人生100年時代といわれる今日、50歳を契機に何か運動をと考える方も多いと思います。
私も50歳からストレッチを始めたクチですから、その気持ちはよくわかります。
年を重ねれば、この先体が弱っていくのは目に見えています。
そうなる前に何か手を打っておかなければいけないと思うのは当然のことです。
そこで私が取り組んだのがストレッチというわけですが、これがキツイ。
今思えば取り組む順番が違ったため、キツイ思いをしたんだと思いますが、当時はそんなこともわからず、ただ闇雲にストレッチばかりをしていました。
そのため、キツイ、痛いストレッチを毎日やっていました。
今年でストレッチを始めて10年になりますが、今思うと、ストレッチの前にこの運動をやっておいた方がもっと楽にできたんじゃないかということがあるのです。
では、その運動とはどういうものか。
どのような運動をストレッチより先に取り組めばよかったのか?
私の経験をもとに、お話しさせて頂きます。
いきなりのストレッチは痛くて続かない
ストレッチは何か運動する前の準備体操なようなものですが、実はこのストレッチを始める前にも、準備運動なるものが必要なことがわかったのです。
たとえば前屈ストレッチ。
両足を前に揃えて出して座り、その状態で上体を前に倒すストレッチです。
初心者がこれをいきなりやると、とても手が足に届くまでにはならない。
それに痛くてしようがない。
毎日こんな状態で続けていたら、誰だって嫌になります。
私の場合は足載せストレッチをまずやり、それによって体をだんだん柔らかくしていって前屈ストレッチができるようになりましたが、それでもやはり痛かったですね。
しかし入念にある運動をしておけば、痛みも和らいだと後になって思います。
その運動のひとつが屈伸運動です。
たかが屈伸運動されど屈伸運動
両足を肩幅に開いて立ち、そのままの状態からしゃがんで膝関節をしっかり曲げる。
そして今度は立ち上がり、膝関節をしっかりと伸ばす。
これがいわゆる屈伸運動ですが、この運動で注意しなければならないのはしゃがんだ時の体勢です。
しっかりと踵が床にくっついた状態でしゃがまなければなりません。
屈伸運動でよくある間違いは、踵を浮かしてしゃがんでしまうこと。
これをやると、足首、股関節、腰、背筋の筋肉が十分伸ばしきれていないストレッチになりますから注意しなければなりません。
この運動を入念にすることで、前屈ストレッチをスムーズに行うことができるのです。
入念とは、踵を床につけたまましゃがむことができるということです。
初心者がこの姿勢を取ると、まずできません。
なぜなら、股関節、腰、背筋の筋肉が硬いため、この姿勢を取ると後ろにひっくり返ってしまいそうになります。
前屈ストレッチで伸ばされる筋肉は、太もも裏の筋肉だけではありません。
股関節、骨盤周り、背筋の筋肉も同時に伸ばされますから、ここが硬いと前屈ストレッチはできないのです。
しかし屈伸運動を入念にすることでこれらの筋肉が柔らかくなりますから、前屈ストレッチもスムーズに行うことできるのです。
ウォーキング
ストレッチの前にやった方がいいもう一つの運動とはウォーキングです。
ただし、ただ歩けばいいってもんじゃありません。
背筋を伸ばし、正しいフォームでのウォーキングです。
私は毎朝ウォーキングしていますが、その時たくさんのウォーキングしている人に出くわします。
その方たちに共通しているのは、足だけを使って歩いているということ。
上体の振り、腕の振りはあまりなく、腰は固定された状態のままで歩いていらっしゃいます。
おそらく体が硬いため、そのような歩行になっていると思います。
しかしストレッチで体を柔らかくしようと志す方は、そのような歩行ではダメです。
背筋を伸ばした美しいフォームで、上体を振って捻りの柔軟性を高め、腰を使って骨盤内の筋肉の柔軟性を高めるよう努めることが大切です。
これらを意識して行うのとせずに行うのとでは、同じウォーキングでも雲泥の差が生じます。
ウォーキングは骨盤の歪みの微調整にも効果があり、歩くことで骨盤内の筋肉のハリ、痛みがわかり、それによって歩行時の腰の使い方も変わってくるようになり、柔軟性も高まってくるのです。
ストレッチとウォーキングは、いわば切っても切れない関係だといえます。
まとめ
前屈にしろ、開脚にしろ、ストレッチには骨盤内の筋肉の柔軟性が最も大切です。
骨盤内の筋肉が硬ければ、骨盤が起きた状態の座りにならず、猫背状態の座りになってしまいます。
これではストレッチができる体勢になっていませんから、いつまでたっても進行しません。
そうならないためにやる準備運動が、屈伸運動とウォーキングなのです。
この運動を毎日丁寧にすることで、骨盤内の筋肉は次第に柔らかくなり、ストレッチもラクにできるようになります。
これらは私の体験談ですから、参考程度に聞いていただければ幸いです。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。