普段使いで用いるダイヤピアスとは

ピアス愛好者にとってピアスは毎日でもつけたいと思えるアクセサリー。

毎日つけることで身に着けているのが自然になり、いわばひとつのトレードマーク的存在になれば周囲は違和感なく受け入れてくれます。

ただ、毎日着けるとなるとデザインは限定されます。

普段着に合うデザインのものならいいですが、派手なデザインでは違和感を周囲に与え嫌味に映ることだってあります。

特にダイヤピアスを普段使いで用いるとなると、デザインのほかにダイヤの大きさも限定しなければなりません。

大きすぎるダイヤはそれこそ嫌味に映り、見せびらかしてる感が強くなります。

そうならないためにやや小さめなダイヤにし、その小ささをダイヤの美しさで補うといった形をとるのがいいと思います。

ではどの程度の大きさなら普段使いに向いているでしょうか?

ダイヤピアス大きさ比較

以下に、一粒ダイヤピアスの装着画像、0.1ct~1.0ctまでを掲載しました。

まずは参考にご覧ください。


0.1ct

0.2ct

0.3ct

0.4ct

0.5ct

0.6ct

0.7ct

0.8ct

0.9ct

1.0ct

いかがでしょう。

0.3ctあたりからダイヤの存在感が増してきているように感じますね。

といって0.1ctでは存在感が極端に小さく感じますね。

そう考えると0.2ctあたりのダイヤが適当ではないかと思えます。

ただ、顔の大きさや耳の大きさによってダイヤの大きさが違って見えますので一概に0.2ctが適当とは言えませんが、このあたりで手を打つのが妥当と思います。

普段使いのダイヤピアスの質の選び方

ダイヤは輝きが命です。

輝いてこそダイヤといえ、輝かないダイヤからはその価値を見出せません。

それゆえ選ぶとするなら輝くダイヤを選ぶのが賢明です。

ダイヤの輝く条件についてはこのブログで何回も説明していますが、端的に言えばクラリティ(透明度)SIクラス以上、カット(研磨・プロポーション)Good以上ならダイヤは輝くといえます。

ではなぜクラリティSIクラス以上、カットGood以上なら輝くといえるのか?

まずはそれを説明させて頂きます。

クラリティの重要性

ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。

このインクルージョン(内包物)の存在がダイヤの透明度に影響を与えるのです。

ちなみにクラリティは11段階に区分けされ、インクルージョンが少ない順にランク付けされます。

インクルージョンの全く存在しない「FL(フローレス)」から始まり、量が増えるにしたがってIF、VVS1、VVS2、VS1と評価がつけられます。

ではダイヤが輝くのにあまり支障のないクラリティ(透明度)はどの程度かというと「SI」クラスです。

SIクラスというのは表からおわかりのように、肉眼で発見が困難な時につけられる評価で、それだけインクルージョンが微小ということです。

つまり光の透過にそれほど影響を与えないという程度です。

しかしその下のランクの「I」クラスになるとそうではありません。

Iクラスというのは、肉眼でも容易にインクルージョンが発見できるというもので、それだけインクルージョンの存在が大きく、光の透過を邪魔する存在なのです。

つまり光の透過の妨げはダイヤの輝きに影響しますから、Iクラスのダイヤモンドはあまり輝かないということになるのです。

言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像をご覧頂きます。

左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。

明らかに透明度の違いが見て取れるでしょう。

つまりダイヤが輝くためには、クラリティが少なくとも「SI」クラス必要なのです。

カットの重要性

次にカットについてお話しさせて頂きます。

ダイヤモンドの採掘時はすりガラスのようですが、それがカットによってあのような輝きを放つ石に変貌するのです。

そして最も輝くカット法をラウンドブリリアントカットといいますが、すべてのダイヤがこのカットを行うことによって輝くかというとそうではありません。

そこはやはり出来不出来というものがあり、素晴らしいカットがなされたものだけがより輝くダイヤへと変貌します。

以下のイラストをご覧ください。

矢印は光の反射のベクトルを表したものですが、Excellentカットされたダイヤに光が入射すると光はダイヤ内で反射され、それが再びダイヤ外へ放射されます。(イラスト左参照)

これを全反射といいます。

しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると光は全反射せず、ダイヤの底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。

これがカットの出来如何による輝きの違いです。

ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。

ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。

ではダイヤが輝くためにはカットはどのランクのものがいいかというと、「Good」以上のダイヤです。

FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。

よってダイヤが輝くためには、カットがGood以上のものにする必要があるのです。

カラーの重要性

最後にカラーについてお話をさせて頂きます。

カラーはダイヤの色を評価したもので、無色のダイヤほど高い価値が付けられます。

最近ではVery Light Brownなどのダイヤも販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり価値的に見れば無色のダイヤより劣っています。

ダイヤはやはり無色のものが美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあるのです。

プリズム効果を発揮する無色のダイヤ

太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。

これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。

この現象がダイヤ内でも起こります。

ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。

上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果が発揮されているからです。

無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。

しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。

これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。

ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。

同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。

それゆえプリズム効果を発揮するのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。

ダイヤの小ささを美しさでカバーする普段使いのダイヤピアス

普段使いのダイヤピアスのダイヤは大きすぎてはいけないと述べました。

そしてその小さなダイヤを美しさでカバーするとも述べました。

それがカラーH以上、クラリティSIクラス以上、カットGood以上のダイヤというわけです。

この条件を満たしたダイヤなら普段使いにぴったりです。

ダイヤのカラット数を落として控えめにし、その分ダイヤの美しさでそれをカバーする。

控えめにしながらも存在をきっちりアピールする。

これこそ普段使いに相応しいダイヤピアスではないでしょうか。

普段使いに相応しいダイヤピアス

最後に

普段使いに用いるダイヤピアスについて述べさせていただきました。

いかがだったでしょうか。

少しはお役に立てましたでしょうか。

このページが皆様のお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、真に有難うございました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする