ジュエリーケースの中で眠ったままの一粒ダイヤネックレス。
せっかく買ったのに身に着ける機会がほとんどなく、使わないというより使えないというケースが多い。
ではなぜ使えないのか。
それは普段使い用に買っていないからです。
ダイヤといえば立派な宝石。
それを普段身に着けるとなるとやはり躊躇します。
見せびらかしているんじゃないかとか、嫌味に映るんじゃないかとか、周囲の思惑を気にして普段は身に着けられない。
当然です。
しかしそれが宝石というものです。
宝石というのは特別な日にだけ身に着けるもの。
普段身に着けるものではない。
だから普段使いには向かないのです。
しかしアクセサリーは違う。
アクセサリーは普段でも身に着けられるものです。
なぜ身に着けられるのか。
それは普段の服装に合うものだからです。
ならば一粒ダイヤネックレスも、アクセサリーとして見てもらえるようなものを選べばいい。
そうすれば普段身に着けられる宝石になるのです。
普段使いの一粒ダイヤネックレス選び
ではどのような一粒ダイヤネックレスならアクセサリーとして見てもらえるのか?
それを考えてみましょう。
まずはダイヤの大きさ。
当然のことながらあまり大きすぎるダイヤは普段使いには向きません。
極端な例を出しますと、1カラットのダイヤ。
あまりに大きすぎで周囲は何事かと思いますね。
それゆえ小粒のダイヤが普段使いには向きます。
顔の大きさや首の太さ、体型にもよりますが、0.1~0.3ctあたりが適当ではないでしょうか。
地金は金かプラチナか
次に問題なのが地金。
金にするか、プラチナあるいはホワイトゴールドにするかです。
ちなみにアクセサリーとして受け入れられやすいのが18金のネックレス。
肌になじみ、ダイヤが多少黄色っぽくても目立たないという特徴があります。
ダイヤの白さを強調したいのであればプラチナかホワイトゴールドが適しています。
色白の方であれば18金よりこちらの方がいいかもしれません。
この地金に関してはお好みですね。
ご自分に合ったものを選ぶのがよろしいかと思います。
ダイヤの留め方
次に問題になるのはダイヤの留め方。
ダイヤの留め方にもいろいろあって、6点留めから4点留め、2点留め、1点留め、フクリン留めがあります。
ご承知の通りダイヤの輝きは露出度に比例しており、露出度の高いダイヤほどより輝きます。
つまり爪が多くなるほどダイヤの露出度が低くなるため輝きは抑えられます。
よってこの中で一番輝く留め方は1点留めで、一番輝きが抑えられるのはフクリン留めということになります。
この中でアクセサリーとして受け入れられやすいのがこのフクリン留めで、ダイヤの輝きを抑えた控えめな印象を与えます。
しかしながらおしゃれ感を漂わせた4点留めや2点留めも捨てがたく、オーソドックスな6点留めの一粒ダイヤネックレスよりも、よりアクセサリー感を漂わせているといえるかもしれません。
ダイヤの色は?
次に問題となるのがダイヤの色。
ダイヤだから無色がベストといえますが、普段使いのアクセサリーとなると白すぎて目立ち過ぎということもいえなくもありません。
よってあえてダイヤカラーのランクを落とすということも考慮に入れた方がいいかもしれません。
ダイヤカラーはアルファベットのDから始まり、色が付くにしたがってE、F、G・・・と続きます。
D、E、Fの部類はエンゲージリングにも用いられるほどのカラーで宝石色むんむんです。
よってこのランクは避けてその下のHカラーあたりが適当といえます。
Hカラー程度なら十分無色で美しいダイヤといえます。
Iカラー、Jカラーも同じほとんど無色に属していますが、その下のわずかな黄色のKに近いこともあり幾分黄色く見えます。
それゆえHカラーが普段使いには適しているといえます。
ダイヤの輝きは?
そして一番重要なのがダイヤの輝き。
ダイヤは輝きが命ですから、やはり輝くダイヤを選びたいものです。
しかしあくまで普段使い用のダイヤネックレスですから、ほどほどといったところでしょうか。
そう、普段使い用のダイヤネックレスの輝きはほどほどがいい。
あまり輝きすぎますと、目立って嫌味に映ることもある。
だから少し輝きを抑えたダイヤを選んだ方が無難。
それにその方が値段が安く済むというメリットもある。
ではどの程度の輝きであればいいのか?
ダイヤの輝きは透明度とカットで決まります。
光の反射の邪魔をしない程度の透明度と、入射した光を効率よく反射してくれるカットの精度。
これが決め手になります。
具体的には透明度を示すクラリティがSIクラス。
そしてカットがGood。
これがダイヤが輝くための最低条件です。
これを満たせばダイヤは輝くといえ、普段使いのダイヤならこのクラスが一番適当かと思います。