
ダイヤモンドのみ、4Cによって同程度のものを見つけることができますが、色石に関しては不可能です。
同じ大きさの石はあっても、色調、輝きが異なります。
先述しましたように色石製品には色調、輝きに関する情報がなく商品画像を判断材料にするしかないのですが、天然宝石は唯一無二であるため、注文すれば商品画像の商品そのものが送られてくることはまずありません。
それに近い色調、輝きの色石製品が送られてくることになります。
商品画像以上の商品が送られてくれば問題ないのですが、それはまず考えられないでしょう。
それゆえ非常に危なっかしい買い物となります。
冒頭で申し上げましたように、色石にはその価値を測る確たる基準がないため選ぶのは非常に困難で、選んで購入しても当たり外れがあると割り切るしかないのです。
クレサンベールの色石なら品質は均一
しかしクレサンベールの色石ならこんなことはありません。
クレサンベールとは、京セラ独自の技術で開発した、天然石と同一成分の物質を長時間かけて入念に再結晶化させた宝石のことをいい、世に出回るクレサンベール商品はすべて品質が均一化されています。
よってどのクレサンベール製品を選んでも、むらがないのです。
ではこの再結晶されたクレサンベールの宝石にはどのようなメリットがあるのか説明しましょう。
クレサンベールは天然宝石と同じ成分
まず京セラはクレサンベールについてをこう述べています。
クレサンベールと天然の宝石は、化学的・物理的・光学的性質にほとんど違いがないと。
その意味とは何でしょうか?
ここではクレサンベールのアレキサンドライトを例にとって説明します。
化学的性質は同じ
天然のアレキサンドライトの化学的組成は、BeAl2O4です。
一方クレサンベールのアレキサンドライトの化学的組成もBeAl2O4です。
これは全く同成分ということになります。
これを証づけるものとしてX線回折、分光分析を行っており、天然石と同一という結果が出ております。
物理的性質も同じ
天然のアレキサンドライトの結晶系は斜方晶系ですが、クレサンベールのアレキサンドライトも全く同じです。
そして硬度(モース)も同じ8.5、比重もほぼ同じ3.71で、融点に関しても同じ1870℃という結果が出ています。
このように物理的性質もほぼ同じといえます。
光学的性質も同じ
さらに光学的性質について見てみますと、
天然のアレキサンドライトの屈折率は1.747~1.757に対し、クレサンベールのアレキサンドライトの屈折率は1.743~1.752という結果が出ています。
つまり屈折率もほぼ同じ。
そして複屈折は天然は0.01に対しクレサンベールでは0.009という結果。
以上のデータは、すべて京セラクレサンベールの公式ホームページより抜粋したものです。
詳しくは、京セラクレサンベールの公式ホームページをご覧ください。
クレサンベールのメリット
クレサンベールは化学的・物理的・光学的性質において天然宝石とほぼ同じという結果が出たわけですが、これは宝石的にみればどういうことでしょう。
私が特に注目するのは光学的性質における屈折率です。
同成分のクレサンベールは天然宝石と輝きも同じ
屈折率も天然宝石とほぼ同じと出ておりますが、屈折率が同じということは輝きも同じということになるのです。
媒体には必ず屈折率が存在し、屈折率が高いものほど光は鋭角に曲がります。
屈折率は以下の数式で産出されます。
屈折率は臨界角に関係し、臨界角とは光が逃げない角度のことを言います。
わかりやすく水と空気とで説明すると、光源を水の中に置き、そこから光を放射したとします。
放たれた光は水中から空気へと進みますが、媒質が異なるため、空気中に出ると光は屈折します。(①の場合)
水面に対して光源はほぼ真下にあるので光はこういう方向に進みますが、これがもし光源から離れたところの水面ではどうでしょう。
②のように、光は水中から出られず、そのまま水中に反射されることになるのです。
この角度を臨界角といいます。
この臨界角は宝石の場合輝きに影響し、臨界角が狭いほど光を逃さず効率的に光を反射させることができます。
ダイヤが輝くのは臨界角が極端に小さいからで、そのおかげで入射した光を逃さずあのような素晴らしい輝きを放つことができるのです。
話を元に戻しますと、クレサンベールの宝石は天然ものと同一の成分を有しているため、屈折率は同じです。
屈折率は同じだから臨界角も同じということになり、輝きも天然のものと同じということなのです。
これがクレサンベールのメリットのひとつなのです。
カラーが均一
天然宝石にはどうしても色むらがあります。
濃いもののあれば薄いものもあり均一されていません。
それゆえ、選ぶ宝石によって色むらが発生するのです。
しかしクレサンベールの場合は違います。
クレサンベールは再結晶されたもの全部を使うわけではなく、そのいいところだけを抽出し、選びに選び抜かれたものだけをクレサンベールの宝石にしますから、色むらがほとんどありません。
すべて色が均一化された宝石がクレサンベールなのです。
それゆえ、天然ものと違って色むらはほとんどないのがクレサンベールということになります。
インクルージョン(内包物)がほとんどない
天然宝石には必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
これは天然物ゆえ仕方がないことです。
しかしクレサンベールは違います。
再結晶時においてもインクルージョンは発生しますが、クレサンベールの場合極力インクルージョンの少ない部分だけをカットしますから、濁りのもとであるインクルージョンがほとんど存在しないのです。
それゆえ常に透き通った宝石を提供できるのがクレサンベールというわけです。
色調が退化しない
天然宝石といっても色調をよくするため人工処理をしている色石があります。
たとえばエメラルドなどはオイル処理を施して艶をあげています。
最初はいいのですが、時間の経過とともにそれが薄れ、色調が退化していきます。
しかしクレサンベールの色石なら、できた製品を見栄えをよくするための人工処置は一切行っておらず、したがって半永久的に色調が変わらないといえます。
まとめ
いかがでしょうか。
天然の色石宝石には色むらがあり、クラック(ひび割れ)、インクルージョン(内包物)が必ずあります。
それがひとつとして同じものがなく、石によって色調、クラックの量、インクルージョンの量が異なります。
つまりひとつの商品画像であっても品質が皆違い、それに同じ価格が付けられ販売されているのです。
これをネットで買うとなると不安になりませんか?
しかしクレサンベールでは品質は均一化され、どの色石を選んでも商品画像と同じ色調のものが送られてきます。
(※ただし、スタールビーやスターサファイアに関しては光条(星彩線)の位置、オパールに関しては色模様が若干異なる場合があります。)
どちらが安心して購入できる色石かわかるでしょう。
これがネットで購入できる色石はクレサンベールだけという理由です。
最後に、クレサンベールのルビー・サファイアのネックレスを紹介し、このページを閉じたいと思います。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。