9月の誕生石として知られるサファイア。
深く濃いブルー色のこの石は、ダイヤとは一味違った風情を感じさせます。
ダイヤのようなキラキラ輝く華やかさではなく、どちらかといえば落ち着いた気品を漂わせて静かに輝く石、そんな印象を与える宝石です。
それゆえ40代以上の大人の女性にピッタリで、とりわけネックレスが人気のようです。
しかしこんな気品にあふれたサファイアでも、選び方ひとつでのちに後悔することもあるのです。
実はこのサファイアの多くは人工処理が行われており、この処理によって色合いや透明度をよくして販売されているのです。
そこでこのページでは、サファイアネックレスの購入時、どういった点に注意して選ばなければならないかを述べさせて頂きます。
サファイアの人工処理の種類
以下に、サファイア施されている人工処理方法を列記しました。
この中で避けるべきは、表面拡散加熱処理と含侵処理のサファイアです。
加熱処理
コランダムという鉱石から産出されるルビーやサファイアには、人工処理が施されているということは先に述べました。
その量ですが、市場に出回っているルビーやサファイアのおよそ95%といわれています。
そしてその処理法とは加熱処理という方法で、サファイアの色合いをよくするために行われるものです。
そんな人工処理をしていたら天然サファイアとして値打ちがない!
ごもっとも。
しかし産出されるルビーやサファイアには、初めから素晴らしい色合いのものはほとんどないのです。
そこで仕方なく施されたのが加熱処理という方法で、この処理によって色合いの悪いサファイアも生まれ変わることができ、世に出回ることができたのです。
この加熱処理はある意味仕方のない処理で、この方法がなければ色の悪いサファイアばかりが市場に出回っていたことでしょう。
現在この加熱処理されたサファイアは、人工的に処理されたとはいえ天然サファイアとして認めらており、市場に出回っています。
そしてこの加熱処理のいいところは、時間がたっても変色しないことで、いつまでも変わらない色合いを保てるということです。
あなたが選ぼうとしているサファイアネックレスも加熱処理されたものと認識し、購入してください。
ただ加熱処理もして欲しくないと考える方は、非加熱と表示されたサファイアネックレスを選ぶことです。
表面拡散加熱処理
宝石の色を変えたり色調を変えるために、加熱処理時に人為的に特定の元素を加え、宝石の表面に拡散・浸透させる加熱処理法を表面拡散加熱処理といいます。
たとえば無色のコランダム(ルビーやサファイア)にチタンやクロムといった着色元素を加熱処理時に加えると、色を石表面に浸透させることができます。
このサファイアは、見た目はブルーでもそれは表面だけで、カットすれば中身は無色のコランダムが現れてきます。
こうなるともはやサファイアとは言えず、天然宝石ともいえないでしょう。
しかしこんなサファイアネックレスが実際に販売されているのです。
サファイアにこういった処理をした場合、商品説明の中での記載が義務付けられており、もし表面拡散処理と記載があれば選ばないようにしなくてはいけません。
いくらきれいなブルーでもそれは表面だけで、中身は無色という場合もありますから。
大抵このような商品は、カラット数のわりに極端に安い価格が付けられていますからすぐにわかるはずです。
含侵処理
サファイアの透明度をよくする目的で行われているのがこの含侵処理。
鉛ガラスをサファイアのクラックやインクルージョンに含侵させ、透明度をアップさせるという処理。
しかしこの含侵処理されたサファイアは、重量や耐久性などに影響を及ぼすことが懸念されており、事実酸に弱いという報告も見られます。
つまり経年による退色や、汗による変色もあり得るのです。
この含侵処理されたサファイアは、鑑別書においては「含侵を認む。」と表記されるため見分けるのは容易いですが、商品説明では省いているときもあるため、十分な注意が必要です。
このサファイアに関しても、カラット数のわりに価格が安いというのが特徴で、あまり安いサファイアリングの場合、商品説明や添付されている鑑別書の中身をよく見る必要があります。
以上、サファイアにおける人工処理の種類について述べさせて頂きました。
選んでいいのは加熱処理だけで、そのほかの表面拡散加熱処理や含侵処理されたサファイアは絶対選んではいけません。
あとで必ず後悔することになります。
しかし加熱処理されて美しい色合いを取り戻したサファイアであってもやはり限界があり、色むらやインクルージョンが必ず存在します。
サファイアの命は美しいブルー色と透明度。
これらを持ち合わせたサファイアを選ぶのは至難の業です。
そこでおすすめするのが京セラクレサンベールのサファイアネックレスです。
安心して選べるクレサンベールのサファイアネックレス
京セラクレサンベールという名をご存知ですか?
