鑑定書なしのダイヤネックレスの選び方

女性ならひとつは持っておきたいアクセサリー

一粒ダイヤネックレス。

ちょっとしたお出かけに花を添え、ワンランクアップのおしゃれが楽しめる。

シンプルな装いと上品なデザインは身に着けるものの品をも向上させ、いつもと違った自分を演出できる。

それが一粒ダイヤネックレスが好まれる所以です。

しかしダイヤというだけであってお値段が張るのも事実。

特に鑑定書付きのダイヤネックレスなどは鑑定書なしのそれに比べて大変お高い。

なぜそれほどお高いのかというと、ダイヤの品質がいいというのはもちろんのこと、それ以外に鑑定書の発行に費用が生じるからです。

それが価格にオンされるわけですから高いのは当然といえます。

では鑑定書なしのダイヤネックレスは値段が安い代わりに品質が悪いのかというと、そういうわけではありません。

鑑定書なしのダイヤネックレスでも品質のいいものはいくらでもあります。

ただ鑑定書が付いていないだけ、お値段が少し安いというだけです。

つまり鑑定書なしのダイヤネックレスには、安く買えるというメリットがあるわけです。

なぜ鑑定書が付くのか?

一粒ダイヤネックレスには鑑定書付きとそうでないものがある。

ではなぜ鑑定書が付くのか?

それはお客様に安心して買ってもらえるようにするためです。

それともうひとつ、鑑定結果が出るほど品質がしっかりしているからです。

ダイヤはご存じのようにピンからキリまであり、上質のものほど鑑定結果が良好につき、逆に低品質のものは悪い鑑定結果になります。

悪い鑑定結果をわざわざ鑑定書にしてダイヤネックレスに添付してもお客様が喜んでくれるはずもなく、それゆえ鑑定書ではなく鑑別書付きということになるのです。

鑑別書付きのダイヤネックレスとは

一粒ダイヤネックレスに鑑別書付き。

一見よさそうに見えますが、実は品質に自信がないからあえて鑑別書付きにしてあるのです。

鑑別書付きということで、本物のダイヤがセッティングされているという安心感をお客様に与えて販売を促進するというのが狙いで、確かに何もつかないダイヤネックレスよりいいですが、その実、品質に自信がないからそうやっているのです。

つまり先述したように鑑定結果があまりよろしくないため、鑑別書付きにしているということです。

鑑定書なしのダイヤネックレスの選び方とは

では鑑定書なしの良質なダイヤネックレスをどうやって見つかるのかというと、ソーティング付きというダイヤネックレスを探すのです。

ソーティングとは鑑定書のもとになるもので、ダイヤの鑑定結果を表したもの。

鑑定書という証書にはならないけれど、立派にダイヤの鑑定を行った結果を表したもの。

それゆえ鑑定書と同等の扱いをされます。

このソーティング付きのダイヤネックレスを探すのです。

そうすれば鑑定書付きのものより、その費用の分だけ安く買えるというわけです。

ただ、ソーティング付きといってもすべてがいいわけではありません。

鑑定結果が悪いものも中には含まれていますので、見分けるための注意が必要。

これさえ注意しておけば、鑑定書付きのダイヤネックレスより比較的安い買い物ができるはずです。

ダイヤ品質の見方

ではどの程度のダイヤ品質ならいいのでしょうか。

それにはまずダイヤの4Cのうちの、クラリティ、カット、カラーの3つのCについて知る必要があります。

まずダイヤの輝きについてお話ししますが、この輝きはダイヤの透明度を示すクラリティと、ダイヤの研磨状態、プロポーションを示すカットが重要なカギを握ります。

まずはクラリティについてお話しします。

クラリティについて

クラリティとはダイヤの透明度を表します。

ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。

このインクルージョン(内包物)の存在がダイヤの透明度に影響を与えるのです。

クラリティは11段階に区分けされ、インクルージョンが少ない順にランク付けされます。

インクルージョンの全く存在しなし「FL(フローレス)」から始まり、量が増えるにしたがってIF、VVS1、VVS2、VS1と評価がつけられます。

ではダイヤが輝くのにあまり支障のないクラリティ(透明度)はどの程度かというと「SI」クラスです。

SIクラスというのは表からおわかりのように、肉眼で発見が困難な時につけられる評価で、それだけインクルージョンが微小ということです。

つまり光の透過にそれほど影響を与えないという程度です。

しかしその下のランクの「I」クラスになるとそうではありません。

Iクラスというのは、肉眼でも容易にインクルージョンが発見できるというもので、それだけインクルージョンの存在が大きく、光の透過を邪魔する存在なのです。

つまり光の透過の妨げはダイヤの輝きに影響しますから、Iクラスのダイヤモンドはあまり輝かないということになるのです。

言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像をご覧頂きます。

左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。

明らかに透明度の違いが見て取れるでしょう。

つまりダイヤが輝くためには、クラリティが少なくとも「SI」クラス必要なのです。

カットについて

次にカットについてお話しさせて頂きます。

ダイヤモンドの採掘時はすりガラスのようですが、それがカットによってあのような輝きを放つ石に変貌するのです。

そして最も輝くカット法をラウンドブリリアントカットといいますが、すべてのダイヤがこのカットを行うことによって輝くかというとそうではありません。

そこはやはり出来不出来というものがあり、素晴らしいカットがなされたものだけがより輝くダイヤへと変貌します。

以下のイラストをご覧ください。

矢印は光の反射のベクトルを表したものですが、Excellentカットされたダイヤに光が入射すると光はダイヤ内で反射され、それが再びダイヤ外へ放射されます。(イラスト左参照)

これを全反射といいます。

しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると光は全反射せず、ダイヤの底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。

これがカットの出来如何による輝きの違いです。

ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。

ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。

ではダイヤが輝くためにはカットはどのランクのものがいいかというと、「Good」以上のダイヤです。

FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。

よってダイヤが輝くためには、カットがGood以上のものにする必要があるのです。

美しいダイヤを求めるなら

ダイヤの輝きとクラリティ、カットの関係性についてはご理解頂けたと思います。

次にカラーの役割についてお話しさせて頂きます。

カラーはダイヤの色を評価したもので、無色のダイヤほど高い価値が付けられます。

最近ではVery Light Brownなどのダイヤも販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。

ダイヤはやはり無色のものが美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあります。

プリズム効果を発揮する無色のダイヤ

太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。

これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。

この現象がダイヤ内でも起こります。

ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。

上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果が発揮されているからです。

無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。

しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。

これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。

ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。

同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。

それゆえプリズム効果を発揮するのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。

ソーティング付きのダイヤネックレスを狙え

以上の説明からおわかり頂いたと思いますが、カラーがH以上、クラリティSIクラス以上、カットGood以上のダイヤネックレスが満足のいく商品だといえます。

したがって、このグレードをクリアしたソーティング付きのダイヤネックレスを選べば安くお買い物ができるといえます。

最後に、これらをクリアした一粒ダイヤネックレスをご紹介してこのページを閉じます。

最後までお読みいただき、真に有難うございました。

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