フォーマルの場へのお出かけに、ダイヤピアスはちょっとしたおしゃれアイテムです。
特に一粒ダイヤピアスはシンプルな装いだから、さりげないおしゃれが楽しめることで非常に人気があります。
一粒ダイヤピアスといえば、今まではフォーマルの場でのおしゃれアイテムでした。
しかし最近ではフォーマルの場だけでなく、普段でも身に着けるために一粒ダイヤピアスを購入する方が増えつつあります。
そしてその選び方も、ダイヤの大きさだけのこだわりから徐々に離れつつあります。
フォーマルの場と普段使い。
身に着ける場所が違えば当然ピアスの様相も変わってきます。
では普段使いの一粒ダイヤピアスに相応しい様相とは何でしょう。
ダイヤが大きすぎない
普段身に着けるピアスですから、ダイヤが大きすぎたら周囲は何事かと思います。
ネックレスなら首元ですから、会話して初めて気づかれるくらいのものですが、ピアスは顔に近いアクセサリーゆえ、すれ違っても気付かれます。
だから大きさには特に注意しなくてはいけません。
普段使いには、普段の装いを壊すことのないナチュラル感漂う大きさがいいのです。
具体的には0.2~0.3ctあたりが適当ではないでしょうか?
0.1ctでは小さすぎて目立ちません。
0.5ct以上では目立ちすぎます。
ちょうど中間の0.2~0.3ctが妥当だと思います。
ダイヤが派手すぎない
これはダイヤの大きさに通じるものですが、あまり派手なダイヤでは嫌味に映ります。
派手というのは輝きすぎるということです。
フォーマルの場では目立つことを主に考えていますから輝けば輝くほどいいのですが、普段使いの場ではそうはいきません。
輝きすぎると目立ちすぎ、周囲には嫌味に映ります。
それゆえダイヤの質には気を遣う必要があります。
しかし全然輝かないダイヤというのもいただけません。
ダイヤは輝きが命です。
輝いてこそダイヤといえます。
輝かないダイヤはガラス玉に等しく、安物のレッテルを貼られかねません。
そこでおすすめしたいのが、最近人気でよく売れているシャンパンカラーのダイヤです。
シャンパンカラーというのはシャンパンをグラスに注いだ時、グラス越しに見た色で、黄金色とでもいえるカラーです。
これなら輝いても白色系ダイヤほど目立たず、肌の色に近いこともあり嫌味に映ることもないでしょう。
事実このシャンパンカラーダイヤピアスは普段使いピアスとして人気があり、値段が安いこともあってよく売れているのです。
ダイヤはクラリティSIクラス以上もの
普段使いのダイヤピアスは輝きすぎないことが大切と申し上げました。
つまり程よい輝きがちょうどいいのです。
ダイヤが輝くには、クラリティがSIクラス以上、カットがGood以上の条件が揃えば輝きます。しかし普段使いの場合、そこまで必要ありません。
クラリティがSIクラス以上あれば十分です。
その理由は、このあとの項目で説明しますが地金のイエローゴールドがGoodカットの代わりをしてくれるのです。
ではクラリティとは何なのか?
クラリティとは
クラリティとはダイヤの透明度を表します。
ダイヤは天然鉱物ゆえ必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
つまりクラリティとはインクルージョンの多い少ないを表しており、インクルージョンが少ないダイヤほど透明度が高いということです。
クラリティは11段階にランク付けされます。
インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。
ではダイヤが輝くためにはクラリティはどのランク以上のものがいいかというと、「SIクラス」以上のダイヤなら輝くといえます。
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔し輝きを著しく落としてしまうのです。
言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像を見てみましょう。
左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度が違うでしょう。
このように、ダイヤが輝くにはまずクラリティがSIクラス以上必要だということ。
そして普段使いのピアスの場合、このあとお話しするイエローゴールドがダイヤの輝きの重要なカギとなるのです。
地金の素材はイエローゴールド
ダイヤモンドの台座の素材といえば、プラチナが定番です。
ダイヤの白色を助け、より美しく見せてくれるからです。
しかしフォーマルならこれでよくても、普段使いでは向かないかもしれません。
なぜなら目立ちすぎるからです。
肌の白い人にはプラチナがいいかもしれませんが、黄色人種である日本人はプラチナが肌の色になじめず目立ってしまうのです。
ましてシャンパンカラーダイヤを選べばなおのこと。
プラチナ台にすればダイヤの黄色味が目立ってしまい、ダイヤが浮いて見えるのです。
それゆえ普段使いのピアスの台座はプラチナより18金がおすすめで、特にイエローゴールドがいいといえます。
18金には、イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドがあります。
ホワイトゴールドは白色系ですから普段使いには向きません。
イエローゴールドとピンクゴールドは黄色系ですが、色とテリに若干の違いがあります。
実はこのテリが、ダイヤの輝きに少なからず影響を与えるのです。
イエローゴールドをすすめる理由
イエローゴールドとピンクゴールドは、素材の配合比率が異なるため色に違いが生じます。
イエローゴールドは、金が75%、銀が10%、銅が15%。(配合比率は銀と銅はまちまち)
ピンクゴールドは、金が75%、銀が4%、銅が19%、パラジウムが2%です。
しかし違いは色だけではありません。
テリ(光沢)が違うのです。
ここに興味深いデータがあります。
貴金属の反射率を示したグラフです。
一番反射率が高いのは銀で、これは銀が鏡の反射板に使用されることからも頷けます。
次に反射率が高いのは金で、銅とプラチナは可視光黄色(波長570~590nm)を分岐点として反射率が上下入れ替わります。
このグラフでわかるのは、反射率の高い素材を多く使っているのはイエローゴールドだということです。
これが地金のテリ(光沢)に影響します。
テリのある地金はダイヤの黄金色に影響を与えて程よい輝きにし、それがより相応しい普段使いのピアスにしてくれるのです。
普段使いのダイヤピアスの台座は、ダイヤのテリを助けるイエローゴールドが一番なのです。
おすすめ シャンパンカラーダイヤピアス
まとめ
普段使いの一粒ダイヤピアスの選び方をまとめてみました。
参考になりましたでしょうか。
このページが少しでもお役に立てたら幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。