ストレッチのため、わざわざ時間を取るのは難しいものです。
日々の業務に追われ、ついつい後回しにした結果、結局ストレッチができなかったなんてことはよくあることです。
ですが日々の業務の中にも、体を伸ばす運動があるはずです。
例えば主婦なら布団の上げ下げ。
朝布団を畳んで押入れ、あるいはクローゼットに収納するという運動の中には、ストレッチ運動が入っています。
布団を持ち上げるときの「しゃがむ」「立ち上がる」という運動は立派なストレッチです。
布団の上げ下げが面倒だからベッドにしたなんて言う話はよく聞きますが、私にすればストレッチをする機会を失ったようなもので、実にもったいないと思います。
つまり、日々の作業や生業の中にも立派なストレッチ運動が入っていますから、これを利用しない手はないですね。
私はこれを「ながらストレッチ」と呼んでいます。
このページでは、ながらストレッチができる作業について考えてみたいと思います。
掃除機かけ
部屋に掃除機をかける。
何もない空間に掃除機をかけるのはたやすいですが、部屋にはなにかと物が置いてあります。
それをのけて掃除する作業はなかなか大変なもの。
しかしこのなかなか大変な作業の中にストレッチできる動作がありはしないか。
ありますね。
体をかがめたり、体をひねったりする動作がこの中にはあります。
体をかがめる動作をするとき、重心が体の中心にきている人は稀です。
大抵の人は左右どちらかに重心があり、そのため左寄りにかがむ、右寄りにかがむという癖が体についてしまっていて、使う筋肉がいつも同じになっているのです。
これを意識して、いつもと違う筋肉(つまり、右使いの人は左を、左使いの人は右)を使うようにすると立派なストレッチになります。
そして体をひねる動作でも同じです。
右ひねり、左ひねりとも柔らかさが同じという人は稀です。
大概どちらかのひねりだけが柔らかく、もう片方は硬いはずです。
これも掃除の時に利用するのです。
できるだけ硬い方のひねりをするようにして、普段使わない筋肉を使うようにするのです。
こうすれば立派なストレッチになります。
掃除機かけもストレッチの一環と考えれば、掃除も楽しくなるんじゃないでしょうか。
着替え
普段自分が着替える時の動作を想像してください。
いつも同じパターンで着替えてると思いませんか。
たとえば衣服に袖を通すとき、いつも同じ手から通しますね。
右手の人はいつも右手から、左手の人はいつも左手から。
そして、靴下を履くとき、靴を履くとき、いつも同じ足から履きませんか?
このような癖が習慣化すると、筋肉の左右のバランスが崩れます。
筋肉のアンバランスは、体の歪みにつながります。
そうならないようにするために、時折意識していつもと逆パターンの動作をするのです。
こうすることでいつもと違う筋肉を使うことになりますから、ストレッチになりますね。
余談ですが、これは脳にもいいかもしれません。
いつもと違う動作を意識してやりますから、脳に刺激を与え活性化効果があるかもしれません。
とにかく、着替えも意識してやることで、立派なストレッチになるのです。
ウォーキング
これは言うまでもないでしょう。
普段は無意識に歩いていても、意識を変えることでストレッチ効果が生まれます。
たとえばいつもと違う歩幅で歩くだけで、使う筋肉、力加減が変わってきます。
また手の振り、上体のひねり等を意識して変えることでも筋肉は刺激されます。
たかがウォーキング、されどウォーキング。
このように意識することで、ウォーキングも立派なストレッチになるのです。
まとめ
ちょっと考えるだけで、日常生活の中にはストレッチ効果のある動作がたくさんあります。
もちろんこれ以外にもたくさんあるでしょう。
本格的にやるストレッチ運動に比べれば、効果は微々たるものかもしれません。
しかし塵も積もれば山となるで、効果がある日突然現れるかもしれません。
ながらストレッチを、ストレッチのウォーミングアップと考え、取り組んでみてはいかがでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。