耳元を美しく飾るアクセサリー 一粒ダイヤピアス。
シンプルな装いで嫌味がなく、それでいて華やかさも併せ持つ素敵な耳飾り。
小粒ダイヤならスポーティに、大粒ダイヤならゴージャスに。
粒の大きさひとつでファッションスタイルをも変えられる。
そんないろんなシーンで活用できるのが一粒ダイヤピアスといえましょう。
しかし選ぶとなると難しい。
なぜなら市場に出回っている一粒ダイヤピアスにはピンからキリまであり、ピケダイヤと称されるものがセッティングされたピアスもあれば、高品質のダイヤがセッティングされたピアスもあります。
その中のどのあたりで妥協すればいいのか悩んでしまうからです。
しかしどうせなら高品質のダイヤピアスと呼べるものを買いたいと思うのが本音でしょう。
では高品質のダイヤピアスとは何なのか?
定義はあるのか?
このページでは、一粒ダイヤピアスの中で高品質と呼べるものはどのようなものか?
それを考えてみたいと思います。
一粒ダイヤピアスの大きさ
一粒ダイヤピアスを選ぶにあたってまず最初に悩むのがダイヤの大きさ。
何カラットのダイヤなら自分には合うだろうか、と。
よく年齢でダイヤの大きさを選ぼうとする人がいますが、これはナンセンス。
40代だからこれくらいの大きさをしないと恥ずかしいとか、30代だから、50代だからこれくらいの大きさが適当と考えるようですが、これはバランスを無視して体裁だけを気にした選び方。
ダイヤピアスのカラット数は見栄や体裁で決めるものではありません。
ピアスは顔に近いところに付けるアクセサリーゆえ、バランスが重要になってきます。
特に一粒ダイヤピアスの場合、顔の大きさや耳の大きさ・形によってダイヤの大きさを決めなければなりません。
そうしないとアンバランスで不格好なファッションになってしまいます。
つまりダイヤピアスの大きさは年齢とかには関係なく、その方の容姿にあったものにすることが重要なのです。
ダイヤは輝いてこそ高品質
ダイヤは輝きが命です。
輝いてこそダイヤといえ、輝かないダイヤならジルコニアの方がましというもの。
それゆえ高品質と謳うのならそのダイヤは輝かなければなりません。
ではダイヤが輝く条件とは何でしょう。
それはダイヤ4Cの内、クラリティとカットがカギを握ります。
その詳細を以下に解説します。
クラリティについて
クラリティとはダイヤの透明度を表します。
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョン(内包物)の存在がダイヤの透明度に影響を与え、ひいては輝きに影響を与えるのです。
クラリティは11段階に区分けされ、インクルージョンが少ない順にランク付けされます。
インクルージョンの全く存在しなし「FL(フローレス)」から始まり、量が増えるにしたがってIF、VVS1、VVS2、VS1と評価がつけられます。
ではダイヤが輝くのにあまり支障のないクラリティ(透明度)はどの程度かというと「SI」クラスです。
SIクラスというのは表からおわかりのように、肉眼で発見が困難な時につけられる評価で、それだけインクルージョンが微小ということです。
つまり光の透過にそれほど影響を与えないという程度です。
しかしその下のランクの「I」クラスになるとそうではありません。
Iクラスというのは、肉眼でも容易にインクルージョンが発見できるというもので、それだけインクルージョンの存在が大きく、光の透過を邪魔する存在なのです。
つまり光の透過の妨げはダイヤの輝きに影響しますから、Iクラスのダイヤモンドはあまり輝かないということになるのです。
言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像をご覧頂きます。
左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度の違いが見て取れるでしょう。
つまりダイヤが輝くためには、クラリティが少なくとも「SI」クラス必要なのです。
カットについて
次にカットについてお話しさせて頂きます。
ダイヤモンドの採掘時はすりガラスのようですが、それがカットによってあのような輝きを放つ石に変貌するのです。
そして最も輝くカット法をラウンドブリリアントカットといいますが、すべてのダイヤがこのカットを行うことによって輝くかというとそうではありません。
そこはやはり出来不出来というものがあり、素晴らしいカットがなされたものだけがより輝くダイヤへと変貌します。
以下のイラストをご覧ください。
矢印は光の反射のベクトルを表したものですが、Excellentカットされたダイヤに光が入射すると光はダイヤ内で反射され、それが再びダイヤ外へ放射されます。(イラスト左参照)
これを全反射といいます。
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると光は全反射せず、ダイヤの底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの出来如何による輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランクのものがいいかというと、「Good」以上のダイヤです。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よってダイヤが輝くためには、カットがGood以上のものにする必要があるのです。
つまりダイヤが輝くためにはクラリティ「SIクラス」以上、かつカット「Good」以上必要ということです。
これは、どちらか一つでもこのランク未満であればダイヤは輝きません。
両方相まって初めてダイヤは輝くということです。
高品質のダイヤは美しい
次に、高品質というからにはダイヤは美しくなければいけません。
では美しいダイヤとはどのようなダイヤか?