あの京セラという会社が、独自の技術で作り上げた宝石をクレサンベールと呼ぶのです。
クレサンベールはいわば再結晶宝石です。
再結晶宝石とは、天然サファイアと同成分の鉱石を一度溶かし、それを時間をかけて再結晶させることで、美しいサファイアに生まれ変えさせるという技法です。
巷に出回っている色を合わせたような模造宝石ではなく、宝石のいわば再現です。
不純物が混じりやすい自然界においてはでき得なかった美しい色合いのサファイアを、京セラが科学の力で再現した宝石。
それがクレサンベールの再結晶宝石です。
しかもその再結晶させたサファイアの中から、インクルージョン(内包物)が少なく色むらのないところだけを抽出し、最高のものだけをクレサンベールとしてネックレスや指輪、ピアスといった製品にしているのです。
つまり再結晶させたサファイアだけをクレサンベールと呼ぶのではなく、選びに選び抜いたものだけが商品として販売されているということです。
これこそが選ぶにふさわしいサファイアといえるでしょう。
ではクレサンベールのメリットは何でしょう。
メリット1 輝きが天然ものと同一
クレサンベールの成分は天然ものと同一と申し上げました。
これは何を意味するかというと、成分が同じということは光の屈折率も同じということです。
媒体には必ず屈折率が存在し、屈折率が高いものほど光は鋭角に曲がります。
屈折率は以下の数式で産出されます。
屈折率は臨界角に関係し、臨界角とは光が逃げない角度のことを言います。
臨界角のことをわかりやすく水と空気とで説明すると、光源を水の中に置き、そこから光を放射したとします。
放たれた光は水中から空気へと進みますが、媒質が異なるため、空気中に出ると光は屈折します。(①の場合)
水面に対して光源はほぼ真下にあるので光はこういう方向に進みますが、これがもし光源から離れたところの水面ではどうでしょう。
②のように、光は水中から出られず、そのまま水中に反射されることになるのです。
この角度を臨界角といいます。
この臨界角は宝石の場合輝きに影響し、臨界角が狭いほど光を逃さず効率的に光を反射させることができます。
ダイヤが輝くのは臨界角が極端に小さいからで、そのおかげで入射した光を逃さずあのような素晴らしい輝きを放つことができるのです。
話を元に戻しますと、クレサンベールの宝石は天然ものと同一の成分を有しているため、屈折率は同じです。
屈折率は同じだから臨界角も同じということになり、輝きも天然のものと同じということなのです。
これがクレサンベールのメリットのひとつなのです。
メリット2 カラーが均一
天然宝石にはどうしても色むらがあります。
濃いもののあれば薄いものもあり均一されていません。
それゆえ、選ぶ宝石によって色むらが発生するのです。
しかしクレサンベールの場合は違います。
先ほども申し上げたように、いいところだけを抽出した宝石ですから色むらがほとんどありません。
すべて色が均一化された宝石がクレサンベールなのです。
メリット3 インクルージョン(内包物)がほとんどない
天然宝石には必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
これは天然物ゆえ仕方がないことです。
しかしクレサンベールは違います。
極力インクルージョンの少ない部分をカットし抽出したものですから、濁りのもとであるインクルージョンがほとんど存在しないのです。
それゆえ常に透き通った宝石を提供できるのがクレサンベールというわけです。
クレサンベールサファイアネックレスを選ぶメリット
以上の説明でおわかり頂けたと思いますが、クレサンベールのサファイアネックレスなら安心して選ぶことができます。
色むらなし、インクルージョンなし、成分、輝きは同一。
そして天然サファイアのように一切の人工処理はしていません。
もちろん加熱処理もです。
天然では成しえなかった色合いを、科学の力によって成しえた美しい色合いの宝石。
それがクレサンベールの再結晶宝石です。
クレサンベールのサファイアネックレスなら安心して選ぶことができます。
クレサンベールサファイアネックレス
まとめ
サファイアネックレス購入時の注意事項を述べさせて頂きました。
いかがだったでしょうか。
素人が宝石を購入しようというときはある程度の知識が必要です。
このページがその一助になれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。