開脚ストレッチ前の準備運動

180度開脚できるほど体が柔らかくなりたい。

そう思われる方は少なからずいると思います。

しかしそれができるまでの途中経過たるや痛みの連続であるため、途中でやめてしまう方も多くいることでしょう。

確かにいきなり開脚して曲がらない体を無理やり曲げるのですから、痛くてしようがありません。やめてしまうのも無理のないことです。

ですが開脚ストレッチをやる前に準備運動的なストレッチを行うと、痛みも比較的少なく、途中でやめてしまうことも少なくなると思います。

このページでは、180度開脚ができるようになった私の体験をもとに、開脚ストレッチ前の準備運動を解説させて頂きます。

いきなりの開脚は無理

普段運動しない人が、いきなり開脚してストレッチをしようとしても無理です。

なぜなら、そんな人が開脚して座ったら背筋が曲がり、骨盤は寝た状態となり、とてもストレッチできる体勢ではないからです。

まずは背筋が伸び、骨盤が立った状態をキープして座れるようになることが先決です。

それにはまず、股関節周りの筋肉を柔らかくしてやる必要があります。

そうすることで開脚座りをした時、骨盤を立たせた状態をキープできますから背筋も伸び、開脚ストレッチができる体勢になれるのです。

準備ストレッチ

それでは準備ストレッチの説明を致しましょう。

まず両足裏を合わせて座ります。

このように両ひざがピタッと床につけばいいのですが、股関節の硬い人は両ひざが床から離れます。

これをまず床につくぐらいまで股関節を柔らかくしなくてはいけません。

まずは両ひざをちょうちょの羽のように上下に振ってください。
ゆっくりで結構です。

普段運動しない人が勢いよくやると、スジを痛めてしまう恐れがありますので注意してください。

上下の振りを行うと徐々に柔らかくなってきますので、今度は両手で両ひざを少し痛むところまで抑えてください。

抑えたらそこでしばらく静止してください。

15秒程度抑えらた手を離してください。そして再度15秒程度抑えてください。

これを空いた時間やテレビを観ているときにでもやっていると、次第に股関節は柔らかくなってきます。

すると両ひざが床にピッタリとくっつくようになってきます。

このストレッチはそれほどキツイものではありませんので、根気よく続ければ誰でも柔らかくなります。
できるまで続けてください。

脚裏のスジを伸ばす

両ひざが床についたところで次のストレッチに移ります。

今度はその体勢から右脚だけを右斜めに伸ばします。

そしてその体勢から上体を右斜めに倒します。

最初は上の写真のように手が届かないと思いますが、まずはつま先に手が触れられるよう努力してください。

触れられたら今度はつま先を掴んでください。
掴んだらそのまま静止してください。

痛いでしょうが辛抱してください。
しばらくすると筋肉が伸び痛みも和らいできますから、さらにグッと上体を倒します。

この少しの無理(負荷)が体を柔らかくするのです。

そして再び静止します。

右が終わったら今度は左脚を斜め左に伸ばします。

右と同じように静止し、痛みが和らいだら上体をさらに倒して静止します。

これを繰り返し行うことによって股関節は柔らかくなり、開脚しても骨盤は寝ることなく立ち、背筋も伸びて、開脚ストレッチがしやすくなるのです。

時間はかかりますが根気よく続ければできるようになります。

開脚ストレッチのコツ

さて片足ずつのストレッチが終わりましたら、いよいよ開脚ストレッチです。

開脚ストレッチを無理なく行うコツは焦らないことです。

誰しも早く柔らかくなりたいと思うのですが、焦りは禁物です。
焦って無理に柔らかくしようとするとスジを痛めてかえって時間がかかってしまいます。

そうならないようじっくり時間をかけてゆっくりと体を柔らかくしていくのです。

そのためには静止ストレッチが効果的です。

ストレッチをするときよく見る光景は、体に反動をつけてイチ、ニー、サンと上体を前に倒すやり方です。

悪くはないのですが、運動していなかった人がこれをやると、先ほども申し上げたようにスジを痛める可能性があります。

それゆえ開脚した時も同様、倒した状態でしばらく静止し、筋肉が伸びるのを待ちましょう。

伸びてきたら痛みが和らいできますから、さらに少しだけ上体を倒します。

これを左右繰り返し行ってください。

左右が済みましたら、今度は前に上体を倒します。

最初から上の写真のようになりませんから、少し痛いところまで上体を倒しそのまま静止します。

痛いですが辛抱してください。
徐々に筋肉は伸びてきます。

これを繰り返すうちに上体は最初の頃よりぐっと倒れるようになります。

体を柔らかくするコツは焦らないことです。
ゆっくり時間をかけて、あまり無理のないストレッチを行うことによって体は徐々に柔らかくなってきます。

もちろん痛みは伴います。
伸ばしたことのない領域まで筋肉を伸ばすのですから、当然筋肉は痛みます。

しかしその痛みも慣れです。
慣れてくると痛みは当たり前のことと受け取り、それほど苦痛に感じなくなるのです。

そしてさらに進めば痛みは快感となり、イタ気持ちいい感覚になってくるのです。
これがストレッチの不思議なところです。

どうか、イタ気持ちいい感覚になるまでストレッチを続けてください。

皆様の健闘を祈ります。

このページが皆様のストレッチに役立てば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。

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