実はダイヤの美しさはカラーが大きく関わってきます。
カラーはダイヤの色を評価したもので、無色のダイヤほど高い価値が付けられます。
最近ではVery Light Brownなどのダイヤも販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色のものが美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあるのです。
プリズム効果を発揮する無色のダイヤ
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果が発揮されているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
それゆえプリズム効果を発揮するのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
高品質と呼べるダイヤピアスの条件
以上述べましたように、高品質と呼べるダイヤピアスは美しく、かつ輝かなければなりません。
その条件が上に示したカラー「H」以上、クラリティ「SIクラス」以上、カット「Good」以上ということです。
しかし商品ページにいくら上質なスペック内容を掲示していても、それを証明する証書が添付していなければ無意味です。
言うだけ、書くだけなら誰だってできます。
つまり高品質のダイヤピアス購入には鑑定書付きが絶対条件ということです。
よく鑑別書付きという文言が商品紹介ページに見られますが、鑑定書と鑑別書とは別物です。
鑑別書とは、そのダイヤが天然ダイヤモンドであることだけを証明した証書のことで、ダイヤのスペック、いわゆる4Cのグレードについては一切記載していません。
つまり鑑定書と鑑別書とは全く内容を異にしており、間違って鑑別書付きを選ばないようにして下さい。
そしてこの鑑定書。
どこが発行したものであるか、さらにそれを確認する必要があるのです。
購入する前に・・・
鑑定結果は鑑定機関によってまちまち
ご存じでしょうか?
鑑定書を発行する鑑定機関にもいろいろあるということを。
よく商品ページに「第三者鑑定機関による証明書」と謳った文言が見られますが、問題はその第三者鑑定機関がどこか?ということです。
ダイヤの品質にピンからキリがあるように、第三者鑑定機関もピンからキリまであります。
つまりダイヤ鑑定に対して厳しい鑑定機関もあれば甘い機関もあるということです。
例えば、ダイヤのカラーがある機関では「D」と鑑定されていても厳しい鑑定機関にもっていくと「F」と鑑定されたり、クラリティ「VS1」の鑑定が「SI1」と鑑定されたりするわけです。
それゆえ鑑定書添付と謳われていても、それらすべてが同じ品質とは言えないわけです。
ではここで質問。
あなたはどちらの鑑定書が添付されたダイヤピアスを選びますか?
甘い鑑定機関で鑑定されたものはたとえ上質と証明されても、色、輝きはそれほどではないかもしれません。
もちろん値段は相場より安く設定されている可能性もあり、安く買うことができるかもしれません。
しかしいくら安くても、ダイヤの命である輝きやカラーを差し置いてそれを選ぶわけにはいかないでしょう。
やはり購入するならたとえ厳しい鑑定であっても、鑑定書が謳っている通りの品質をもったダイヤピアスを選ぶでしょう。
つまり鑑定書付きの一粒ダイヤピアスを選ぶ際には、鑑定書を発行している鑑定機関はどこか、ということが重要になるのです。
ではどこの鑑定機関の鑑定書なら信用できるのか?
中央宝石研究所の鑑定書なら安心
「中央宝石研究所」いわゆる「中宝研」の鑑定書なら間違いないでしょう。
業界でもトップクラスの鑑定機関で、鑑定においては最も厳しい基準で行われます。
この中央宝石研究所が発行した鑑定書が添付されたダイヤピアスなら品質は保証されます。
つまり一粒ダイヤピアス購入で失敗しないためには、この機関が鑑定した鑑定書が必ず必要なのです。
高品質と呼べる一粒ダイヤピアス
以上を総括しますと、ダイヤのスペックが、カラー「H」以上、クラリティ「SIクラス」以上、カット「Good」以上のピアス、かつ中央宝石研究所が発行した鑑定書、もしくはソーティングが添付されたものが、高品質と呼べる一粒ダイヤピアスと申せましょう。
ちなみにソーティングとは、鑑定書のような証書ではありませんが鑑定書に匹敵するもので、中央宝石研究所が鑑定した結果を表したものです。
以下に、その中央宝石研究所発行の鑑定書付きダイヤピアスをご紹介します。
最後に
高品質と呼べる一粒ダイヤピアスについて述べさせていただきました。
いかがだったでしょうか。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、真に有難うございました。