掃除機を買うにあたって気になるのは、吸引力のほかにメンテナンスがあります。
掃除機に吸引力が必要なのは当然ですが、それを保持するためのメンテナンスがあれこれ必要では、ちょっと買い渋ってしまいます。
吸引力もあって、なおかつメンテナンスが楽な掃除機がいいと思うのは誰しも同じでしょう。
最近テレビで掃除機のコマーシャルをよく見かけますが、その掃除機のタイプは得てしてサイクロン式です。
そのためか、掃除機といえばサイクロン式が主流になり、昔からあった紙パック式の影が薄くなりつつあるように思えます。
サイクロン式と紙パック式、二つの掃除機の吸引力はそれほど変わりませんが、ではメンテナンスに関してはどうでしょう。
主流になりつつありサイクロン式の方が楽でしょうか。
それとも昔からある紙パック式の方が楽でしょうか。
このページではサイクロン式と紙パック式掃除機、どちらのメンテナンスが楽か見てみたいと思います。
メンテナンスはいつする?
そもそも掃除機のメンテナンスはいつしますか。
メンテナンスなんてものは改まってするものではなく、掃除機がけが済んで、ごみを捨てる時にするものでしょう。
思い出したように「さあ、掃除機のメンテナンスをするぞ!」といってするものではありませんね。
普通は、ごみ捨ての時にメンテナンスをします。
つまりごみ捨ての頻度にメンテナンスの回数は比例するといえます。
ごみ捨て回数が多ければ、それだけメンテナンスをする回数も多くなりますから手間もかかるということになりますね。
ではごみ捨て回数は、何によって決まるのでしょう。
簡単です。
それは集塵容量によって決まります。
集塵容量はサイクロン、紙パックどちらが大きい?
掃除機にはそれぞれ集塵容量があり、これはごみを溜めるための容積です。
ごみが一杯になったときにごみ捨てをしますから、容量が大きければそれだけごみ捨て回数が少なくて済みます。
つまり集塵容量とごみ捨て回数は、反比例の関係にあるということです。
ではサイクロン式と紙パック式、どちらの掃除機の集塵容量が大きいでしょうか。
私の調べたところでは、サイクロン掃除機の場合、パナソニック、東芝で0.25リットル、シャープで0.4リットル、アイリスオーヤマで0.6リットルでした。
しかしこれはだいたいの数値で、すべての機種がこうではありません。
一方紙パック掃除機はどうかというと、紙パックの容量はおおむね1.2~1.5リットルでした。
単純計算しますと、紙パックの方がサイクロンより2~6倍集塵容量が大きいことになります。
つまりこれはサイクロンの方が2~6倍多くごみ捨てをしなければならない計算になります。
メンテナンスが必要なサイクロン掃除機
以上の数値からおわかり頂いたように、サイクロン掃除機は紙パック掃除機より2~6倍ごみ捨てをしなければなりません。
とどのつまり、2~6倍メンテナンスも必要ということです。
しかもそのメンテナンスの内容も簡単なものではありません。
ダストカップからそのままゴミ箱へごみを廃棄するだけならいいのですが、ダストカップ内には粉塵(ダニの死骸も含む)が付着しており、これをキレイに取り除かなければ清潔とは言えません。
また遠心力で分離できず、ダストカップ内に取り損なった粉塵は別にあるフィルターに付着しているため、それも取り除かなければなりません。
このようにサイクロン掃除機のメンテナンスはその回数だけが大変なだけでなく、その内容も大変なのです。
メンテナンス不要の紙パック掃除機
では紙パック式の掃除機のメンテナンスはどうでしょう。
集塵容量の大きい紙パックはごみ捨て回数が少なくて済み、その分楽ですが、他のメンテナンスに関してはどうでしょう。
実は紙パック式の掃除機のメンテナンスは、紙パックの交換以外必要ないのです。
紙パックはフィルターの役目を果たしており、ごみ、ホコリ、粉塵がすべてこの中に溜まるようになっているため、他の部分のクリーニングは必要ないのです。
ごみと一緒に紙パックを捨てるだけですべてOKで、あとは新しい紙パックを装填するだけなのです。
しかも紙パックの交換頻度は、毎日掃除機をかけたとして2か月に1回程度でいいといわれています。
つまり年間6回のメンテナンス(紙パック交換)で済むということです。
メンテナンスが楽なのは紙パック掃除機
以上の説明でおわかりのように、メンテナンスが楽な掃除機は紙パック式です。
サイクロンはダストカップから直接ごみ箱に捨てられるので楽なように見えますが、そのあとのメンテナンスは結構大変なものです。
そう考えると紙パック掃除機も捨てたもんではありません。
サイクロンが掃除機の主流を占めていても、紙パック式のこうした利便性を考えた時、紙パックが再び掃除機の主流になるのもそう遠くないように思います。
最後に、おすすめの紙パック掃除機を紹介し、このページを閉じたいと思います。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。