清楚で気品に満ちたアクセサリー
一粒ダイヤネックレス。
シンプルゆえに美しく、シンプルゆえにエレガント。
身に着けるものの品をも向上させ、周囲のものも思わず目を留めてしまうほどの魅力を持つ。
それが一粒ダイヤネックレスの特徴といえます。
しかしながら美しくあるためにはダイヤの質がカギを握ります。
ご承知の通りダイヤはピンキリで、いいダイヤもあればあまりよくないダイヤもある。
いいダイヤとはより輝くダイヤで、よくないダイヤとはあまり輝かないダイヤのこと。
しかし輝くダイヤであっても白色系に輝くものもあれば黄色っぽく輝くダイヤもある。
白色系に輝くダイヤは七色の光を放ち、見るものを魅了するほどの美しさがある。
つまりいいダイヤとは白色系に美しく輝くダイヤのことで、このようなダイヤをセッティングしたネックレスを選ばなければならないということです。
そうでなければ気品に満ちた一粒ダイヤネックレスと言えども、その選び方ひとつでよくなったり悪くなったりするわけです。
鑑定書付きなら安心か?
そこで一般の方が一粒ダイヤネックレスを選ぶ目安となるのが鑑定書付きということ。
鑑定書は鑑別書とは違い、ダイヤの質を謳った証明書のこと。
具体的に言うと、ダイヤの4C、カラット(重量)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)のグレードを謳ったものです。
このグレードがある程度の基準をクリアした場合そのダイヤは美しく輝くといえるのですが、ダイヤを鑑定する機関によってその判定結果がまちまちということはあまり知られていない。
ほとんどの方が鑑定結果はすべて同じだと思っています。
つまりダイヤを鑑定する機関は数多ありますが、鑑定機関によってダイヤの鑑定結果が異なるということです。
甘い鑑定機関なら期待外れになることも
厳しい鑑定機関と甘い鑑定機関。
どちらがいいかというと当然厳しい鑑定機関の方がいい。
厳しい鑑定機関がつけた鑑定結果ならそれにふさわしい輝きをもったダイヤになりますが、甘い鑑定機関がつけたダイヤの場合、期待通りの輝きをもたないかもしれません。
つまり鑑定書付きの一粒ダイヤネックレスだから安心というわけではなく、その鑑定機関がどこかということも考慮してダイヤネックレスを選ばなければならないということです。
GIA 中央宝石研究所なら安心
ならどこの鑑定機関なら安心かというと、GIAと中央宝石研究所が発行した鑑定書なら確かなものといえます。
GIAとは、最も高い評価を受けている世界最大規模の非営利宝石学研究及び教育組織です。
そして中央宝石研究所は、そのGIAの世界基準を採用している第三者鑑定機関です。
これらの機関が発行した鑑定書なら間違いはないでしょう。
つまり鑑定書付きの一粒ダイヤネックレスを選ぶなら、GIAか中央宝石研究所が発行した鑑定書が添付されたものを選ぶことです。
ダイヤが美しく輝く条件とは
しかしいくらGIAや中央宝石研究所が発行した鑑定書が添付されていても、ダイヤの鑑定結果が悪いものであれば当然そのダイヤは美しく輝くとはいえない。
つまりダイヤが美しく輝く条件を満たしていなければならないのです。
ではその条件とはどのようなものであるのか?
それにはダイヤの質を示す4Cのうち、クラリティ、カット、カラーがある程度のランクを超えたものでなければならないのです。
では順に、クラリティ、カット、カラーについてご説明させて頂きます。
クラリティについて
クラリティとはダイヤの透明度を表します。
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョン(内包物)の存在がダイヤの透明度に影響を与えるのです。
クラリティは11段階に区分けされ、インクルージョンが少ない順にランク付けされます。
インクルージョンの全く存在しなし「FL(フローレス)」から始まり、量が増えるにしたがってIF、VVS1、VVS2、VS1と評価がつけられます。
ではダイヤが輝くのにあまり支障のないクラリティ(透明度)はどの程度かというと「SI」クラスです。
SIクラスというのは表からおわかりのように、肉眼で発見が困難な時につけられる評価で、それだけインクルージョンが微小ということです。
つまり光の透過にそれほど影響を与えないという程度です。
しかしその下のランクの「I」クラスになるとそうではありません。
Iクラスというのは、肉眼でも容易にインクルージョンが発見できるというもので、それだけインクルージョンの存在が大きく、光の透過を邪魔する存在なのです。
つまり光の透過の妨げはダイヤの輝きに影響しますから、Iクラスのダイヤモンドはあまり輝かないということになるのです。
言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像をご覧頂きます。
左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度の違いが見て取れるでしょう。
つまりダイヤが輝くためには、クラリティが少なくとも「SI」クラス必要なのです。
カットについて
次にカットについてお話しさせて頂きます。
ダイヤモンドの採掘時はすりガラスのようですが、それがカットによってあのような輝きを放つ石に変貌するのです。
そして最も輝くカット法をラウンドブリリアントカットといいますが、すべてのダイヤがこのカットを行うことによって輝くかというとそうではありません。
そこはやはり出来不出来というものがあり、素晴らしいカットがなされたものだけがより輝くダイヤへと変貌します。
以下のイラストをご覧ください。
矢印は光の反射のベクトルを表したものですが、Excellentカットされたダイヤに光が入射すると光はダイヤ内で反射され、それが再びダイヤ外へ放射されます。(イラスト左参照)
これを全反射といいます。
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると光は全反射せず、ダイヤの底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの出来如何による輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランクのものがいいかというと、「Good」以上のダイヤです。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よってダイヤが輝くためには、カットがGood以上のものにする必要があるのです。
美しいダイヤを求めるなら
ダイヤの輝きとクラリティ、カットの関係性についてはご理解頂けたと思います。
次に、カラーとダイヤの美しさの関係性について説明させて頂きたいと思います。
カラーはダイヤの色を評価したもので、無色のダイヤほど高い価値が付けられます。
最近ではVery Light Brownなどのダイヤも販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色のものが美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあります。
プリズム効果を発揮する無色のダイヤ
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果が発揮されているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
それゆえプリズム効果を発揮するのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
総括
以上のご説明でおわかり頂けたと思いますが、ダイヤが美しく輝くためにはカラーがH以上、クラリティがSIクラス以上、カットがGood以上のものを選ぶ必要があります。
よって鑑定書付きのダイヤネックレスを選ぶ場合、これらの条件をクリアしたGIAあるいは中央宝石研究所が発行した鑑定書付きのものを選ぶのが重要なのです。
以下に、これらの条件をクリアした一粒ダイヤネックレスをご紹介し、このページを閉じたいと思います。
最後までお読みいただき、真に有難うございました。