女性のおしゃれのアイテムとして人気のエタニティリング。
エタニティとは永遠を意味することから、結婚指輪として認知されがちですが、そうではありません。
広くファッションリングとして多くの女性に愛されています。
ネットでは0.1ct～2ctくらいまでのエタニティリングが出品されていますが、どのカラット数にしろ値段にはかなりのばらつきがあります。
その理由はダイヤの質の違いによるのものですが、これだけばらつきがあると正直迷ってしまいます。
そんな中で、「これは！」と思うエタニティリングがありました。
それはハートアンドキューピットのエタニティリングです。
私は元宝石商という関係から、よく楽天の宝飾品を閲覧します。
ダイヤネックレスやピアス、リングなど、ダイヤに関する製品を、ダイヤ品質と価格とを照合しながら見ていきます。
これらのダイヤ製品の中でよく見かけるのは、ハートアンドキューピットが現れるダイヤとだけ謳っているものがあります。
ダイヤに多少の知識がある方ならお気付きだと思いますが、ハートアンドキューピットだけでは、ダイヤが必ず輝くとは言い切れません。
これにプラス、ダイヤのクラリティ（透明度）の情報があってはじめて輝くかどうか判別できるのです。
それゆえ、ハートアンドキューピットとだけ謳われた製品の購入は控えた方が無難なケースもあります。
ですが、エタニティリングの場合は違います。
ハートアンドキューピットのエタニティリングのほとんどの製品は、カラーとクラリティの情報が合わせて掲載されており、どれをとっても輝くダイヤであると保証できる製品といえます。
このページでは、ハートアンドキューピットの確かな情報をお伝えし、なぜそのエタニティリングをすすめるのか、その理由を述べさせて頂きます。
ダイヤが輝くためには
まず始めに、ダイヤが輝くための条件をお話ししましょう。
ダイヤが輝くためには、クラリティ（透明度）がSIクラス以上、カットがGood以上なければなりません。
これ未満では、満足のいく輝きをダイヤに期待できません。
ではなぜクラリティがSIクラス以上必要なのか、それをまず説明しましょう。
クラリティとは
クラリティとは、ダイヤの価値を測る4Cの内のひとつで、ダイヤの透明度を表しています。
ダイヤは天然鉱石ゆえ、必ずインクルージョン（内包物）が存在します。
このインクルージョンの多い少ないによってダイヤの透明度が変わってきます。
この透明度のランクを表したのがクラリティというわけです。
クラリティSIクラスとは、ダイヤ内のインクルージョンの発見が、肉眼では困難な場合に付けられるランクです。
つまりそれだけインクルージョンが少ないことを意味しています。
これだけインクルージョンが少ないと光の透過もスムーズに行われますから、ダイヤが輝きやすいといえます。
ですがその下のIクラスのように、インクルージョンの発見が肉眼で容易にできる場合、光の透過はインクルージョンに邪魔され、輝きが劣ることになるのです。
つまりクラリティSIクラスというのは、ダイヤが輝くための最低のクラリティラインといえるのです。
しかしクラリティSIクラスというだけでは、ダイヤの輝きは保証されません。
ダイヤが輝くためには次に説明するカットが重要な要素となるのです。
カットとは
採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。
そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。（下イラスト左参照）
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よってカットがGood以上のダイヤが、輝くダイヤといえるのです。
ではハートアンドキューピットのダイヤとはどういうダイヤなのか？
次にこれについて説明します。
ハートアンドキューピットとは
ダイヤを特別のスコープで覗き込むと、8つのハートとアロー像が確認されることがあります。
これをハートアンドキューピットが現れるダイヤとして重宝されています。
これはプロポーションとシンメトリ（対称性）の良い最高のカットをダイヤに施した場合、８つのハートとアロー像が特殊スコープで確認できるのです。
つまりハートアンドキューピットが現れるダイヤとは、最高のカットが施されたということで、カットグレードでいえばExcellentかVery Goodのカットにあたるわけです。
つまりクラリティがSIクラス以上という記載がほかにあれば、ハートアンドキューピットのダイヤは輝くということになります。
カラーについて
ここでダイヤのカラーについて説明させて頂きます。
カラーはダイヤの輝きに直接関係しませんが、ダイヤの美しさである輝きの質に関係しますので、参考にして頂ければよろしいかと思います。
カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。
最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色の方が美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあります。
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光はありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しくあるためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
ハートアンドキューピットのエタニティリング
楽天で販売されているおすすめのハートアンドキューピットのエタニティリングです。
おすすめする理由は、ハートアンドキューピットのほかの情報（カラー、クラリティ）も掲載されているからです。
これなら間違いなくダイヤが輝くといえるエタニティリングです。
ハートアンドキューピットのエタニティリングを選ぶなら、この手のものにすることをおすすめします。
0.2ctエタニティリング
0.3ctエタニティリング
0.5ctエタニティリング
まとめ
ダイヤネックレスにしろ、ピアスにしろ、ハートアンドキューピットと謳われているダイヤ製品のほとんどは、カラーやクラリティの情報が欠けています。
つまりただカットが優れているだけで、美しさを表すカラー、透明度を表すクラリティの情報が皆無なのです。
これではダイヤの美しさも輝きも保証できません。
しかしエタニティリングに関しては、カラーやクラリティの情報が掲載されています。
この情報があって初めて、美しさと輝きが明白になるのです。
選ぶならこういったエタニティリングにすべきです。
どうか、後悔のない選択をして頂きますよう、このページが少しでもお役に立てれば幸いと存じます。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。