60代に似合うエタニティリングの選び方

若い世代から中高年に至るまで人気のエタニティリング。

今回は60代に似合うエタニティリングの選び方を述べさせて頂きたいと思います。

さて選ぶにあたって、そのエタニティリングをいつするのか?
これが問題になってきます。

なぜ着ける時を決めなければいけないかというと、ただ闇雲にダイヤが大きければそれでいいというふうに決めてしまえば、着けられないシーンも出てくるからです。

たとえば、1カラットのエタニティリングを選んだとします。

これが普段使いにできますか?

できませんね。

あまりにも仰々しすぎて、普段使いには不釣り合いです。

こういったケースもでてきますから、エタニティリングを着ける時・場所・場面、いわゆるT.P.Oを想定して選ぶことが大切になってきます。

そしてこのようなアクセサリーを選択する場合、次の3つのシーンのうち、どのケースで身につけたいのかを考えれば選びやすいでしょう。

ひとつは普段使い。
日常、ほぼ身につけているケース。

もうひとつはカジュアル。
ちょっとしたお出かけ時に身につけるケース。

最後はフォーマル。
形式ばった特別なところに出席する時に身に付けるケース。

この3つのうち、どのケースで身につけたいのか、まずはそこを決めてから選ぶようにすると的が絞りやすくなります。

普段使いにする場合

エタニティリングを普段使いにしたい人は、まずダイヤのカラット数が問題になってきます。

先ほども申し上げたように、1カラットのような大きなダイヤのエタニティリングは普段使いには向きません。

普段の装いを邪魔しない、ナチュラルな雰囲気を漂わせたものが相応しいといえます。

大きさ的に言えば、0.5ctあたりが適当ではないでしょうか。

0.5ctなら、大きすぎず小さすぎない適度な大きさで、ものによってはカジュアル、フォーマルにも代用できる大きさのものです。

ものによってはと申しましたが、ここでの「もの」とはダイヤの数を指します。

一口に0.5ctといってもエタニティリングの場合、ダイヤの数によって指輪が持つボリュームが変わってきます。

ダイヤの数が多ければそれだけリングの幅が細くなり、華奢な装いになります。

反対に、ダイヤの数が少なければリングの幅が太くなり、ボリュームのある装いになります。


0.5ct(ダイヤ数7石)

0.5ct(ダイヤ数8石)

0.5ct(ダイヤ数10石)

0.5ct(ダイヤ数11石)

0.5ct(ダイヤ数15石)

0.5ct(フルエタニティ)

つまり選びようによっては、普段使い用であってもカジュアル、フォーマルにも代用可能となります。

0.5ctのエタニティリングならそれができるのです。

普段使いならレール留めがおすすめ

エタニティリングのダイヤの留め方は、大きく分けて爪留めとレール留めとがあります。


爪留め

レール留め

爪留めはダイヤのひとつひとつを爪で留める技法で、レール留めとは、地金と地金でダイヤモンドをしっかり挟んで留める技法です。

爪留めは衣服などの繊維に引っ掛かりやすいという難点があり、日常身に着けているとなるとそのような機会が多くありますから、爪留めは避けた方がいいかもしれません。

しかしレール留めなら引っ掛かりの心配はありませんから、指輪にいちいち気を取られず手を自由に動かすことができます。

よって普段使い用にするならレール留めのエタニティリングが相応しいと思います。

カジュアルにする場合

60代だからカラット数は大きくなくてはならない。

そんなことはありません。

60代だから少し見栄を張りたいという気持ちはわかりますが、大きければいいってもんじゃありません。

手の大きさ、体型からも選ぶカラット数を判断しなければなりません。

それにカジュアルに身に着けるのですから、大きすぎるのもどうかと思います。

やはりカジュアルも、普段使い同様0.5ctあたりが適当だと思います。

先述しましたように、ダイヤ数によってリングのボリュームが調整できますから、0.5ctでは少し華奢と思われる方はダイヤ数を減らしてボリュームのあるリングにすればいいと思います。


0.5ct(ダイヤ数8石)

0.5ct(ダイヤ数15石)

それでもまだボリュームが足らないと思われる方は、レール留めにすればいいと思います。

レール留めはレールの分だけリング幅が太くなり、リングにボリュームをもたらす働きがあります。


0.5ct(ダイヤ数10石 レール留め)

