普段使い、カジュアル、フォーマルの分野で、幅広く使えるラインネックレス。
トップ部分にダイヤが7石~11石、ややカーブを描いて配置されただけのシンプルなデザインですが、そのシンプルさゆえに、これ見よがし感がないネックレスとして人気を集めています。
一粒ダイヤネックレスに比べ、清楚でおとなしい雰囲気を感じさせ、着ける場所、ダイヤの大きさによってはドレッシー感も漂わせてくれます。
そして人気のある大きさとしては0.5カラット。
小さすぎず大きすぎない0.5ctのラインネックレスは、カジュアル、フォーマルどちらでも身に着けられ、しかも値段は一粒ダイヤネックレスに比べ格段に安い。
相応しい年代としては30代~40代くらい。
女性の美しさが輝き始めるこの年代には、こういうシンプルで華美過ぎないネックレスが最適なのです。
さてこの0.5ctのラインネックレス。
選ぶとなるといろいろ悩みます。
ラインネックレスによって使われているダイヤ数はまちまちで、多いものになると17石のダイヤが使われているものもあります。
それゆえまずは、何石のダイヤのものがいいのか決める必要があるのです。
そこで言葉だけではイメージしにくいと思いますので、実際に写真で見てみましょう。
0.5ct ダイヤラインネックレス一覧
以下は、0.5ctラインネックレスの主だったダイヤ数です。
お気付きのように使われているダイヤの数は奇数が多いですね。
これはトップ中央に一番大きなダイヤを配置し、その両脇のダイヤはやや小さくして、グラデーション化を図るために奇数にしているのです。
こうすることでラインネックレスの中心が決まり、安定したフォルムの中に落ち着いた雰囲気を感じさせてくれるのです。
ですがダイヤの総カラット数は0.5カラットです。
ダイヤの数が多くなればそれだけ一粒の大きさは小さくなるため、隣のダイヤとの差異が変わらず、それゆえグラデーションがわかりにくくなります。
もしラインネックレスのグラデーションにこだわるなら、ダイヤの数が少ないものを選んだほうがいいでしょう。
輝くダイヤの見分け方
ラインネックレスのダイヤの数が決まったら、今度はダイヤを選びましょう。
ダイヤであれば、なんでも輝くというものではありません。
ダイヤにはピンからキリまであり、よく輝くものもあればそうでないものまであります。
それゆえ商品画像だけを判断材料にしたら、買った後で後悔することになります。
ここでは、輝くダイヤの見分け方について解説します。
ダイヤの輝く条件
ダイヤの価値を測る指標として4Cがあります。
カラット(重さ)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びます。
このなかで、ダイヤが輝くためにはクラリティとカットが重要なカギを握ります。
そして美しく輝くためにはカラーが必要条件になります。
これらを順次説明させて頂きます。
クラリティ
クラリティとはダイヤの透明度を表す指標で、透明度の高いダイヤほど輝きます。
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョンが多いダイヤは透明度が低くなり輝きが劣るわけですが、このインクルージョンの多い少ないのグレードを表したのがクラリティなのです。
クラリティは11段階にランク付けされます。
インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。
ではダイヤが輝くためにはクラリティはどのランク以上のものがいいかというと、「SIクラス」以上のダイヤなら輝くといえます。
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔し輝きを著しく落としてしまうのです。
言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像を見てみましょう。
左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度が違うでしょう。
このように、輝くダイヤを見つけるためにはクラリティがSIクラス以上のものにする必要があるのです。
カット
採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。
そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よって輝くダイヤを見つけるためには、カットがGood以上のものにする必要があるのです。
カラー
輝くダイヤの見分け方は理解できたと思います。
しかし輝くだけでなく、そこにプラス美しさも加えたいと望むならカラーも重要な要素です。
カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。
最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色の方が美しく、美しく輝くダイヤを望むならカラーにもこだわりたいものです。
プリズム効果を発揮する無色のダイヤ
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
選んでみた!輝く0.5ctラインネックレス
美しく輝くダイヤラインネックレス
Hカラー SIクラスのラインネックレス
カラーとクラリティは申し分ないダイヤですが、カットがGoodではありません。
輝きは劣りますが、カラー、透明感は十分です。
SIクラスのラインネックレス
透明度は申し分ないラインネックレスです。
まとめ
0.5カラットのラインネックレスの選び方についてまとめてみました。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。