ダイヤが並べられたシンプルのデザインのエタニティリング。
普段使いやカジュアルなおしゃれによく合い、特に若い人の間ではピンキーリングとして使われることが多いようです。
小指にはめたエタニティリングがキラキラ輝くさまは何とも愛らしく、キュートな装いを醸し出してくれます。
しかし小指にはめるピンキーリングとなると、あまりごつごつしたものは向きません。
エタニティリングの中でも華奢なものがいいでしょう。
それゆえダイヤも0.1ct台のものがいいかもしれません。
では0.1ct台のエタニティリングはどのくらいで販売されているのでしょうか。
このページでは予算を1万円台に絞り、その中でピンキーリングに相応しい0.1ct台のエタニティリングはどういったものであるのか、そしてどれを選べばいいのかを見てみたいと思います。
1万円台の0.1ctエタニティリング
まずは一番安いものから紹介しましょう。
価格は11,920円です。
地金はk10でダイヤの数は10ピース。
リング幅は最大1.55㎜ですから華奢なリングといえます。
しかしダイヤの品質の記載がありません。
安くていいのですが、ダイヤが期待通り輝くかどうかは疑問です。
よって選ぶのは控えた方がいいでしょう。
次のエタニティリングはダイヤが0.15ctのものです。
地金は先ほどと同じK10で、ダイヤの数も10ピースです。
リング幅は最大1.58㎜ですから、先ほどのものより少し幅があります。
しかしこのエタニティリングにもダイヤの品質に関する記載がありません。
よって輝きが期待できないといえます。
これも選ぶのを控えた方がいいでしょう。
しかし下の0.15ctのエタニティリングにはダイヤ品質の記載があります。
お値段が少し上がりますが、色よし透明度よしのエタニティリングです。
ダイヤにおけるカラーは重要で、無色のダイヤほど美しく見えます。
それはダイヤ内で起こるプリズム効果が発揮されるからです。
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光はありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しくあるためにはカラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
プリズム効果を発揮するのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
上のエタニティリングのダイヤカラーはHですから、まさしくプリズム効果が発揮できるダイヤといえるのです。
しかしHカラー以上であれば何でもプリズム効果があるわけではありません。
ダイヤがいくら無色でも、ダイヤが白濁していては光が透過せず、よって光の屈折も十分に行えないのです。
つまりある程度の透明度が加わって、初めてプリズム効果が発揮できるというわけです。
ではある程度の透明度とはどれくらいかというと、SIクラスです。
SIクラスというのは、肉眼でインクルージョンの発見が困難とされるほど小さい時に付けられる評価で、つまり光の透過にそれほど支障をきたさない程度なのです。
しかしその下のIクラスになると、光の透過がインクルージョンで遮られ透明度が非常に悪くなるのです。
実際の比較画像ではこうです。
左がSIクラス、右がIクラスです。
透明度の違いが明らかですね。
このようにSIクラスのダイヤはある程度の透明度があるといえ、それほどの支障はなく、光を透過させることができます。
上のエタニティリングのダイヤの透明度はSIクラスですから、まさにプリズム効果が発揮できるダイヤですね。
ダイヤに入射した光は屈折され、七色の光に分散されます。
それが目に届くと美しいと認識できます。
ただし美しくはあっても、輝きまでは保証できません。
ダイヤの輝きにはカットが重要な要素となりますが、上のエタニティリングのダイヤにはカットに関する記載がありませんので輝くとは言い切れないのです。
よって無色透明のきれいなダイヤとだけいうことができます。
もし輝きを期待するのであれば、このエタニティリングも選ぶのは控えた方がいいでしょう。
ピンキーには美しく輝くエタニティリングを
では無色透明だけでなく、そこに輝きも加わったダイヤとはどういったものであるのか?
それはカットがGood以上のダイヤを言います。
選ぶとしたらこういうエタニティリングにしなくてはいけません。
以下にその商品を紹介します。
これらのエタニティリングのダイヤは、プリズム効果を発揮し、なおかつ光輝く要素をもったダイヤです。
その理由は、カットがGood以上だからです。
ダイヤが最も輝くカット法をラウンドブリリアントカットといいます。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
では光の反射がいいカットとはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤです。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よってカットがGood以上のダイヤが、輝くダイヤといえるのです。
上記に紹介したエタニティリングのダイヤのカットはGood以上のダイヤです。
そしてカラーはH以上のGカラーで、クラリティは透明度のあるSIクラス以上。
まさに色よし透明度よしカットよしの三拍子そろったダイヤで、美しく輝くエタニティリングといえます。
ピンキーリングに選ぶとしたら、こういったエタニティリングを選ぶことをおすすめします。
まとめ
予算1万円台で買うエタニティピンキーリング選びを解説しました。
1万円台の0.1ctエタニティリングには、ダイヤの品質にかなりの違いがあります。
ダイヤ品質の記載のあるものないもの、またあってもカラーやクラリティだけのものなど中途半端なものまであります。
ですが選ぶとしたら、やはり全部の品質が記載されたものにしなくてはいけません。
最後に紹介したエタニティリングこそ、ピンキーリングに相応しいものだといえます。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。