0.5ct(ダイヤ数10石 爪留め)

この方法なら、ダイヤ数を保ったままボリュームのあるリングに変貌させることができるわけですから、希望するエタニティリングになるかもしれません。

いずれにしても0.5ctなら、カジュアルに最も相応しいエタニティリングと思います。

フォーマルにする場合

フォーマルの場は見栄を張ってもいい場です。

フォーマルの場はある意味見せびらかす場です。

できれば見てもらいたいのです。

ですから1カラット結構、ボリューム結構、ひときわ目立つエタニティリングでいいと思います。

ですから遠慮することはないのです。

ただ、ダイヤ大きくてもそれが輝かないショボいものだといただけません。

やはりそれに見合った輝きは欲しいものです。

それゆえ輝くダイヤが装填されたエタニティリングを選ばなければなりません。

では何を基準に選べばいいのか?

それはダイヤの品質である4Cを基準に選びます。

ダイヤの美しさは、ダイヤのカラーとクラリティが大いに関係し、ダイヤの輝きはクラリティとカットが大いに関係してきます。

そこでそれを理解していただくために、カラー、クラリティ、カットを順番に説明させて頂きます。

カラー

カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。

最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。

ダイヤはやはり無色の方が美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあります。

太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。

これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。

この現象がダイヤ内でも起こります。

ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。

上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。

無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。

しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。

これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。

ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。

同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。

プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。

ただし、いくらカラーがH以上であっても、ダイヤの透明度が悪ければ美しいとは言えません。

よってダイヤが美しくあるためには、次に説明するクラリティが重要な要素となるのです。

クラリティ

クラリティとはダイヤの透明度を表した指標です。

ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。

このインクルージョンが多いダイヤは当然透明度が低くなり、光の透過率が劣ります。

つまりクラリティとは、インクルージョンの多い少ないを表した指標とも呼べます。

このクラリティは11段階にランク付けされます。

インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。

ダイヤの美しさ、輝きには、ある程度の透明度が必要となるわけですが、
ではどの程度の透明度、クラリティであればいいのか?

それはSIクラスです。

以下の表をご覧ください。

SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。

しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔してしまうのです。

つまりSIクラス以上のダイヤは透明度が高いといえます。

ただし、ダイヤの輝きまで保証するものではありません。

SIクラスのダイヤというのは透明度が高いだけで、それ以上のものではありません。

ダイヤが輝くためにはクラリティのほかに、次に説明するカットが重要な要素となります。

カット

採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。

それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。

そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。

しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。

カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。

Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)

しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。

これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。

ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。

ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。

ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。

FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。

よってカットがGood以上のダイヤが、輝くダイヤといえるのです。

ハートアンドキューピットとは

販売されているダイヤ製品の中で、ハートアンドキューピットという記載が見られます。

これは何のことかというと、カットに関する記載です。

素晴らしいカットが施されたダイヤを特別のスコープで覗き込むと、8つのハートとアロー像が確認されることがあります。

これをハートアンドキューピットが現れるダイヤとして重宝されています。

これはプロポーションとシンメトリ(対称性)の良い最高のカットをダイヤに施した場合、8つのハートとアロー像が特殊スコープで確認できるのです。

つまりハートアンドキューピットが現れるダイヤとは、最高のカットが施されたということで、カットグレードでいえばExcellentかVery Goodにあたるのです。

ダイヤの美と輝き まとめ

以上の説明からおわかり頂いたと思いますが、エタニティリングに装填されているダイヤが美しく、かつ輝くためには、カラーがH以上、クラリティがSIクラス以上、カットがGood以上なければなりません。

つまり、フォーマルのエタニティリングを選ぶのであれば、ダイヤの品質がHカラー、クラリティSIクラス、カットGood以上のものでなければならないのです。

以下に、それに見合ったエタニティリングをご紹介します。

普段使い、カジュアル、フォーマル、どの場であってもやはり60代の女性が身につけるダイヤは輝いていないといけません。

それに相応しいエタニティリングをご紹介します。

参考までにご覧ください。

美しく輝く0.5ctエタニティリング

まとめ

60代に似合うエタニティリングの選び方を述べさせて頂きました。

参考になりましたでしょうか。

このページが皆様のお役に立てれば幸いです。

最後までお読み頂き、真に有難うございました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする