春の暖かさを感じ始めると、女性の服装は俄然おしゃれになります。
重いアウターを脱ぎ捨て、袖は七分袖、首元はややデコルテ部が開いたトップスになります。
しかし何やら寂しい気がします。
どこが?
デコルテ部です。
冬のトップスでは意識しないですむデコルテ部も、春の衣装となると露出度が上がった分さびしく感じるようになります。
そこでそれをカバーするアイテムが必要というわけでネックレスが登場するわけですが、どんなネックレスがいいでしょう。
実はこういったワンポイントのおしゃれには、一粒ダイヤネックレスがいいのです。
その理由は、一番シンプルだからです。
ゴテゴテした装飾はなく、一粒のダイヤだけがぶら下がっている。
それにダイヤという点もいい。
無色ゆえ、どんな服装にも合わせやすいという特徴がダイヤにはあります。
ただ一粒ダイヤネックレスといっても、ダイヤの大きさ、カラー、輝き、ダイヤの留め方によっても見え方が異なるため、何でもいいというわけではありません。
ではどのような一粒ダイヤネックレスがワンポイントのおしゃれに役立つのでしょう。
それをダイヤの大きさから順にみていきましょう。
何カラットのダイヤが相応しい?
ワンポイントのおしゃれにダイヤネックレスを使用する場合、何カラットのダイヤが相応しいでしょうか?
下に0.1~1.0ctまでのダイヤネックレスの装着画像を掲載しました。
どれもこれもデコルテ部の寂しさを一粒ダイヤが見事にカバーしていますね。
しかしダイヤが大きすぎるのはよくない。
ダイヤばかりが目立ち、ワンポイントおしゃれになってないからです。
この場合、ダイヤはあまり主張せず控えめな感じがする大きさが適当です。
具体的にあげれば、0.2ct~0.5ctといったところでしょうか。
この大きさなら、ダイヤも控えめに存在しおしゃれな衣装の邪魔にならないでしょう。
ダイヤのカラーは?
ダイヤは無色だと申し上げましたが、それはごく一部のもので、大抵のダイヤには多少の色が付いています。
カラーの評価はアルファベットで表し、最高の無色をD、それ以降色が帯びるにしたがい、E、F、G、H・・・とZまで続きます。
一般に無色のダイヤには高い値段がつけられていますが、それは希少価値からくるという理由のほかに、美しさに大きく影響するという理由もあるのです。
その美しさとは、ダイヤ内で起こるプリズム効果にあります。
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ではダイヤがプリズム効果を発揮するためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
プリズム効果を発揮するのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
ワンポイントのおしゃれダイヤネックレスに相応しいダイヤの色は、間違いなく無色でしょう。
ダイヤが黄色ければダイヤネックレスのワンポイントおしゃれは台無しになり、衣装までも安っぽく見えてしまいます。
それゆえ、選ぶ一粒ダイヤネックレスのダイヤカラーはH以上が望ましいといえます。
ダイヤの輝きの重要性
ダイヤは輝きが命です。
輝いてこそダイヤといえます。
ましてワンポイントのおしゃれアイテムとして使う一粒ダイヤネックレスなら、なおさら輝いて欲しいものです。
ではどういったダイヤなら輝くのか?
それは、ダイヤの透明度を表すクラリティと、ダイヤのプロポーションを表すカットが重要になります。
まずはクラリティとカットについて説明させて頂きます。
クラリティについて
ダイヤは天然鉱石ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョンの多いダイヤは透明度が悪くなり、反対にインクルージョンが少ないダイヤは透明度が良くなります。
つまりクラリティとは、インクルージョンの多い少ないによってダイヤの透明度を表しているのです。
そしてこのクラリティは11段階に分類されます。
インクルージョンの全くないFL(フローレス)を先頭に、IF、VVS1、VVS2とインクルージョンが増えるにしたがいランクが下がっていきます。
では光をある程度透過させるダイヤのクラリティはどの程度かというと、SIクラスです。
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔してしまうのです。
イラストだけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像を見てみましょう。
左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度が違うでしょう。
このようにクラリティがSIクラス以上のダイヤが透明度のあるダイヤといえます。
ただし透明度だけではダイヤの輝きは保証されません。
ダイヤが輝くためには次に説明するカットが重要な要素となるのです。
カットについて
採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。
その方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
カットがGood以上のダイヤなら輝くといえます。
ワンポイントのおしゃれのアイテムとしての一粒ダイヤネックレスには輝きが必要です。
先ほども申し上げましたようにダイヤは輝きが命です。
よって選ぶなら、クラリティSIクラス以上、カットGood以上の一粒ダイヤネックレスを選ばなくてはいけません。
ダイヤの留め方とは
一粒ダイヤネックレスにはダイヤの留め方が3種類あります。
ひとつは爪留めです。
4~6本の爪でダイヤを留めています。
もうひとつはフクリン留めです。
ダイヤの周囲を地金が覆うようにしてダイヤを留めています。
最後は1点留めです。
ダイヤを上下で挟むようにして留めています。
これらのネックレスを身につけた時の画像が以下の通りです。
これら画像のダイヤは同じ0.5ctのものですが、一番大きく見えるのはフクリン留めのネックレスです。
地金がダイヤの周囲を覆っているため、ダイヤが大きく見えます。
そしてダイヤが一番小さく見えるのは1点留めです。
ダイヤの周囲には何もない状態ですから、ダイヤの大きさそのものがトップの大きさになるからです。
しかしこの中で一番輝く環境にあるのが1点留めです。
その理由は、ダイヤの露出度が一番高いからです。
ダイヤは光の反射によって輝きます。
つまり光の入射量が多ければそれだけ輝きやすいということですから、1点留めは一番光の入射が多いため輝きやすい環境にあるといえます。
さて、ワンポイントおしゃれの一粒ダイヤネックレスにはどの留め方のものが相応しいでしょうか。
ダイヤの大きさをアピールしたい方にはフクリン留め。
ダイヤの輝きをアピールしたい方には1点留め。
オーソドックスタイプを望むなら爪留めといったところでしょうか。
いずれにしても、服装にあったものを選ぶのが賢明だと思います。
まとめ
ワンポイントおしゃれに役立つ一粒ダイヤネックレスについて述べさせて頂きました。
いかがだったでしょうか。
参考になりましたでしょうか。
最後に、これら条件に適った一粒ダイヤネックレスを紹介し、このページを閉じたいと思います。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。