サイクロン掃除機と紙パック掃除機。
どちらがメンテナンスが大変かといえば、間違いなくサイクロン掃除機の方です。
サイクロン掃除機は一見便利そうに見えます。
ダストカップから直接ごみが捨てられて、紙パックのような交換もなく余計な費用も掛からないから、ついついサイクロンの方に目が行ってしまいます。
しかしことメンテナンスに関しては、紙パック以上の手間がかかります。
その理由は集塵容量の小ささにあるのです。
集塵容量が小さいサイクロン掃除機
掃除機にはそれぞれ集塵容量があります。
集塵容量とは、ゴミを溜めることができる容積のことです。
この集塵容量がサイクロン掃除機の場合小さいのです。
一般に紙パック掃除機の集塵容量は、私の調べたところではだいたい1.2~1.5リットル程度のものがほとんどでした。
一方サイクロン掃除機の集塵容量はメーカーによって様々で、パナソニック、東芝で0.25リットル、シャープで0.4リットル、アイリスオーヤマで0.6リットルでした。
これを単純計算すると、紙パックの方が2~6倍集塵容量が大きいのです。
そしてこの差は、ごみ捨て回数に関係してきます。
ごみ捨て回数が多く必要なサイクロン掃除機
ごみ捨ては集塵庫が一杯になったときに行います。
つまり集塵容量が大きければそれだけごみ捨て回数が少なくて済み、逆に小さければごみ捨て回数は多くなります。
紙パックの集塵容量がサイクロンより2~6倍大きいということは、紙パックの2~6倍多くのごみ捨てをサイクロンはしなければならないことになります。
そうです。
集塵容量の小ささがサイクロンのメンテナンスの多さに関係していたのです。
しかしサイクロンのメンテナンスはこれだけにとどまりません。
あとのこまごまとしたクリーニングが必要なのです。
ダストカップとフィルターの清掃
紙パック掃除機の場合、ごみと一緒に紙パックを捨てればあとのメンテナンスは必要ありません。
新しい紙パックを掃除機に装填すればそれでOKです。
しかしサイクロンはそうはいきません。
ダストカップ内のごみを捨てたからこれで終わりというわけではなく、カップ内に残った粉塵も取り除かなければなりません。
そうです。
カップ内には粉塵が付着しており、この中にはダニの死骸も混ざっていると思われますのできれいなクリーニングが必要です。
またサイクロン掃除機には別にフィルターも装備されています。
ダストカップ内に分離でき得なかった粉塵がこのフィルターに付着しているため、このフィルターの手入れも必要になってくるのです。
このようなこまごまとしたクリーニングがサイクロン掃除機には必要なため、メンテナンスに関しては非常に手間がかかるのです。
まとめ
集塵容量の小ささと各部分のクリーニングの必然性、この二つがサイクロン掃除機のメンテナンスを大変なものにしています。
一見便利そうで手間がかからないと思われがちなサイクロン掃除機。
しかしその内実は、結構メンテナンスが大変な掃除機なのです。
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